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2011年7月14日 (木)

唱導文学としての「黒木物語」 5-4 『寛延記』『筑後志』

唱導文学としての「黒木物語」
  國武久義・著より

五 諸書の中の小侍従伝説

⑤ 『寛延記』 寛延ニ(1749)年
「木屋村猫尾古城跡有り(中略)右猫尾城主黒木大蔵太輔源助能、人皇八十二代後鳥羽院御宇文治二年の春、三年詰として内裏上京の折節、管弦有之ニより助能笛ノ役ニ出、時の大納言ニ使せられ、笛殊外いみしよかりけれハ、帝叡感ましましてご褒美として待宵の小侍従と申官女を被下候。(中略)黒木大蔵大輔殿本妻、薩摩嶋津忠宗ノ息女也、待宵の小侍従京都より黒木ニ御下り候由相聞、本妻幷めのと・腰元拾弐人、大蔵大輔へ恨ノ書仕りて城下岩渕と申処へ御身を沈め給ふ、めのと水神と成、往来の者をなやまし候に付、帝より御拝領ノ剣壱ふり文治五年ニ渕に納め給ふに付、たゝりも止申候。(後略)」

 北木屋村の庄屋が地元に伝わっている猫尾城にまつわる伝説を久留米藩庁に書き送った文の一部である。

⑥ 『筑後志』 安永六(1777)年

「黒木猫尾の城主源助能、文治年中京都に在覲(ざいきん)すること三年、助能兼て笛曲に堪たり。一日御遊に召されて笛を吹く。甚だ叡感有りて宮中待宵小侍従を賜ひ之を賞せらる。干時後徳大寺實定卿待宵に私通して子を生む。其罪の露れんことを恐れ物加波蔵人をして密に相謀り、助能待宵に配するを幸として生む所の子を助能に託して義子たらしむ。此時剣と笛とを并せて与ふ。此子成長して黒木四郎定善と号し姓を改めて調姓とす。蓋し徳大寺の苗胤たるを以てなり。助能が妻助能新妻を具し剰へ児を携へて郷に帰ると聞き嫉恨に堪へず侍女二人を従へ身を深潭に投じて死す。(中略)土人の伝説に曰く、助能が妻沈没の後其怨恨祟りを為し、往来の人を悩す。助能京師にて拝受する所の剣を彼の潭に沈め、罵って其祟を鎮む。今黒木邑剣潭と称する所是なり。

(つづく)

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