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2011年7月30日 (土)

タイ王国の社会保障制度(1)             20年間で乳児死亡率が半減した国

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

2011 年 7 月 30 日 タイ王国の社会保障制度(1)

私の受け持ちの「社会保障制度の国際比較」(2年次前期開講)の全15コマ(各90分)の授業が終了しました。
扱った国々は、アメリカ、スウェーデン、デンマーク、ノルウェイ、フィンランド、ドイツ、イタリア、フランス、イギリス、ロシア、中国、インド、韓国、サウジアラビア、マレーシア、フィリピンで、社会保障の考え方の違いが浮き彫りになるような特徴的な国をピックアップしてきたつもりです。
この間、JICAの集団研修で、ベトナムの研修員(6月)とウズベキスタンの研修員(7月)へ日本の社会保障制度を解説する機会があったのですが、複雑な日本の制度を説明するのに、導入として他国の制度の要点を解説した上で、他国との相違という観点で説明すれば理解が深まるということを学びました。
外国からの研修員に限らず、広く各国の社会保障制度を知るということは、日本の社会保障制度を深く知り、今後の方向性を検討するために必要なことです。
これまでに扱った国のほかに、独自の特色がある国として、最後にタイ王国をピックアップします。
私は1991年11月から1993年6月までタイ王国保健省に派遣され、地方都市(コンケン)の地方医務局で公衆衛生行政の活動支援を行いました。
すなわち実体験として当時のタイ王国の社会保障制度を語ることができますが、タイの社会保障制度は1990年に成立した社会保障法に基づいていますので、私が派遣されていた頃は社会保障体制構築の黎明期であったといえます。
当時のタイ王国は、乳児死亡率26、平均寿命68歳と、日本の昭和30年代半ばに相当する保健指標でした。
最新(2009年)の指標では、乳児死亡率12、平均寿命70歳となっていますが、これは日本の昭和40年代半ばに相当します。
日本の高度成長期の10年分の改善に20年を要したことになりますが、この間にこの国をアジア経済危機やエイズ禍が直撃したことを考慮すれば目覚ましい改善だともいえます。
私が1980年代に初めてフィリピンやタイを訪問した頃はフィリピンとタイは同じような発展段階であったような印象でしたが、フィリピンの乳児死亡率は2009年においても26で改善のスピードは緩やかです。

(保健医療経営大学学長ブログ転載)

∇かささぎの独り言

改善のあとが数字ではっきり出るというのはうれしいことですね。
世界にたくさんの国があるのは、自国をよく知ることにつながる。
というのを、まなばせてもらいました。

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コメント

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