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2011年5月25日 (水)

「雲ひとつなき」新茶歌仙四句目

青空に雲ひとつなき新茶かな      月野ぽぽな 
  畑の隙に茨咲く丘          姫野恭子
水鳥の鳴きし辺りに波寄りて      沢 都
  オープンガーデンおなじみの客  八山呆夢

四句目案

ぼん

1  カフェのパラソル少し斜めに
2  オープンガーデンおなじみの客

ぼんさんがだしてくださった四句目。

オープンガーデンは自宅の庭を解放することらしくて、イギリスで流行しているのかな。
山下整子宅の御庭がやがてそうなるであろうという期待をこめて、ゆうじょうというなのうるわしき圧力もかけて、未来先取りで出た句のような感じがします。ついとろうとして、また待った。
こういうとき、さわるのどうのというのはどこを見て言っているかと申せば。
うちこし、です。ちがうちがう、のりこしではありません、打越です。
ひとつはさんだ隣の句のこと。四句目とうちこしは脇。
脇には畑や丘があります。
連句用語分類では山類になるのかなあ。
それにガーデンはかぶさります。
では、カフェのパラソルはどうか。
わるくありませんが、かといって、あまり気がすすまない。

なぜといいますに、発句は主観まじりの人情自の句ですが、脇、第三と叙景句、つまり場の句、四句目でまた叙景はねえ。夏の季感があり、それも躊躇する理由です。

ここは、人情の句でさりげない雑の句をください。

ええっと。ここに『草門帖』の古い号があります。
優れた作品が掲載されていまして、そこから気ままに引いてみます。

歌仙などのおもて四句目例

サーの称号犬に与へて 浅賀淑代

音さはやかに蹄を削る  高岡粗濫

近づいてくる驢馬のパン売  安永沙羅

親父ゆづりのパイプくゆらす  島村暁巳

隣の部屋で羊羹を召せ    吉田梨恵

舞台化粧の器用不器用   野尻涼悦

釜動き出す山の鳴動    中西ひろ美

胸にワッペン背にゼッケン 川野蓼艸

千階建てのビルの窓拭く   葛城真央

運動靴の裏表裏     大橋俊彦

方一丈の壁に囲まれ   村松定史

ねぢれオブジェに運ばれてくる  川野蓼艸

草履のことを鼻緒サンダル    村田実早

想像界のともづなを解く   工藤 繭

遠海鳴りに耳を傾け    佐々木けん

氷砂糖のとける負の刻   狩野康子

漫画の顔はいつもまんまる  大橋俊彦

ソナチネを弾くさらさらと弾く  山路春眠子

部屋片付けぬ理由あれこれ  野尻涼悦

ステップうまきニグロ少年   井上鶴鳴

ポストに笛を聞かせたりして  上野遊馬⁂

長き客車を児の駆け抜けし  坂本孝子

預かった猫相客にして     坂根慶子⁂

(⁂四句目が「てどめ」の三句目は「に止め」です。)

まだうんとありますが、この辺で失礼します。

  

せからしかねえ。

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コメント

大変難しいですね~
良く分かりませんが

明治に学ぶ父の帳面
少年の吹くチューバの韻き
字の由来などわからぬままに

ともさん、さっそくありがとさんにござんす。

1明治に学ぶ父の帳面
2少年の吹くチューバの韻き
3字の由来などわからぬままに

このうち、リズムがシサンでおわる2(ちゅーばの・で四、ひびき、で三)を除外。かささぎが例としてあげていたもののなかにもシサンが一つありました。おとさわやかにひづめをけずる。ひづめをけずるおとさわやかに。、ってすればきにならなかったのにねえとやはりおもいました、これ、連句人だから仕方ない。
おもてぶりということで、1をいただきますが、どれをとっても、いい句でした。

青空に雲ひとつなき新茶かな    月野ぽぽな 
  畑の隙に茨咲く丘         姫野恭子
水鳥の鳴きし辺りに波寄りて     沢 都
  明治に学ぶ父の帳面       中島 倶

明治に学ぶ、といういいかたは、明治の先人に学ぶ父というような意味と、明治時代に学んだ父の残した帳面、というような意味と、二つ読めます。
都さんの第三、波が寄っている辺りにさっきまで鳥がいて啼いていたんだという風にも読めますので、それとあわせれば、明治に生まれ学んだ父のかたみの帳面みたいな読みをするのがいいのでしょうね。うまい付句です。びっくりしました。

さて、五句目にいきます。
月です。秋。
乙四郎先生、呂伊利さん、男性のみなさん。
どうか句をだしてくださいませんか。
どんな月でもいいです。ただ、おもてですから、無常や宗教じみたものは控えてください。
ぼん、4句目とれずにごめんね。いい月ができたらおだしください。


こんにちは
ビル街に谷間探して月のぼる

すみません。
ビル街に谷間探してのぼる月

すみません。
谷間と隙はさわりますね

5句目

1  月赤く丸く大きく美しく
2  月満ちて天守の影の長きかな

あやまらんでよかばい。

月赤く丸く大きくうつくしく
これ、よさげなのにねえ。
もう。
色はでています、発句に。
かなどめ?
ばーろー!ざけんじぇねえ。
かおあらってでなおしてこい。

悪かったねーきづかんで。
今顔を洗ったけど、明日にするわー。

月熟れて丸く大きく美しく
月眩し丸く大きく美しく

ぼん、一直はできましたか。
こんなのはどうでしょうか。
熟れて、のほうが元句に近いな。
完熟とまとみたいな月。
ふれなばおちんとす。
線香花火のおわりがけみたいな。

えめさん、月句ありがとうございました。
ビル街に谷間探してのぼる月
おもしろい月ですね。なんとなくこの月のきもちがわかる。めだちたくない月だってあるよね。
ひなびた景色から一転、都会の月へ。
隙間と谷間がたしかにさわるのですね。
きにならなかったのですが、えめさんが自らおっしゃったので、きになってきました。谷間を変えればいいのですよね。
たとえば、凹みさがして。あんまりかな。
ここが工夫のしどころで、ことばを探し回る過程で、名句が生まれるのだとおもう。一日、がんばってみませんか。
まちます。
そういうものですね。
月も、連句に出会うまではさほど気にならなかったのに、常にどこにあるか、出ているのか?ときになる。

恵みの雨。
ってことは、農作業もひと息。
ってことは、パソコンの前。
のわたくしであります。笑

おっ、ともさんの明治に学ぶ父の帳面って、これ、ばりばり捌き好みの一句ではありませんかー。
さすがですねえ。

ぼんの月の句。
これ、いいよ。一直なさいませ。
 月○○○丸く大きくうつくしく

→月のぼる丸く大きくうつくしく
平凡かしら?

人間も地球も月もやや傾ぎ

あらら、まだ表でした。
傾いじゃいかんでしょう。

こんにちは。
>>直しってかなりエネルギー要りますね。しかもなかなか浮かばないし・・。
>>
ビル街に静寂捜しのぼる月
ビル街に夜空探してのぼる月
満月は眠らない街通り抜け
満月は最上階を照らしおり

やっと孫が帰り、一寝入りしてパソコンの前に来る事ができました。

一直

月まろし強く大きく美しく

いかがでしょうか。エメさんの眠らない街の句もいいです。

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