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2011年4月21日 (木)

平成24年度診療報酬・介護報酬改定(13)            中医協の新旧会長挨拶から

保健医療経営大学学長
 橋爪 章
2011 年 4 月 21 日 平成24年度診療報酬・介護報酬改定(13)

昨日、3月2日の開催以来中断していた中央社会保険医療協議会(中医協)が開催されました。

冒頭、3月末日で3期6年の委員任期(うち会長3年)が満了した前会長の遠藤久夫委員(学習院大経済学部教授)の後任会長が選ばれました。

中医協は、支払側委員と診療側委員と公益委員とで構成される組織ですが、社会保険医療協議会法の規定で、会長は公益委員の中から選ばれます。

支払側と診療側の推薦によって、森田朗委員(東大大学院法学政治学研究科教授)が新会長となりました。

森田会長は2009年6月から中医協の公益委員に就任されていますので、政治力学に翻弄された前回改定は経験済みです。

中医協委員のほかには、厚生労働省の「審査支払機関の在り方に関する検討会」の座長などを務めておられます。

退任挨拶の中で、遠藤前会長は次のことを強調されています。

・会の運営について、非常に多くの調査の仕組みがあり、合理的、公平な配分をするためのエビデンスベースの議論をするための仕掛けがある。こうした調査機能を持った審議会はほかにない。

・課題の一つに、医療の費用対効果の議論を行う必要がある。英国NHSのNICE(The National Institute for Health and Clinical Excellence)や米国医療技術評価機構が典型。こうした議論を今後、価格付けの中で反映させていくことが必要。今後、費用対効果の問題と薬の問題、技術、医療材料の問題を議論していくことは世界の流れから見ても大事。

森田新会長は就任挨拶で次のような発言をされています。

・大震災によりさらに大きな課題が発生していると考えている。

・我が国の医療を持続可能な形で維持、発展させていく。それを目指して議論をしていきたい。

・中医協においては権威のある議論、説得力のある主張、社会に対する発信をしていくことが必要。

・エビデンスに基づいて議論をしていくような形で進めていきたい。私自身も研究者なので、「なんとなく分かる」、「あうんの呼吸で」というのは嫌。

(保健医療経営大学『学長のひとりごと』転載)

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コメント

中医協 診療報酬改定 2011
で1位。すごいかも。
2位の産経のニュース記事が簡潔にあざやかにまとめています。それ、はりつけておきます。参考になります。ありがとう、産経さん。
「2011.5.18 18:45
 厚生労働相の諮問機関・中央社会保険医療協議会(中医協)は18日、総会を開いた。平成24年度の診療報酬改定の前提となる医療経済実態調査の実施について協議したが、改定延期を求める委員と、慣例通りの実施を主張する委員との間で意見が分かれ、結論を先送りした。

 総会では、東日本大震災の影響を理由に改定延期を求める日本医師会(日医)の委員が「被災地の状況を考えると、前回調査と比較できるようなデータは取れない」と主張。これに対し、支払い側委員などから「延期すれば前回改定の検証やドラッグラグの解消など失うものが大きすぎる。日医の主張はまったく理解できない」などと反論意見が相次ぎ紛糾した。中医協は18日に調査実施を決める方針だったが、来週にも開く臨時総会で改めて協議することを決定した。

 診療報酬は2年に1回、介護報酬は3年に1回改定が行われ、24年度は6年に1回の同時改定となる。改定実施の是非を判断する政府側は予定通りの改定を行う方針。しかし、19日には日医の原中勝征会長らが細川律夫厚生労働相に同時改定先送りを申し入れる予定で、なお混乱は続きそうだ。」

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