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2011年2月13日 (日)

有明海から筑後川を遡上してくる真水・「あお」  中島勝子 

水売りの去りてたちまち径凍つる   中島勝子

有明海に注ぐ筑後川の下流域で、奇跡の水とも呼ぶべき極上の真水が汲まれていたことは地元の人を除いて多分ご存じなかろう。地元の人はその水を「あお」と呼んでいた。

筑後川は、九州一の大河で、いくつもの川が合流しながら豊富な水を有明海に運んでいる。ところが月の満ち欠けによる満潮時には流れが逆になり、ここに激しいバッティングが発生。上流から流れてきた水は潮流に押し上げられて、瞬間水面に生ずる水が「あお」である。雑り合うほんの僅かなタイミングが勝負だとも耳にしていた。「あお」を桶いっぱい汲み入れ板切れを浮かせて、担いで売り歩く早朝の足音が耳に残る。(板切れは桶の水の揺れを圧えるはたらき)。
叔母の淹れてくれた「あお」のお茶は癖のない味で、特に茶人に重宝されたようであった。長きに及び筑後川の恵みも今に至っては川の上流に出来た堰が自然の流れの水質を大きく変えたのであろうか。(中島勝子)

 『九州俳句』161号「風紋」より引用。

※「アオ」について(末尾に書いています)。

http://tokowotome.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_49d4.html

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