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2011年4月11日 (月)

平成24年度診療報酬・介護報酬改定(9)           仮設住宅の居住費で

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

2011 年 4 月 11 日 平成24年度診療報酬・介護報酬改定(9)

今の日本において東日本大震災の復旧・復興は最重要事項ですが、そのために使えるお金は青天井というわけではありません。
復旧・復興にお金をかければかけるほど被災者の生活基盤の確立が早くなるのは当たり前のことですが、復旧・復興予算の確保のために社会保障予算が大幅に制限されるというようなことになれば、被災地のみならず全国的に生活基盤が危うくなる人々が増加することになります。
仮に、診療報酬がマイナス5%改定ということになれば、夥しい数の医療機関の経営が危うくなり、全国いたるところで医療崩壊が雪崩打つことになります。
多発する医療崩壊によって命を失う人の数は東日本大震災の犠牲者数を上回るかもしれません。
日本という国を経営するという視点に立てば、東日本大震災の復旧・復興に投じる予算についても、社会保障予算や次世代への負担への影響ができる限り少なくなるよう、効率的な予算運用を心がけなければなりません。
被災者の生活基盤の確立が復旧・復興の主目的であるとすれば、最も安易な方法は、生活基盤を失った被災者全員へ充分な資金を配布し、その資金を使って各自に努力をしていただくことです。
生活基盤を失った被災者数が20万人として、1人に2千万円ずつ(3人世帯なら世帯あたり6千万円)配布すると仮定すれば、必要な予算は4兆円ということになります。
このような個別配布施策の費用便益効果は行政的には低いとされていますので、生活基盤の確立のための予算の相場感としては4兆円をとりあえずの目安として、最小限のインフラ整備など様々な施策を組み合わせて予算編成をすればいいということになります。
第1次補正予算案の規模は4兆円です。
この4兆円を効率的に運用すれば、多数の人の生活が安定に向かうはずです。
ところが、今後、第2次、第3次の補正予算が予定され、復旧・復興予算の総額は20兆円超が必要であろうとされています。
震災の被害総額を考えると20兆円という数字は頷けますが、今の日本にそれだけの予算措置ができる力があるかどうかは別問題です。

20万人の被災者に対して20兆円であれば、被災者1人あたり1億円ということになります。
もっと効率的に、復旧・復興予算が編成できないものでしょうか。
たとえば、第1次補正予算のうち5000億円は仮設住宅7万戸の建設費として計上されています。
仮設住宅は24か月以内の利用が前提の簡易住居ですが、5000億円を7万戸で割れば、1戸あたり700万円の予算です、1戸1月あたりでは約30万円ということになります。
7万世帯に家賃5~10万円のアパートに24か月(以内)だけ住んでいただくような施策に代替すれば、理論的には1000億円程度の予算で済むことになります。

現実には被災地周辺には7万世帯もの不動産は確保できないので仮設住宅の建設が必要ということになりますが、1戸1月あたり30万円という居住費は、日本国の台所事情を考慮すれば、見直す必要があると思います。

(保健医療経営大学学長ブログより転載しています)

▼かささぎの独り言

あびるるいさんのブログででしたか、村山元総理の震災対応と比較して語られているくだりがありまして、コメントで喧嘩が勃発しかけていました。
あるお方が現政権の情けない対応と比べてよほど(当時はさほど評価されなかったにもかかわらず。初動の遅れがあったからだと思うのですが)村山政権のときのほうがずっと立派であった、と述べていて、それに面とむかって反論、屁理屈をこねておとしめた人がいて。
仮設住宅だけを比較してもわかります。ちょっとしか完成しておりません。
柔軟な発想で、辛い思いをしておられる人たちを直ちに救ってほしいです。
かささぎであれば、それは車でもいいです。
一戸700万円もかかる住宅のかわりにキャンピングカー。
大量に発注すれば、半分くらいの値段で上がらないでしょうか。
なにかおきても即移動できるし、原発不安時代には一石二鳥。
(・・・不謹慎すぎますかね。)
だけどこれほど遅れている理由に、土地の片づけがまだ終わらないということがあるようです。資材も不足しているそうですし。

住むというのは、そこに清浄な土地があってこそなのですね。


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コメント

いま、アクセス解析でまなんだ。これ、かささぎのアイデア、ドイツにちゃんとあった!すげ。ちょうど300万です。わたしってあたまいいかも。
移動可能な住宅。ここです↓。これを輸入するといいけど、輸入は高くつくから、日本で大急ぎで、改造すればいい。すばるかいすずか、できないの?

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