無料ブログはココログ

« | トップページ | 医療と統計学 ~ 平成22年の死亡数急増理由は。 »

2011年5月21日 (土)

「雲ひとつなき」  新茶歌仙第三

青空に雲ひとつなき新茶かな    月野ぽぽな

 畑の隙(ひま)に茨咲く丘      姫野恭子

沢 都 

1水鳥の鳴きし辺に波よりて

2朝めしの早き庵に客ありて

3帆の先は大円周に潮満ちて

八山呆夢

都の人と聴ける老鶯

収穫の喜び籠に表れて

未確認飛行物体遠のいて

竹橋乙四郎

畑の隙(ひま)に茨咲く丘

漕ぐを止むカゴに着信音のして

青翠えめ

ところどころに茨咲く丘

櫂をさし急流下りわけもなし

中島倶

都の人と聴ける老鶯

すずやかに違う鼓動を耳にして

中山宙虫

ところどころに茨咲く丘

ラジオ局曲がれば毛虫降ってくる 宙虫

ラジオ局曲がれば午後の波立って

ラジオ局曲がれば路地に波見えて


神崎さくら

脇句の選句はありませんが、

放射能 帽子とマスク 気休めに

以上が、出してくださった句です。

冒頭に置いた、沢都(さわ・みやこ)の三句は、今朝届いたものです。
この冬から九州俳句に所属していまして、キラリと光る句を書きます。
久しぶりに連句でもどうかと誘ってみました。
体調が優れないようで、連句をすれば気がまぎれるんじゃないかと思ったのが一つ、もう一つは、この人の句の持つ、厳しくもうつくしい韻律を、みなさんに知ってもらいたかったのです。甘えがなく、ぴんと張った弦楽器のようによい音がなります。
独特であり、だれにもまねできないものがあるのです。
東妙寺らんもはじめから俳人らしい句を書きましたが、この沢都も、最初から俳人として存在している人種です。世の中には、まれにそういうひとたちがいるのですねえ。

亜の会きっての付句の名手、山下整子がまだ出ていませんが、きっと何かの事情があるのでしょう。心配ですが、また加わってくれるときを待って、第三を選びます。

青空に雲ひとつなき新茶かな    月野ぽぽな

 畑の隙(ひま)に茨咲く丘      姫野恭子

朝めしの早き庵に客ありて      沢 都

これを。
彼女は連句人らしく、必ずきっちり三句それぞれ趣向をかえて、つけてくれました。
うち、三句目は、帆の風も群青色に潮満ちて。が初案でしたが、色が発句に障っていたことに気づき、さらに風と天象とのさわりにも気づいて自ら訂正をしたものです。
三つとも丈高くしらべのうつくしい句ですが、俳諧的な朝めしの句をいただきます。
朝めしが早いいおり、きっと働き者の庵主なのでしょう。
ついており、はなれてはいません。
んが、一句に、身辺雑記が容易に描けるような雰囲気をしっかりと内包しています。
まるで短編小説でも読んでいるような雰囲気があります。
自然な展開。無理がない。

帆の先に大円周の波ありて
これもね、とっても余人にはまねのできない玄人の句なわけですよ。
だけど、あまりにもスケールが大きくて、発句にもどるように感じました。
ぽぽなさんの句は、素直な表現ながら、なにか突き抜けている処があり、大きな句柄なんです。ちまちまこせこせはしていないのよね。そこにかぶさる。だからいただきませんでした。
水鳥の句は、すこしぎこちないかんじがしました。
ほかに、中島ともさんの、
すずやかに違う動悸を耳にして
という句にも、こころ惹かれました。
ほかの生き物を「動悸」としてとらえる。耳の一句。
秀逸です。俳句らしい省略のきいた一句で、四句目に問いの答えを誘うような調子の句でした。ただ、初夏の句が二つ出ていて、三句目は雑で行きたかったので、季語のないものにしました。
そらんさんのラジオ局、貞永まことをなぜか連想しました。
それとどこかに東北大震災を連想させる隙があります。
いま、波という文字をみたら、それから離れることができない。

ぼん、未確認飛行物体はおもてむきではありません。
放射能もしかり。
それから、乙四郎さんの句ですけど、
ペダル漕ぐ耳に着信音のして
であれば、きちんとイメージできます。
籠までいわずとも、あるいは漕ぎやめるまで言わずとも。
表現、ひとりよがりにならないように
何度も言い換えて最適の言い方を探します。
真逆のことを書けば、伝わる場合もありますので、ほんまにおもしろい。
ということで。つぎは、四句目です。
四句目は軽くつける。
雑でいきます。
どなたでもどうぞ。77で季語なし。


« | トップページ | 医療と統計学 ~ 平成22年の死亡数急増理由は。 »

コメント

朝早く目が覚めたので。

1  靴はそろえて前向きに置く
2  車寄せにはさまざまな型
3  一輪挿しに野の花を置く

3はいかんな。

全部没にしてください。後からみると、いろいろさわるきがする。

エメさんの句もあったんじゃない?

もつれし心ほぐれゆくまで

節回しよく販(ひさ)ぐ声あり

はにかみ顔の兄が顔だす

ぼんちゃん、ともさん。
付けくありがとうございました。
ちょっとまってくだされい。
かささぎ、茶とあさめしがさわっていることをづきませんでした。
やりなおしますので、ちょっとおまちを。

私もやり直しです。
今朝見たら~はにかみ~は自分で笑ってしまいました。

神聖なるブログを汚してすみません。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「雲ひとつなき」  新茶歌仙第三:

« | トップページ | 医療と統計学 ~ 平成22年の死亡数急増理由は。 »

最近のトラックバック

2020年2月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29