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2011年2月13日 (日)

九州俳句誌より『共鳴抄』 青木貞雄・選

共鳴抄    青木貞雄(元九州俳句誌編集長)

  160号会員作品より

鍬ひとつ父の昭和が眠る納屋     藤後むつ子
如月は父の喇叭を磨きけり       寺尾敏子
炎天やみんな埴輪の顔になる     田中二史子
いささかの悲哀もありて鰻食う     土屋北彦
カタカタ動く戦車の玩具ナガサキ忌  中村重義
八月やにんげんくさき鍋の底      西本清美
自己主張しては大根せり上がる    疋田芳一
火祭りの鞍馬に祖霊捨てて来る    星永文夫
顔じゅうに枯葉まつわり肝臓病む   本田幸信
而して胡瓜の曲がる都かな       松永俊昭
平和行進いつも後ろに父がいる    相川文子
鬼灯の中にひそめり不発弾       尼崎 澪
大花火どかんと家をゆらしけり     伊藤久見子
ひまわりになる日もありて余生かな  甲斐加代子
虹かかる小学校の消える村       北野昭夫

ペシャワール会の現地報告  (青木貞雄・文章)

 第47回現代俳句全国大会が、十月三十日に当地小倉の国際会議場で開催され、記念講演としてペシャワール会の現地代表中村哲氏によるアフガニスタン並びにパキスタンでの農地改革について、血の滲む生々しい報告があった。この事業は、七年の歳月をかけたマルワリード用水路の治水工事で、ペシャワール会始まって以来の壮挙であった。総工費十五億円は全て日本の良心的な人々の寄付によると同時に地元の生存をかけての大事業であった。その気魄が、三五○○ヘクタールの農地を回復し、十五万人以上の帰農を促した。摂氏五十度を超える沙漠の熱風、米軍や軍閥の妨害を跳ね返し自らの生きる道を開いたと会報に記している。数千キロメートルに及ぶ用水路工事の放映には頭の下がる思いで見入った。私達の知らない地球の裏側で、日本人の活躍する姿に、感動した一日であった。

第52回九州俳句大会のご案内

平成23年6月4日(土)総会並びに懇親会午後四時受付
ブルーウエーブイン小倉・春帆楼
北九州市小倉区浅野
同6月5日(日)記念講演 午前九時半~十二時
演題『環境のホンネとタテマエ』 
講師 工学博士・浅岡左知夫氏(北九州私立大学 国際環境工学部教授)
場所 AIMビル 三階 315会議室

  

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