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2011年7月26日 (火)

フィリピンの社会保障制度(1)               看護師も医師も八割流出し

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

2011 年 7 月 26 日 フィリピンの社会保障制度(1)

サウジアラビアの医療従事者は外国人に支えられていますが、サウジアラビアで働いている看護師の3分の1以上はフィリピン人です。
サウジ人看護師は増えつつありますが、サウジ人の女性看護師は夜勤、準夜勤と男性患者の看護を拒否しますので、外国人看護師の需要が大きく減ることはないでしょう。
フィリピン人看護師は、8割以上が外国で働いています。
サウジアラビアで働けば、看護師はフィリピン国内の5倍の給与を得ることができます。
フィリピン国内の医師給与よりも多いので、フィリピン人医師の8割は看護師資格を取得して看護師として海外に職を求めています。
看護師資格を取得した医師や看護師が毎年1万5千人も海外へ流出していますが、これはフィリピンの医師と看護師の毎年の国家試験合格者数の倍の数です。

医療従事者の海外流出のため国内では人材不足が深刻で、地方の医療システムの維持が困難となってきています。
医療に限らず、フィリピン人の1割は海外で働いています。
海外勤務フィリピン人から本国への送金額はGDPの1割以上ですので、労働力輸出はフィリピンの主要産業であると言うこともできます。

(保健医療経営大学学長ブログ転載)

∇かささぎの連句的独り言

「上記のことから、なにがいえますか。」

わずかの看護師と医師は本国にとどまって現地の医療を支えています。
お金に換えられぬもの(価値観やしがらみまでをふくめた)が国を支えるということがいえるとおもいます。そしてそれは、全体のたった二割である。

それとあと一点。
看護師が流出するのは、学校へ入った時点からその目的であるようなので腑に落ちますが、医師、八割もの医師がよその国へ出て行ってしまう、それも「看護師」として、という、このような精神は非常にわかりづらい。医師としてのプライドはどう処理されるのだろうかと。
むかし読んだ近藤紘一の『目撃者』に書かれてあったと思うのですが、フィリピン人は国境を接するベトナムや中国、タイなどの国々の国民性と比べてはるかに軽くて節操がない、それは長い間の政治的軍事的な歴史がもたらした属性であるにちがいない。言語も英語に占領されてしまってタガログ語はちいさくなっている。。。。
こういう見方、たしかによくわかります。
と同時に、英語が自由に操れる国民性は今の時代に重宝され、低い位置からものをみる能力とともに、あらゆる国家でその国のかたちにあわせた柔軟な対応がとれ、周囲に溶け込んで無私の才能を発揮できる。ともいえるのでしょう。

∇かささぎ小説ー『フィリピ―ナのジェイン・ドゥ』

ボスの愛人の一人であったかわいいフィリピン人娘の顔がふいによぎる。
名をジェーンといった。
いまどこにいるだろう。本国へ帰ったろうか、三つになる娘をつれて・・・
フィリピン人の恋した女すべてを孕ませ、子を産ませ、それぞれに養育費を払っていた。
それができるのは、ボスが甲斐性のある男だったからではなく、それを可能にしてくれていたのは、たしかな影の存在があったからである。
結婚こそしていなかったが、自分の資金でたちあげた会社をボスに任せ、ボスをたて、すべてをボスの自由にさせていた女性がいた。
彼女はおそろしく強くて有能な女性だった。
或る日、なにがボスの逆鱗にふれたのか、みんなの前で火がついたようになったボスが彼女を打擲していた。
周囲は凍りついた。誰も手を出せない。
からだが固まってうごかなかった。
はじめて人が人をあんなにもはげしくなぐるばめんをみた。
そこにいたボスの兄さんがはっと正気に立ち返り、弟をひきはなした。
 もういいから、もうやめなさい。
といって後ろからそっと弟の震える肩を羽交い絞めにした。

この一途な激しさがボスをボスたらしめていた。
かささぎの目にはだれより強い女と映っていた女性は、暴力で抑え付けられた、ほんとうは弱い女性であった。
けれども、それでもある予感がかささぎの胸をうつ。
どんなに男に愛人の数がふえていっても、どんなにこどもの数がふえていっても、この二人のあいだにある強い絆は、決して切れないだろう。
なぜなら、その理由は、はっきりと目にみえた。
ふたりが育てた会社がふたりのこどもだったからである。
会社が擁する一人一人の隊員たちが、ふたりの可愛いこどもであった。

(※これはフィクションです。)

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コメント

日・フィリピン経済連携協定という国家間の約束が交わされ、看護師・介護福祉士(候補者)が受入れられることになったのですが、フィリピンから看護師を引っこ抜くことは決していいこととは思えません。日本の国内世論は、受け入れ条件が厳しすぎるので緩和すべき、というのが大勢ですが・・・

アエラに書かれていた記事で、目をひいたのが、フィリピンへの語学留学。
フィリピン英語で大丈夫なのかという危惧もなんのその、数ヶ月で日常会話がマスターできるようになる個人教授が、個室食事つきで欧米諸国への留学に比べると驚きの低価格。
その最も上得意さんはなんと、韓国だそうです。
韓国からたくさんの英語留学があるらしい。

二男がすいみんしょうがいで眠れない。こちらまでえいきょうをこうむる。たぶん、おかのうえのちちもまた。
だけどみんざいはのまないほうがいいですよ。

フィリピン 医者輸出

検索で二番目にでるようで、よまれていました。
ひさびさによみかえしました。

どてるてさんは軍艦二隻を手にいれて帰りました。

麻薬取り締まりの様子が過激で恐ろしい。
罪がない人まで簡単に殺されている。
なのに国民の支持率、八割だそう。

八割、という数字にこの記事が重なるのか、読まれていました。

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