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2011年2月 7日 (月)

歌仙『一行の詩』

名残表

シャボン玉駱駝の列の後ろから    杉浦兼坊
  まだ届かないお祝の品       呆夢
啄木も茂吉も畳に小積まれて     せいこ
  冬茜しづまるまでは側にゐて  ぽぽな
恋の躯(からだ)と雪のこころと     恭子

おお・・・胸がきゅんとなる。
ぽぽなさん、詩人です。いい付け味です。

寒茜と冬茜はおなじものですが、ふゆあかね。
「ふゆ」というときの、くちをすぼめるような、こころふたぐような。

 雪をきて恋の躯(からだ)となりにけり  眞鍋天魚
      

『雪女』から、抄出は前田圭衛子師です。
雪をきて、「きて」はひらかなゆえに、来て、着て、多層的によめる。
また、躯という字の区が彼岸との結界の標のようだ。

これをそっくり引用したのがひめの句です。
天魚先生、前田先生、ありがとうございます。

NAKAYAMA soran 、TSUKINO popona

いや、ちょっと横文字でかいてみたかっただけ。



つぎも恋。恋離れでもいいです。
この連では秋の月が十一句目に入ります。

行の詩をしたたむる淑気かな    月野ぽぽな
  あをく薫れる新玉の墨         姫野恭子
せせらぎに薄氷融けて流れゐて    竹橋乙四郎
  卒業写真の笑顔はれやか      山下整子
春の月延びる線路を照らしをり     青翠えめ
  駅長室はいつも満員         八山呆夢

圏足と獣耳持つ土器出づる        せいこ
  アナウンサーの黒髪に風       ぽぽな
摩天楼君が魚類でゐる時間       中山宙虫

  ひんやりとした男恋しき         澄 たから  
登山口過ぐれば下山口となる              乙四郎 
    草の褥に荒神の使徒           整子
切腹の順番決まる月の光(かげ)      恭子
  病院給食明日栗おこは          えめ
暮の秋裏木戸少し開いてをり        東妙寺らん
  輪郭だけを村は残して              そらん
天災の傷癒しゆく花の雨               ぽぽな 
  初虹のかたバグダッドあり        乙四郎

どうも字の大きさが統御不可能になっていましてごめんなさい。
突如おおきくなる。
また、複数のカテゴリー選択ができません。
ウイルスバスターがききすぎているのかも。

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コメント

名残表3,4句、
ほれほれ、
ともに長句になってまっせ。

ほんじゃ、間に楔の短句。

夕轟に賀状したたむ

「夕轟」はNHK総合で始まった「恋する日本語」で紹介された日本語です。しばらく短詩型文芸で流行るかもしれません。
「恋する日本語」、いい番組ですよ。

乙さん、いいことばを教えてくれてありがとう。
ゆうとどろき。
こころときめかすゆふぐれ。

きっちり使わせていただきます。笑

恋する日本語。
この情報もありがとう。
ぜひ観てみましょう。

恋する日本語の放映時間。
調べたら、まあ、なんと毎週木曜日深夜12時15分からとありました。
たぶん、起きてられません。
録画予約しとかなきゃ。

「夕轟」を検索すると、ほとんどすべてが「恋する日本語」がらみ。NHKだからそういうことはないのでしょうが、番組が日本語をでっちあげたとしても起こりうる現象です。
ある日を境に、100人中100人に伝わらない言葉が、100人中○(←深夜のNKHの視聴率をあてはめる)人に伝わる言葉になった、というわけです。
(参考意見)
    ↓

すみません。朝出勤前にばたばたとやったので、そらんさんの短句が抜けていました。ごめんごめん。

名残表

シャボン玉駱駝の列の後ろから    杉浦兼坊
  まだ届かないお祝の品       呆夢
啄木も茂吉も畳に小積まれて     せいこ
  翼の影が映る漣          そらん 
冬茜しづまるまでは側にゐて     ぽぽな
  恋の躯(からだ)と雪の心と     恭子

せっかく乙四郎さんがだしてくれたのに、申し訳ないです。
さわりをどうしようか、思案してました。
風紋。茜。雪。
全部天象で。隣りあう二つまでは許せるとしても、三つもはねえ。
風紋をほかのことばにできないかを考えた。


「砂丘の砂は、海岸部では0.7mm程度だが、内陸部になるほど粒が小さくなり0.3mmにもなる。いずれも風速3~4m以上の風が吹くと移動をはじめる。粒子が水や風によって移動してつくる波状の模様を漣痕(れんこん)といい、海にもぐると海底にその模様をみることができる。風でできるものも漣痕の一種だが、誰がつけたか風紋の名で呼ばれている。学術用語では「漣痕」をつかい、「風紋」はつかわない。風紋は風の強さ、風向、粒子の大きさなどでその高さ、幅、周期などが異なる。 」

風紋はれんこん。
レンコン、蓮根しか思いつかない。学術用語のおたんこなす。
でも、一つヒントをもらった。
れんこんのれんの文字。一文字で、さざなみと読める。これでいきますか。たたみって、さざなみみたいだしね。


では、つぎは。もう一句恋、せいこさんぼんえめさん乙四郎さん,
まだ恋つづけたいなら続けていいし、恋離れでいきたいならそれもまたよし。

夕轟は、ぱっとみたかんじ、車が三つもあって、雷みたいよね。街騒(まちざひ)というきれいな言葉があるし、ゆふぐれの慕情は北原白秋の恋歌に優れた作品がある。
ちょっとまって。さがしだしてくる。

夕されば火のつくごとく君恋し命いとほしあきらめられず    北原白秋 歌集『桐の花』より

収録『網笠考』↓

まちざいは旧かなだとまちざゐでした。
あぢさゐ、しほさゐ、まちざゐ。
潮騒は昔からありますが、街騒は現代の造語っぽい。「増殖する俳句歳時記」のこの人↓もしらなかったくらいです。
ということは、夕轟も認知される日がくるんだろか?

