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2011年2月15日 (火)

歌仙『一行の詩』 名残裏1

一行の詩をしたたむる淑気かな    月野ぽぽな
  あをく薫れる新玉の墨         姫野恭子
せせらぎに薄氷融けて流れゐて    竹橋乙四郎
  卒業写真の笑顔はれやか      山下整子
春の月延びる線路を照らしをり     青翠えめ
  駅長室はいつも満員         八山呆夢

圏足とけもの耳持つ土器出づる     整子
  アナウンサーの黒髪に風       ぽぽな
摩天楼君が魚類でゐる時間        中山宙虫
  ひんやりとした男恋しき         澄 たから
登山口過ぐれば下山口となる  乙四郎 
草の褥に荒神の使徒           整子
切腹の順番決まる月の光(かげ)      恭子
  病院給食明日栗おこは          えめ
暮の秋裏木戸少し開いてをり        東妙寺らん
  輪郭だけを村は残して       そらん

天災の傷癒しゆく花の雨        ぽぽな 
  初虹のかたバグダッドあり        乙四郎

名残表
シャボン玉駱駝の列の後ろから    杉浦兼坊
  まだ届かないお祝の品       呆夢
啄木も茂吉も畳に小積まれて     せいこ
  翼の影が映る稜線          そらん 
冬茜しづまるまでは側にゐて     ぽぽな
  恋の躯(からだ)と雪の心と     恭子
欲ふかきをんなとなりし老いの坂   呆夢
  振り込め詐欺のアジト此処です  えめ

 やはらかく水に返ってくるこだま    そらん
  眞菰の馬が駆けるたまゆら    せいこ

にはか雲喰らひつきしが半の月    乙四郎
  TPPに勝つ籾莚            恭子

名残裏

ゐのこづち深く入りて母の顔     呆夢

そらさんさん、ぼんさん、付案ありがとうございました。

ぼんのいのこづち、「入りて」という措辞はやや異質かなとも思いましたが、では、ほかにどんなことばがあるか、

いのこづち深く刺さりて
いのこづち取れなくなりて

ああ。平凡。

これが「入りて」だからこそ、この句が刺さって残るんだろな。

どんな例句があるか、検索。
写真で牛膝(ゐのこづち)がよくわかるものはなかなかありません。
ふたつ。
http://blogs.yahoo.co.jp/biroochana/36319640.html 峡径の入口出口ゐのこづち
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-0d14-1.html いのこづち一寸しゃがんだだけなのに

この述懐の一句をいただきます。きっと慈愛深い母上であったのでしょう。
なお、この場所に、ちょうど同じスピードで進んでいる歌仙は、

1  七輪のサンマ臭ふか昭和展  ぼん

2  ゐのこづち深く入りて母の顔

寺町の柘榴は割れて鐘が鳴る  そらん

担ぎたる棺の上に秋時雨  田中安芸

という無常の句が出ていました。

つぎは、雑をお願いします。とうとう虫がでませんでしたねえ。

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コメント

養子縁組並ぶ会席
私の町にパン屋開店

えめさん、付句ありがとうございました。

1ゐのこづち深く入りて妣の顔  ぼん
(母の字をこの亡くなった母の字にかえます。)
付句にまだ釈教がでていません。つけていただくなら、ここだろうかと思いましたが。振り返ると、宗教色があるのは、山下整子の荒神の使徒と、おなじ作者の眞菰の馬。まこもの馬は信仰の世界から出たものではなく、民俗行事の七夕ですが。
しかしまだ、数句残ってますので、いただいた句をつけましょう。
2養子縁組並ぶ会席  えめ
これ、めずらしい素材ですね。会席は会席料理、酒が入る。恋句にはならないように思います。パンやさんの句も日常の句でよかったですけど、前句についているような養子縁組のほうを。

それぞれの折の立て句に、景気の句を置きたかった。俳句らしい俳句を。
一巻を見渡しても、あまりないようです。これが最大の弱点です。人事句につぐ人事句になりがち。初折おもてには、景気の句がいくつかありますが。あとは
やはらかく水に返ってくるこだま
にはか雲喰らひつきしが半の月    
これくらい。これにしたって、なんとなく、どことなく、人事句っぽい。
一昔前の俳人たちの句のように、自然そのものと化したような句はできないものかな。


