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2011年2月 2日 (水)

歌仙『一行の詩』 名残おもて立句

歌仙「一行の詩」  

行の詩をしたたむる淑気かな    月野ぽぽな
  あをく薫れる新玉の墨         姫野恭子
せせらぎに薄氷融けて流れゐて    竹橋乙四郎
  卒業写真の笑顔はれやか      山下整子
春の月延びる線路を照らしをり     青翠えめ
  駅長室はいつも満員         八山呆夢

圏足と獣耳持つ土器出づる        せいこ
  アナウンサーの黒髪に風       ぽぽな
摩天楼君が魚類でゐる時間       中山宙虫

  ひんやりとした男恋しき         澄 たから  
登山口過ぐれば下山口となる              乙四郎 
    草の褥に荒神の使徒           整子
切腹の順番決まる月の光(かげ)      恭子
  病院給食明日栗おこは          えめ
暮の秋裏木戸少し開いてをり        東妙寺らん
  輪郭だけを村は残して              そらん
天災の傷癒しゆく花の雨               ぽぽな 
  初虹のかたバグダッドあり        乙四郎

名残表

シャボン玉駱駝の列の後ろから    杉浦兼坊

(つぎは、雑。)

▼ナオ1案として出た句です。

ぶらんこを止め水郷のひととなる   宙虫
逃避ぐせ朝寝にもぐり弛む糸     えめ
水楊の風流れゆくどんこ舟       らん
 

それと、函館の杉山・・じゃなかった言い間違ったら殺されるとこだった、杉浦清志先生からコメントつきでいただいた句。

「では一句。晩春が2句続いたので三春にしましょう。

シャボン玉駱駝の列の後ろから      兼坊」

(花は晩春、初虹も、ここにまた晩春をだせば三句絡み、季節が三つにわけてあるのは、けちをつけるためでしょう、苦笑。)

選句の前に春の句について。
歌仙での春は位置が決まっているところが二箇所あります。
裏の花(11句目)あたり3~5句と名残の裏の匂いの花あたりの2~3句。
春と秋は3~5続ける、なのにナウの春はなぜ2つでおわる?
理由は知りませんが慣習的に、さいごに出す春は花とあわせて二つきりというのは多いです。
折がかわるとき、折端の季節をそのまま続けるというのも決まりみたいになっているので、名残おもて1句目は春。ほぼそうです。おなじ理由で、名残裏1句目は秋が多いです。月は花ほどかっきりとした位置を要求されないけれど、スタンダードな形式では名残表の11句目に秋の月がきますので、そのままナウ1に秋がつづく。

そらんさんとらんさん、不思議にも同じ柳川の句を出された。
らんさんはネットを時々しか見ていません。偶然の一致です。
やなぎはなぜやなぎか。
ヤン(楊)の木がなまった、とする説、矢の木がなまったとする説、釣りの簗にする木だから説、やわらかくなえる木説、そしてこれ。

やなぎはこの世とあの世の境に立つ木なので、ゆのき(斎木)の転とする説。

以上、ネットの語源辞典からひいてます。これ、すごいね。
コピペはできないんだよ。だけど超便利。ありがたやありがたや。↓

http://gogen-allguide.com/ya/yanagi.html

「33間堂棟木の由来」、これを八女のものは覚えておきましょう。
ここは通し矢で有名な寺ですが、柳の精の女房が出てきて侍を助ける話でも有名。なぜ八女のものはしっておくべきかというとね。
これがねえ。杉山洋先生とも関係してきます。
話せば長くなる因縁めく。
とにかく、秀野ノートを書いていたころ、ふっとこのお話を思い出し、(小学館のこどもむけ本で読んで知っていた)本文とはあんまり関係ないにもかかわらず、本文に書いていたら、なんとこの有名な歌舞伎の話は八女の灯篭人形創始者の松延かんらんが作ったものである、とする説があったわけ。川端康成ほか監修の日本の名作のなかにあるようなお話なのですよ。作者は「若竹笛躬(わかたけ・てっきゅう)」と書かれていました。ところが、杉山洋先生の書かれた八女灯篭人形由来書にはこれが松延貫嵐こと福松藤助の作だと書かれていた。そこで疑問がわいたかささぎはそれを杉山氏にたずねてみたところ。先生はなにしろ史料あつめの鬼みたいな人ですからね、負けるとは思ったけど。

ここに詳しく書かれています。てっとり早く言えば、どちらも間違いじゃなかった。共同制作の場なのです。台本書きの世界は。
http://ameblo.jp/yameyobanashi/entry-10222899173.html
いま、「松延貫嵐」で検索かけると、かささぎの旗が一番にヒットしますけど、わたしよりもっと詳しくご存じなのは、杉山ひろしのおんじいなんです。私はなにも知りません。
かささぎは自分でも気づかない縁がいっぱいあって、この世界(人形浄瑠璃)の八女灯篭人形で三味線をひいてる従兄(北島光也)のことも最近知ったこと。こどものときからツマラナイとばかり思っていた世界、だけど、歴史ある文化だったんですねえ。へ~。
杉山洋先生ブログを読めば、詩人高橋睦郎先生がきっちり調べておとしまえをつけてくださったようです。さすがです。まだそのもとになった話を調べていないですが、またいつか。

選句をします。

そらん句、恋前の立て句ですね。この人がうまいのは別格。笑。
季語はぶらんこ。ぶらんこが春の季語なのは古代中国の文化の移入。

つぎに東妙寺らんのやなぎの風のどんこ舟。

すいよう、水楊の風。いい句だねえ。
とうみょうじ、時にこういう句をかっとばす。
だけど、おもてに溶けて流れてのせせらぎがあるし、そこまでさかのぼらずとも、打越に雨があり、前句にも初虹、そこに風はまずい。ついでに花の打越に楊もまずい。
楊という字と柳はどうちがうか、さきほどの語源にかかれていましたが、楊は上にまっすぐ伸びる木、柳は垂れる。すると柳川のは柳です。
楊という字をつかう木では、白楊とかいてドロノキとよませる木がとても浪漫がありまして宮澤賢治の詩などで出合います、実際東北に多いんでしょう。あれ、調べたらポプラなんだわ。そうかそうか。北海道なんかに多いのですね、さむいとこ。
すいよう、と読む柳にはこれまであったことがないので、こころが動いたのですが、雨がうちこしにあることを懸念して、水ものはさける。

すぎさく先生のしゃぼん玉、これをいただきます。
折端からラクダをひっぱってよくついてますが、場面ががらりとかわります。
かささぎはこれをよんで、脈絡もなく、こないだの「お江」のラスト場面を連想した。
権力をのぼりつめた先で人はなにをするか。ってこと。

しゃぼん玉が春の季語の理由。あたたかでのどかなイメージから。
だそうです。ということは、ぶらんこと同じ理由ではないですね。
風船も風車もしゃぼん玉と同じ理由で春に入れられていますねえ。
歳時記あまたは、せからしかですね。

つぎは雑。まだ恋はださないでください。

  

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コメント

まだ届かないお祝いの品

サンドイッチをかご一杯に

手をつなぎあい園児ぞろぞろ

ネットで注文したスノーカバーがもう届きました。

山奥届くヤフオクの品

 生きるといふはじつにやっかい
 
 面倒なことに食はねばならず

皆揃う時がいいです。

きのうはれぎおんをありがとう。たまには喫茶店もいいね。それにしても「あめりか」多かったね。

おはようございます。
童引き連れ笛吹き道化

方位磁針で北を定める

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