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2011年2月19日 (土)

トランペットの。

トランペットの三つの穴の指の冷え  江川一枝

この一句。いいなあ。知らなかったな。三つ穴があるんだ。
冷えはの季語です。寒い国の楽器ではなかったろう。
最古の記録は古代エジプト、三千年前とあります。はあ。
ギリシャローマのホルンがその流れの中にあるようです。

脈絡なく。、かささぎは昔の教科書にあった

停電の夜 練炭の六つの青い目

こんな詩をおもいだした。記憶あいまいですが。
台風の夜だったかもしれません。まだ練炭があった時代のです。
上からだだっと「冷え」にむけてことばが収斂していくスタイル。



古風な緋牡丹新風な白牡丹かな     
蝶となる芋蟲地を行く日向かな
鴉の高空へ散りて音もなき
雷去りて家の奥に猫鳴ける

この三句。いい句なんだけど、少し違和感あり。
1古風な、とはよく使いますが、新風な、とは使いません。
新風を巻き起こす、とか、新風の○○、とは言いますが。
でも、句の内容と合致している、といえなくもありません。
白牡丹も昔からあるし、有名な句もおぼえています。
白牡丹といへども紅ほのか
だれの句でしたっけ。みずはらしゅうわうし?
しらべた。速攻。なんと高濱虚子ですがな。
しかも、ちがっていました。ほんとうは、こう。
白牡丹といふといへども紅ほのか 虚子
ね。ここ、みて。すごい解説のていねいさ。教科書ガイドみたいだ。
http://www.chikumashobo.co.jp/kyoukasho/tsuushin/rensai/jugyou/003-05-01.html
2蝶となる芋蟲、さいご、ひなたかな。で落ちをつけず、ほかの言葉をおけばよかった。
って批評があろうかと思います。かささぎは最初にそう思いました。
でも、今年みたいに寒いとまざまざと自分がいもむしになってしまって、日向の地面をはいずりまわっている実感が不思議とわいてきます。
3からすは鴉、烏、と二種類の漢字を使いますが、よみはカラスだけです。
では、ほかにからすの異名はあるかといえば、
大嘘鳥(おほをそどり)、嘘鳥(をそどり)があるだけです。
からすのたかぞらへちりておともなき。
情景が浮かび、不気味な跫音がしてきそうな。
4らいさりていえのおくにねこなける。
これも字足らず。
かささぎなら、家の何処かに、あるいは、奥処に、猫鳴けり。とするかな。

俳句誌『円錐』48号2011春





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