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2011年6月 6日 (月)

『雲ひとつなき』新茶歌仙 初裏7 冬の月

1射抜かれし林檎の行方見失ふ       山下整子  恋・秋
2  おむすびころりん欲張っちゃだめ  竹橋乙四郎  恋
3夕暮の指やはらかき三毛の猫       都   恋
4  着信音は『恋のフーガ』で       八山呆夢  恋
5遅遅早・遅遅遅遅・遅早遅         恭子  恋離れ
6  もうじき上がる欄干(おばしま)の雨  都    雑
7寒月の下に黙せり地震(なゐ)の塔婆   倶   冬の月
8   冬
9  雑
10 雑
11 花
12 春

選句

初裏7冬の月

中島倶

1 盛り塩の少しくずれて月冴ゆる
2 狛犬の耳の缺けゐて冬の月
3 寒月の下に黙せり地震の村

中山宙虫

1ぼた山に新湯がにおう寒の月
2極月のトロッコを見る三井鉱
3トロッコが走る極月万田坑

付句はどれをとってもいいわけで、どれをとっても、どこかつきます。
式目に違反なければ⁂。そんじゃ選句の基準とは何だろう。
これは捌でことなるにちがいない。
かささぎが思うのは、冬の月がいまもっともよみたがっているものはなにか。というようなことかなあ。
一巻のなかで無常や釈教の句をだせる場はそう多くなくて、それが効果的に生かせる場もめったにない。
そらん句は世界遺産に登録された万田坑という石炭時代のエネルギー発掘現場の月。あかるい月であかるい喪失感とあかるい叙情があります。
とも句は、といえば、まだ継続中の有事のなかででてきた句。
新茶歌仙と銘打ってはじめた歌仙、裏へまわっても、まだきっちりと震災をうたった句はありません。時事としてこれをいただきたいと思いました。
雨があがれば、寒月が冴え冴えと照らしている。
まだ整地さえおぼつかぬ流失の村に、あちこち刺さった御弔いの板塔婆。
もだせり、という言葉が、胸にしみます。
そらんさん、二度目のごめん。
また出してくだされや。
中島倶さん、いただきました。
ありがとうございました。
ただ、村だとどこにでもありそうな句に思えたので、一字さしかえた。

無常句で釈教の句がほしかったので。

 曼珠沙華獣骨舎利を置く磧(かはら)⁂  石橋秀野

こんなすごく骨太でそっけないような非情な句を。
むらとおんなじ二音で、なにかないかと考えた。
卒塔婆がうかんだ。卒をおとしても通じる。
まえに笠塔婆もまなびましたよね。
個人的なことを書けば、かささぎのうちの仏壇に、熊本の伯父(仲人をしてくれた、水上村からはるばるとバイクで出てきてた。とってもやさしい伯父だった。子だくさんでびんぼうで。若いころ事業でしくじって熊本の山奥に夜逃げ同然で出て行ったと聞いた。法華経信者でそうかがっかいというところにいたが、のち脱会。しかしはっけつびょうで死ぬまで日蓮宗だった)が供養だといって、亡き弟のために板塔婆をあげてくれてたのを思い出します。
いま、被災地のお弔いがどうなっているかを余り存じませんが、土地の整地など落ち着いてない状況では、仮の墓で仮の卒塔婆、板などの、があちこちに置かれているのではとおもいました。

追伸;
そらんさん温泉句で、新湯ってことばを知りました。
あらゆ、さらゆ、しんゆ。まだだれもはいっていない湯のこと。更湯とも書くそうです。

⁂石橋秀野の無常句について

これ、上五の季語を失念して、覚えていた部分だけを検索。

するとわがブログにヒットした。北山四郎、『虚界』。
ひけば、欄外に連句的として記載している。じぶんにありがとう。
http://tokowotome.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-091d.html

▽式目のことで気になること。

「雨という降りもの句(天相)に、月という天象句はいいの?」

摺り付けという手法があります。
おなじような分類の語でも二句つづけてだすときは、認める。
ここは、おなじ天相であっても、降りものと月、よしとした。

つぎは冬。どなたさまもいろいろとつけてみてください。
どんな句も歓迎いたします。冬の季語を入れて七七です。

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コメント

暖炉の前が定位置となる

薪ストーブの炎メラメラ

だるまストーブ反り返る烏賊

1、おとなくるま座夜話ひとつ
2、それでもしょっつる鍋はおいしい

沈香片の漂着拾らふ

すみません、雑と勘違いを
>>沈香片を焚火にくべる

だるまストーブ反り返る烏賊 ぼん
それでもしょっつる鍋はおいしい  せいこ
沈香片を焚火にくべる  えめ

どれをとっても、それぞれあじわいふかい。
だけど、このみで、俳諧性という意味から、
せいこの句をいただきます。
どんなに悲惨なことやつらいこと耐え難いことがあっても、はらがへっては戦はできぬ。うんとないたあとはがつがつとたべるに限る。しょっつるなべ、てまえはぞんじあげないんですがね。しょっつるってなに?さかな?だんご?しょっぱそう。
ありがとうございました。
つぎは、雑です。
長句でおねがいします。

射抜かれし林檎の行方見失ふ   山下整子  恋・秋
2  おむすびころりん欲張っちゃだめ  竹橋乙四郎  恋
3夕暮の指やはらかき三毛の猫     都   恋
4  着信音は『恋のフーガ』で       八山呆夢  恋
5遅遅早・遅遅遅遅・遅早遅         恭子  恋離れ
6  もうじき上がる欄干(おばしま)の雨  都    雑
7寒月の下に黙せり地震(なゐ)の塔婆   倶   冬の月
8  それでもしょっつる鍋はおいしい  せいこ 冬
9  雑
10 雑
11 花
12 春

飛行船何も飲めないパイロット
カタログの中から選ぶ引き出物
コンデジと一眼レフを使い分け


「樹」やめようかな。

なんだ、8句目かわっとる。
おむすびころりんは、歌詞として考えたからしょっつるを取ったのかと思った。烏賊がまずいのは解っていた。
そらんさんの代わりにどんどん出してる。

ところで、お祝いの品はどうしたの?

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