夕されば、ということばは、ふしぎですよね。
夕方になると。という意味ですが。

有り余るものに囲まれ踏み込めず

欲つよきをんなとなりし老いの坂

八山呆夢、はちやまのぼんさん、すごい付句じゃないですか!
これです、これが俳諧。
前から続く流れをすぱっと断ち切り、別の視点から恋にきりこむ。なにも叙情的な恋ばかりが恋句ではありません。
保田よじゅうろうの本にもそう書いてあった。ってかさ。ぜんぶが詩だったらとてもよめたものではないからね。すとんと落とすとこがなきゃ。

欲ふかきをんなとなりて老いの坂

まるで、

さまざまに品かはりたる恋をして  ボン兆

  浮世の果てはみな小町なり  芭蕉

とおなじ味わいがあります。ボン、ヒットだよ。

名残表

シャボン玉駱駝の列の後ろから    杉浦兼坊
  まだ届かないお祝の品       呆夢
啄木も茂吉も畳に小積まれて     せいこ
  翼の影が映る海原         そらん 
冬茜しづまるまでは側にゐて     ぽぽな
  恋の躯(からだ)と雪の心と     恭子
欲つよきをんなとなりし老いの坂    呆夢
  
つぎはもう二句、雑。月前の句になります。あ、いや、まだ月まで三句あるんだ。恋がはやまったのでしたね。
季語のない句を短句でください。
そらんさん、風紋の代替品がなかなかきまりません。さざなみ、でよかったですか。うなばらのほうがア行音でひびきはいい。

遊具に乗りて恐怖味わふ

味わふ → 味はふ

「坂」からジェットコースター(事故)の連想です。
怖い怖い。
メタボの躯(からだ)と管理責任者の心と

水晶の石暗闇にあり

振り込め詐欺のアジトは隣

展開よくわかってないが


翼の影が映る雲海

翼の影がよぎる霊界

翼の影が消えるフィヨルド

翼の影に妖怪がいる

翼の影が映る水紋

翼の影が映る大仏

翼の陰に入る校庭

翼の影が越える霊峰

ああ、やっと見にこれました。

このところ、マウスの動きがおかしい。
どうやってもカーソルが動かないので、開けなかった。

どこまで進んでるの?
コメントが多すぎてつかめない。笑

あ、季語なしの短句ね。

かささぎ、午後のパート整骨院助手からフルタイムの調理員見習いとなってひと月。とても多忙で何も思う暇がないくらい忙しい、責任のある職場です。
チームワークに助けられ、大事なことを学ぶ日々です。わたしはここへ来なければならなかったんだなあ。と、おもいます。とても横着で、ごうまんなにんげんでした。でも、ここは身障者が主役です。
職場は女性ばかり六人。いちばん若い子が何もできないかささぎを親切に助けてくれます。とてもおとなしいまじめな子で、ヤマシタさんといいます。

せいこさんのマウス、古くなっているのでは。
あれは二年ほどの消耗品。

 髪剃や一夜に錆びて五月雨  凡兆

剃刀よりは長い期間使えるけどね。

さて、選句。
乙四郎句ジェットコースターこれで二度目。ストレスたまっていませんか。笑。ひよこさんの恋句につけたの、覚えています。付味が安易だ。らしくもないですね。それより、メタボのからだ、管理責任者はだれ。ってこっちがきいてみたいよ!笑わせないでくだされ。

えめさんの二句。

水晶の石暗闇にあり
振り込め詐欺のアジトは隣

水晶の石暗闇にあり、は、感覚的な付ですね。これが月の大打越句になるんだ。月が近づいてきたら、暗闇をさけたが無難です。すこし変えます。

 亀裂(クレヴァス)にある水晶の石  えめ

水晶の水にさわるので、そらん句を水紋からやはりさざなみに戻します。ひらがなと漢字一字は。漣、捨てがたい。これはかささぎの好みの問題。

そらん句のバリエーション、おかしい。いくらなんでも妖怪とか霊界はないだろう。せっかくのぽぽな句が浮きます。
水紋。かささぎは流紋ってことばを思いついたが、いまいちだったんでパスした。

 名残表

シャボン玉駱駝の列の後ろから    杉浦兼坊
  まだ届かないお祝の品       呆夢
啄木も茂吉も畳に小積まれて     せいこ
  翼の影がよぎる漣         そらん 
冬茜しづまるまでは側にゐて     ぽぽな
  恋の躯と雪の心と          恭子
欲つよきをんなとなりし老いの坂   呆夢
  亀裂(クレヴァス)にある水晶の石 えめ

きれいですね。だけど、月のうちこし近く。微妙にさわる。
やめよう。詩などどこにもない、こっちをとらねば。

欲つよきをんなとなりし老いの坂   呆夢
  振り込め詐欺のアジトすぐそこ  えめ

(アジトの隣、は四三なのでかえた)えめさん、臨機応変の句をありがとうございました。
つぎはもう一句、雑の長句で、そのあと、秋の短句、秋の月(長句)
という流れです。
ではみなさま、よろしくお願いいたします。

 背凭れは黒き革張り父の椅子

あれ、打越に女がありました。

 背凭れは黒き革張り昼の椅子

本人としては霊峰が気に入ってたけどね。霊がだめなら稜線。
景が大きい方がと。

漣はこじんまりした感じ。

山ではだめかな?

やわらかく水に返ってくるこだま

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