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2011年7月18日 (月)

唱導文学としての「黒木物語」 6 古写本

唱導文学としての「黒木物語」
 -待宵小侍従説話についてー
    國武久義

(『九州大谷国文』第6号
 平成九年七月一日発行より転載しております。)

六 『黒木物語』古写本のこと

巻子本『黒木物語』は「黒木町指定文化財」として黒木町教育委員会の中に大切に保管されている。全長約九メートル、巾二十七センチの一巻である。作者は黒木町の住人北川藤左衛門尉、奥書に「貞享五(1688)年八月下旬書之。同年十月に開元(改元)あって元禄元年と号」とある。ちょうど松尾芭蕉や西鶴が活躍していた時期である。その内容は黒木周辺の史話を集めたもので、例えば「源助能小侍従の話」「土地の名前の由来」「戦国末から江戸初期にかけての黒木を中心とする歴史」などの短篇や中篇の話が櫛の歯式に書き記されている。この書物はよほど土地の人々の関心を引いたらしく、黒木町にはかなりの写本が遺っている。

①『調城古談』宝暦十三(1763)年
②『猫尾城由来』安永八(1779)年
③『黒木軍記』寛政四(1792)年
④『黒木記』書写年代不詳
⑤『黒木猫尾之由来聞書』書写年代不詳


などである。
原本の『黒木物語』は、それが書かれて三百年も経ており、糊づけしていた部分が剥がれて冒頭と中程に欠落した部分があり、しかも、貼り合わせの順序が前後している為文意のとりにくい所もある。写本と原本を詳細に照合していくと、どうやら『黒木記』が一番原本に近いかと思われる。

  (つづく)

▽巻子本(かんすぼん)の見方

http://www.city.nishio.aichi.jp/nishio/kaforuda/40iwase/kids/nazonazo/kansu.html

これをみていたら、天文百首和歌のほんものをみてみたくなりました。

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