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2011年6月26日 (日)

平成24年診療報酬・介護報酬改定(28)               高コストの無駄を見切る至難と改革推進と

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

2011 年 6 月 26 日 平成24年診療報酬・介護報酬改定(28)

全国の社会保険病院(51か所)と厚生年金病院(10か所)は、小泉改革の一環として、独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構法によって2012年9月までに民間売却される方針が定められていましたが、現政権によって方針転換がなされ、今国会で法が一部改正されました。
法改正によって、社会保険病院・厚生年金病院等を保有している独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構が独立行政法人地域医療機能推進機構に改組されます。
「整理」機構から「推進」機構への変身です。
国公立病院や公的病院は、かつて運営の非効率性が問題とされ、それは日本の医療費を押し上げる遠因でもありました。
この構造的な問題にメスを入れ、労働組合の猛反対に抗し、統廃合や民営化を進め、効率的な病院運営へと舵を大きく切った先人たちの努力には頭が下がります。
それぞれの病院が立地する地域の人々や病院職員にとっては、病院の温存が法的に保証されることは喜ばしいことですが、本来の狙いである地域医療の効率化にブレーキがかかるようであれば、日本の医療にとってはマイナスです。
地域内の他病院との無駄な競合を回避することなど、改組される新機構の効率化努力に期待したく思います。
今国会では、このほか、旧政権によって2012年3月までに廃止が決まっていた介護型療養病床についても、廃止期限を6年間延長して17年度末までとする介護保険法改正が成立しています。
長期入院が必要な高齢者の受け入れ施設には、医療保険が適用される医療型と介護保険が適用される介護型とがありますが、平成24年度の同時改定までに介護型療養病床をすべて他施設へ転換して医療・介護のそれぞれの役割を明確にして効率化を図る政策だったのですが、病床転換によって減収となる病院の病床転換が進んでいない現実があります。
結果として、同じような病態の高齢者であっても、介護保険の対象として低コストで療養サービスが提供される人と医療保険の対象として高コストで療養サービスが提供される人とが共存する状況が、さらに6年間続くことになります。

24年4月以降も存続する介護型療養病床には、コスト低減のための一層の効率化推進を期待するしかありません。
郵政民営化や後期高齢者医療制度についても、国家運営の効率化のために築かれた制度が見直される方針です。
限られた財源で国家を運営するためには効率的な制度の構築が必要です。
効率化のために犠牲となるものもありますが、効率化をないがしろにして生まれる新たな犠牲もあります。
政権を握る人々には、真剣に国家運営に取り組んでほしく思います。

(保健医療経営大学学長ブログ転載)

▽かささぎの独り言

わが父は手術するたび「病院」に入院して療養し、ひと月もせぬうちにロウケンに移されました。(これを二度くりかえしました。)
おなじところの経営です。経営者は、病院にいてもらうほうが収入はいいのでしょうか。

通った法案ですが、二月に報じられたニュース記事がまだ残っていました。
ここです。まるうつししておこう。

∇産経ニュース

介護型療養病床、廃止を平成29年に延期

2011.2.16 17:47

 厚生労働省は16日、平成23年度末の廃止が決まっていた長期入院患者の介護型療養病床について、平成29年度末まで廃止を延期する方針を固めた。30年に行われる診療報酬と介護報酬の同時改定に合わせた措置で、今国会での関連法案提出を目指す。

 廃止を延期するのは、介護型療養病床から他施設への転換が進んでおらず、早急に廃止すれば受け入れ先が見つからない患者が「介護難民」となる懸念があるため。今後7年間で老人保健施設などへの転換を促し、介護型療養病床の新設は認めない。

 療養病床をめぐっては、自公政権が18年に医療サービスを必要としていないのに入院し続ける「社会的入院」を解消するため、介護型を廃止する方針を決定した。これに対し、政権交代後に長妻昭前厚労相が昨年9月、廃止凍結方針を示していた。

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コメント

諫早の堤防排水門の開閉がわけわからなくなってきました。
(経緯)
国営の干拓事業のため閉門

閉門が原因で漁業不振と、漁業者が開門要求訴訟

福岡高裁「2013年12月から常時開放すべし」
(国の敗訴)

菅総理も開放すべしという判断で控訴せず、判決確定
(国は「開門」に方針転換)

漁業者が「即時開門」要求訴訟

本日、長崎地裁は、閉門と漁業不振との因果関係はなく事業には公共性があるとして「開門に理由はない」との判断を示し、請求を棄却

国の従来の主張が認められたのに、国は方針転換してるので、国の方針は否定されています。
菅総理としてはこの判決を確定させるわけにはいかないので、控訴しかありませんが、後に、この判決に勢いを得た、干拓地で農業を営む農業者による「開門」差し止め訴訟の判決が控えています。
方針転換してなければよかったのに。
国の判断の誤りによって生じた損害の賠償金は我々の税金です。

仕事をしない人の週末。
首相動静―6月25日
【午前】公邸で過ごす。
【午後】2時1分、官邸。19分、東日本大震災復興構想会議。31分、松本防災相。
2時56分~、公邸。
首相動静―6月26日
 【午前】公邸で過ごす。
 【午後】5時40分、枝野官房長官。6時2分、枝野氏出る。

夜、新聞の番組欄ではじめて『鈴木先生』がドラマ化されていたことに気づき、あと十五分でおわるってところでチャンネルをいれました。それまではかとりしんごの『幸せになろうよ』ってドラマの最終回をみて、それから管総理の記者会見の模様をニュースでみました。みすぎたかもしれない。きぶんがわるくなって、チャンネルかえたら鈴木先生だったってわけ。高橋博己主演。イメージが漫画の鈴木先生とぴたっと重なった。内容はじぶんの感性とはあいいれないところもあるけど、いまという時代はそういう時代なんだろうと納得できる。『幻の命』ともつながっていく重い性の問題をテーマに、逃げずひるまず、真正面から「口にだして」クラスのみんなで話し合わせるというはなれわざをやってのけていた。
もちろん、教師自身のプライベートも赤裸々になるわけで、純粋なまなざしのまえにはなにもどこにも逃げられない。
ことばはどんなデリケートなことにもふみこんでいけるから、「ことわけてまうさく」と祝詞奏上がはじまるように、神へことこまかにひとのこころのおくふかくまで逐一ご報告していいわけをするのに必要で、そのために発達してきたんじゃないかなとおもうほどだ。

かんさん、まともだったね。
さんいちいちから一週間、わたしは夜もねむれませんでした。と。

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