九州俳句に沢都がもどってきた。澤田都紀子と名前を変えて。本名にもどったんですが、ずっといいですよね。宝塚スターみたいな俳号より。
彼女の句は硬質の叙情があり、中山そらんやせいこさんともまたちがう味わいがあるのですが、より沈潜してゆく。かそけさ、ひそけさがあります。この人の句は、はじめから俳句でした。いい句を出しています。いちばん俳句らしい句です、あの本の中で。

つぎも雑。575です。
おねがいいたします。
ぽぽなさん、雑の長句いかがですか。


1ゐのこづち深く入りて妣の顔  ぼん
2 養子縁組並ぶ会席       えめ
3   雑の長句           ぽぽな
4   花前句 雑か春      どなたでも     
5   花               たから
6   春                兼坊

つぎは結構むずかしいかもしれませんね。マイナスではなく、ゆったりとしたふところのひろい句。
ぽぽなさん。忙しいですか?

かささぎさま、ごめんなさ〜い。あの、迷ってました。なかなかここまで来るのに時間がかかってしまって。何かよい探し方がありましたら教えて下さい。そんなわけでしばらくお待ちください。

ぽぽなさん、ごめんなさい。最初にいっておけばよかった。連句は連句・連歌のカテゴリーにいれておりますので、そこを開けばオッケイです。ここ。↓
もう波乱やドラマなど必要ないので、鎮めの舞みたいなかんじの句をおねがいいたします。時間がない!!

あれ、送ったつもりが出ていないですね。
ご要望に添えるか解りませんが、一応その句を。

昼過ぎのあくび殺せばまた生まれ  ぽ

1ゐのこづち深く入りて妣の顔  ぼん
2   養子縁組並ぶ会席       えめ
3昼過ぎのあくび殺せばまた生まれ             ぽぽな
4   花前句 雑か春      どなたでも     
5   花               たから
6   春                兼坊

ぽぽなさん、殺す、生まれる、ってことばを使ってこれだけのんきな句もめずらしいですよね。春の午後というような季節感あります。
ありがとうござりました。うまいっすよね。

ということで。やっと花前となりました。どーか、みなさん、勝手にいろいろ御託をならべてちょうだいませ。
77です。
今さっき、前田師捌き歌仙の同じ場所に、送信した。こんな句。花前。77

自転車もリムジンも行く交差点  前句
 1霊柩車見て隠す親指       恭子
 2耕耘機から洩るる囀り
 3片膝ついて祈る春暁
師はどれをとられるでしょう。かささぎなら俄然1です。だっておかしい。親の死に目にあえない、という迷信があります。でももしそうでも、車ですぎ、春の疾風に隠す親指、くらいならよかったかも。
リムジンいったら、霊柩車しかわかない自分がさびしい。
とにかくう。なんでもよかです。このときとばかり、うっぷんばらしやってくだされ。つぎは花ですから花がでやすいような句をお願いいたします。 はあ。


ご無沙汰してます。
場に合うかどうか全然わかりませんが…

夜更け早更けて父(あて)の逆鱗

蛇穴出でくる声の愛(かな)しや

おやひよこさん!!ありがとうございます。
ここで自然にもどらねば。
人事句ばかり続いて居りました。
ただ、花前ですから、軽くさらりと。
父の逆鱗はまずいでしょう。
そこで、
蛇穴を出づ声の愛しき
蛇がでてきたって声がするわけじゃありませんよね。
にょろにょろっとちっちゃなへびが顔を出す、それはあったかくなってきたっていう徴。うれしい。愛しい。
ずいぶん少なくなりましたね、へびも。それを思うと、ほんとうにいとしいです。

夜更けさふけて。
さよふけての略かな。ゴロをあわせた。はあなるほど。父とかいてあてとよませるんですか。あては、わてのことですか。自分の意味ですか?
検索したら夏目漱石の父あてに送った佐藤春夫の書簡が出てきたって昨日のニュースがでてきましたよ。
あれ。ちがいました。佐藤春夫の父宛におくった漱石の書簡が四通も出てきたんだそうでした。笑。

さて、つぎはいよいよ匂いの花ですよ。
たからさん、よんでくださいますかね。
保健医療経営大学での英語教室、がんばっていますですか。
三月、連句の座をいつにするか、21日はどうでしょうね?連休の最後の月曜日です、確か。みなさまのお声をきかせてください。子の卒業式は三月二日水曜です。

詳しく批評して下さいましてありがとうございました。
勉強不足で大変参考になりました。

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