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2011年2月24日 (木)

歌仙『一行の詩』 満尾

一行の詩をしたたむる淑気かな    月野ぽぽな
  あをく薫れる新玉の墨         姫野恭子
せせらぎに薄氷融けて流れゐて    竹橋乙四郎
  卒業写真の笑顔はれやか      山下整子
春の月延びる線路を照らしをり     青翠えめ
  駅長室はいつも満員         八山呆夢

圏足とけもの耳持つ土器出づる     整子
  
アナウンサーの黒髪に風       ぽぽな
摩天楼君が魚類でゐる時間        中山宙虫
  ひんやりとした男恋しき         澄 たから
登山口過ぐれば下山口となる              乙四郎 
    草の褥に荒神の使徒           整子
切腹の順番決まる月の光(かげ)      恭子
  病院給食明日栗おこは          えめ
暮の秋裏木戸少し開いてをり        東妙寺らん
  輪郭だけを村は残して       そらん

天災の傷癒しゆく花の雨        ぽぽな 
  初虹のかたバグダッドあり        乙四郎

名残表
シャボン玉駱駝の列の後ろから    杉浦兼坊
  まだ届かないお祝の品       呆夢
啄木も茂吉も畳に小積まれて     せいこ
  翼の影が映る稜線          そらん 
冬茜しづまるまでは側にゐて     ぽぽな
    恋の躯(からだ)と雪の心と     恭子
欲ふかきをんなとなりし老いの坂   呆夢
  振り込め詐欺のアジト此処です  えめ
やはらかく水に返ってくるこだま    そらん
  眞菰の馬が駆けるたまゆら    せいこ

にはか雲喰らひつきしが半の月    乙四郎
  TPPに勝つ籾莚            恭子


名残裏

ゐのこづち深く入りて妣(はは)の顔   呆夢
  養子縁組並ぶ会席          えめ
昼過ぎのあくび殺せばまた生まれ  ぽぽな
  蛇穴を出づ声の愛(かな)しき   中島俱
花満ちる昇開橋が開くとき     澄たから
  トライアスロン春も酣        杉浦兼坊

起首;平成二十三年一月九日
http://tokowotome.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/post-d84d.html
満尾;二月二十四日
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/kiyoshi0302/comment/20110218/1298021636#comment

ゆったりと進めてきた歌仙がおわりました。
かささぎは職場をかわったばかり、その上、父の手術や入院生活や、むすこの受験や免許合宿、はたまた高校にそれがばれて途中で連れ戻されたことまで入って、たいへん多忙できつい日々でした。

やれやれ、なんという日々だろうか。一気にふけたよ。はあ~

みなさまにはおかわりございませんでしたか。
年をとるのはみなおなじでありましょう。だからこれはパス。
ところどころにメイクがあり、名句があります。
ゲストのぽぽなさんには、あまりお話をきけずじまいで、残念でした。
発句のしゃきっとした美しさ。
花句の慈悲。
恋句のそこはかとなき叙情。
そして名残裏で見せてくださった俳諧性。
これはすごかったのではないでしょうか。
えめさんの養子縁組の一句って、けっこう複雑な思いが読み取れる句なんです。ためしに養子縁組、で検索をしたら、まず出るのは、孤児を養子にしてなになに手当をいただくというような事例です。これは意外でした。
しかしそういう事件に使われる養子縁組には、ずらりとならぶ宴席は設けられないとかささぎは推理します。
では、具体的にはどんな養子縁組が派手に祝われるか。
たとえば、襲名披露宴とかもそうではなかろうか。
むかしながらの、のれんを守る、きっちりとした職人の世界。
そういう硬い雰囲気のところを想像しました。
そこまで受けての、ぽぽな句の転じです。
これはこどもの目でみた堅苦しい世界へのさりげない反発の一撃。
いや、あっぱれあっぱれ。

月野ぽぽなさんは、立派な詩人であり、俳諧人です。

また付き合って下さい。
つきましては、とめがきをおねがいできませんか。
ご多忙であれば、あきらめます。
850字くらいで何の文章でも結構です。

メールで送信くださいませんか。

メルアドを書き込むところにアドレスを書き込んで下さったら、私からご連絡いたします。

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コメント

祝満尾

ほぼなさんという客人をお迎えできて、本当によかったですね。ありがたいと思います。連衆のひとりとして、わたしからもお礼を言わせてください。

ほぼなさん。
ありがとうございました。
これに懲りずまたご参加くださいね。

おめでとうございます。あわただしい中での連句でしたが、満尾してほっかりしました。

ぽぽなさん、NYから新しい風をありがとうございます。いつかお会いできたら・・・又、お顔を見ることができたらと、果てもない夢を見ています。

祝・満尾
かささぎさん、みなさんおつかれさまでした。
ぽぽなさん、ご参加ありがとうございます。いっしょに参加できて光栄です☆
俳句2月号、手元にあります。 ぽぽなさん、すてきな俳句とご本人です。 
これからもご縁があるとうれしいです^^

