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2011年5月29日 (日)

フランスの社会保障制度(2) 人口高齢化のスピードの違いが教えてくれること

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

2011 年 5 月 29 日 フランスの社会保障制度(2)

65歳以上の高齢者が総人口の7%以上を占める社会を高齢化社会(Aging Society)といい、14%を越える社会を高齢社会(Aged Society)といいます。
フランスは世界に先駆けて1860年代に高齢化社会へ移行していますが、高齢社会に移行したのは1980年代です。
7%から14%に移行するのに一世紀以上を要し、高齢化の進行は緩慢です。
日本が高齢化社会に移行したのは1970年で、高齢社会への移行は1994年でした。
このような人口高齢化のスピードの違いは、日本とフランスの社会保障制度の発展に大きな違いをもたらしています。
フランスでは後期高齢者医療制度のような高齢者に固有の医療保険は存在していません。
フランスの保険財政の悪化は、オイルショックによる低成長によってもたらされています。

1970年代に入り、財政基盤の脆弱な保険金庫が生まれ、職域間連帯に基づく財政調整によっても相互救済に限界が生じてきました。
自律性原則によれば保険料率を引き上げなければなりませんが、それは企業の国際競争力の低下を招きます。
そこで、欧州連合条約の発効を前にした1991年、社会保障への拠出を目的とした福祉目的税(一般社会拠出金)が導入されました。
導入当初の一般社会拠出金の賦課率は1.1%でしたが、その後、大きな引き上げが2回実施され、現在は7.5%になっています。
一般社会拠出金は保険金庫の財政収支の悪化を契機として導入され、高齢者に対する最低限の所得保障とすべての者に対する医療アクセスの保障のために引き上げられるという経過を辿り、社会保障への国家の関与が次第に強まってきています。

(保健医療経営大学「学長のひとりごと」)

▽かささぎの独り言

昨日、学長が間違って下さったおかげで、出会えたサイト。

はりつけようとして、おや、もう時間がありませぬ。

今朝、早番です。
では一人で三十八人分の朝ご飯を作りにいってまいります。

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コメント

フランス 高齢化

10位

二位の、面白きこともなき世を面白く、面白い。

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