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2011年3月 7日 (月)

国民健康保険の財源(1)  福岡市の国保ー何が問題なのだろうか?

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

2011 年 3 月 7 日 国民健康保険の財源(1)

3月5日のニュース(西日本新聞)で、福岡市の国保運営協議会の会長(九州大学大学院尾形教授)が委員と会長職を辞任されたのを知りました。

尾形教授は医療政策の第一人者で、日本医療経営学会でシンポジウムの共同座長をさせていただいたり、医療政策に関して私と接点が多い方です。

辞任の理由は、2011年度の国保料の引き下げ(昨年11月に当選した高島市長の公約)を福岡市が1月19日に協議会へ諮問し、協議会が2月1日に「適当である」と答申したこと。

協議会で反対意見を述べたのは尾形教授のみであったので、協議会としては諮問案を認める答申とせざるを得ず、尾形教授の信念に反するので辞任するしかなかったようです。

福岡市の国保医療費は増加しています。

国保の財源は、国民健康保険法に則り、税財源と保険料財源とで折半することになっています。

保険料財源は市民の保険料で賄わなければなりません。

国保医療費の増加に対しても、税と保険料とが折半して対応するのが本筋で、もし保険料を引き下げるのであれば、その分を国保加入者以外の人にも税金として過重に負担していただかなければなりません。

国保以外の保険でも多くの健康保険で保険料は引き上げられていますので、国保加入者ではない市民は自分の保険料が引き上げられると同時に国保加入者の分の保険料の一部を肩代わりした額を納税しなければなりません。

税収が比較的豊かな福岡市だから実現可能な施策かもしれませんが、同じような論理で全国の首長が国保の保険料を税金で肩代わりすることになれば、日本の健康保険制度の根幹が揺らいでしまいます。

保健医療経営大学『学長のひとりごと』転載

▽かささぎの独り言

福岡ってお気楽すぎる。
自分も含めてそう思う。

ここでも学長の講義で幾度となく学習しました。
福岡県の国保。ひいておきます。

http://tokowotome.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/post-2715.html
http://tokowotome.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/index.html(月間アーカイブ)

http://tokowotome.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/post-8be9.html

この3は非常におもしろいです。
コメントを記入してくれている山下整子は優秀な地方行政官であり、現代を代表するわがまま気まま能天気かささぎの精神的ひずみを、コテ!とばかりに打ち据え、これがまっとうな道ぞ、と示してくれている。
そこへいくと、この橋爪章官僚は、なにごとも声高には叫ばない主義なのです。それがよくわかる回であります。
こういう時代の記録が自然と残せたこと、かささぎの旗をこつこつと展開してきたよかった。、とちょっとだけ自画自賛。

みなさまありがとうございます。
とはいえ、やっぱりかささぎには、3の福岡県の後期高齢者医療制度のはなしは、汚職の人は罰されたけれど、それで恩恵をこうむった側(ふつうのひとびと)はどうなったのでありますか?と、そこのところが、よくわかりません。

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コメント

ああ、そうではありませんね。
問題なのは普通の市民ではなくて、ちゃんと内実がわかっている協議会の人たち、(あの中島元副知事が人柱にたたれたかのような事件で、しらないかおをきめこんだ、多数派形成のための議員さんたち)の意識のほうなのですね。
これが問題なのだなあ。と、今日の学長ブログを読んで漠然と感じました。
肉声を、ひとつでもいいから、しりたい。

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