*********************
歌仙『一行の詩』 満尾おめでとうございます。
*********************

かささぎ様、連衆のみなさま素敵な旅をありがとうございました。乙四郎さまが新聞でぽぽなを見つけてくださったおかげで宝石のように輝くサイトに出会えました。そしてすぐにかささぎさんが興行してくださった歌仙。お忙しいなか、歓迎のお心大変嬉しく思います。個性豊かな皆様の仲間に入れていただけて幸運です。かささぎさんからはぽぽな句への身に余るお言葉もいただきました。ありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

さて、「とめがき」をとのことですが、浅学でして、、。とめがきとはどういうものかおしえていただけますか。

アメリカは21日がpresidents' dayといいワシントンとリンカーンの誕生日を記念する休日で、これを機会に学校などは一週間休みにするとことが多いです。寒中休みといったところでしょうか。

これからもどうぞよろしくおねがいします。

満尾、おめでとうございます。
客人の句が生きるも死ぬも連衆次第。
すばらしすぎて「場違い」感、「浮いた」感があれば台無しですが、どの句もしっくり溶け込んでいるみたいで、いい巻になっていますね。
こちら、地の果て、海の果で満尾の時を迎えましたが、筑後、北海道、ニューヨーク、マダガスカルと、地球規模でご縁がつながり、めでたしめでたし。
昨日はパイロットを入れて7人乗りの小型機で往復しました。
有視界飛行であるにかかわらず、積乱雲の中に突っ込んで視界ゼロの怖い思いをしました。生きるも死ぬもパイロットの腕と運次第です。「浮いた」感どころか、ずっと浮きっぱなし。
今日も、これから遠方の海岸まで飛んでゆきます。

えめさんは本をかってよんだのですね。
わたしはまだ書店をのぞくことさえできていません。
何をしている、といわれそう。仕事激務なんです。責任感がいる仕事で、私一人のせいでみんなの足をひっぱりたくない、早く一人前の仕事がしたいし。
それと父の病院がありまして。

この歌仙のぼつ句に、
強運の人幸運ならず  乙四郎
という短句が出ました。あまりに自分のことみたいで印象深くて、とれませんでした。
まさにかささぎは今、すばらしく不運なときなんです。

こんなときに出会ったのも、竹橋乙四郎ラビのおかげです。ぽぽなさんとのこのふしぎな運のめぐりと出会いを大切にしたいです。

とめがきですが。
ちょっとまってください。
あとで例をひきます。まあとにかく。
なんでも書きたいことを書いて下さったらよいのですが。近ければ本を持っていきますが、遠いですからねえ。海はおよげません。浮くことしか。

ほんとだ。あめりか、ほっかいどう、きゅうしゅう、あふりか。四か所のネット歌仙だ。
ちょっとちょっと。すごくないっすか。
いまごろじいんと感動してきました。

軟東風やじいんとしてるジーニスト  かささぎ

ぽぽなさん、お元気ですか?

前田圭衛子師へ送付した歌仙二巻(これともう一巻は『冬に入る』)れぎおん春号に掲載してくださるとのこと、掲載号をぽぽなさんへ送りたいと思います。つきましてはご住所など教えてくださいませんか。
現代俳句協会員なのでしょうか?それなら、もしかしたらそらんさんに尋ねたら知っているかもしれませんね。
作品の感想、前田先生のことば、今朝、ここでのべてきました。
よければみなさま、ご覧ください。はこだて、風評被害で人が来ないそうです、どうぞみなさん、観光など函館をお引き立てのほど。↓

恭子さま
お誘いいただきありがとうございます。前の巻の興奮が覚めやりませんが、お言葉にあまえてこちらに発句候補を置いて参ります。

青空に雲ひとつなき新茶かな   ぽぽな

難ありでしたら次を作りますのでお知らせください。

ぽぽなさん、ありがとうございます。
超いそがしそうでしたのに、手際よく作ってくださって、ありがとさんきゅうへりまっち。

御句ですが。
青空に雲ひとつなし、と切るべきだろうか。
ときってみました、でもこれは一気によむところにキレができ、字面でキレをいれると逆にきれなくなる句なんですね。
八女の新茶のお味をこう表現してくださいました。
さすが新鋭の目はするどいです。

わき、ごぶさたしている函館のすぎさく先生に依頼しました。
みなさん、ちょっとまっててくださいね。

すみません。多忙みたいです。
脇は亭主がつけるべきところ。
夕方までおまちを。

きのう、26の同僚がわらびをくれました。
御茶摘みの手伝いにいって、とってきたものだそうです。

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