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2011年5月24日 (火)

イタリアの社会保障制度(2)              公営医療を国の発展の礎に

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

2011 年 5 月 24 日 イタリアの社会保障制度(2)

イタリアの社会保障体系において「保健医療」は他の社会保障制度とは一線を画しています。

イタリアでは1978年の医療改革において社会保険方式を放棄し、公営医療方式(SSNと称される国民保健サービス)に転換しました。

地方分権なので、公営医療とは「州営」医療ということになります。

なお、この州営のSSNでは、医療サービスだけではなく予防・公衆衛生サービスや児童・障害者・高齢者などへの介護・福祉援助サービスも給付対象に含まれています。

保健医療を公営で行うことについては財政的には困難を伴い、1978年の医療改革以降も紆余曲折がありましたが、種々の議論の末、医療改革の理念が再評価され、現在では保健医療はイタリアの「発展」の基礎として財政問題よりも高次に位置づけられています。

憲法にも「共和国は、個人の基本的権利であり共同体の利益としての健康を保護し、貧困者に対し無償の医療を保証する」とあります。

SSNは保健計画に基づいて運営されますが、保健計画には国が策定する全国保健計画と州が策定する州保健計画とがあります。

全国保健計画はSSN運営の基本方針を明示し、全国で統一的に達成すべき到達目標や最低限の扶助基準を定めたものです。

州保健計画は、全国保健計画に沿って州の方針と目標を定めるものです。

(保健医療経営大学「学長のひとりごと」転載)

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