無料ブログはココログ

« 病棟の南窓から | トップページ | 国際協力論講義(69)例4)ケニア共和国感染症及び寄生虫症研究対策プロジェクト »

2011年1月29日 (土)

国際協力論講義・例3)タイ国際寄生虫対策アジアセンタープロジェクト

保健医療経営大学学長
 橋爪 章
2011 年 1 月 29 日 国際協力論講義(68)

例3)タイ国際寄生虫対策アジアセンタープロジェクト

http://www2.jica.go.jp/ja/evaluation/pdf/2004_0601121_3_s.pdf
協力金額:388,000千円
協力期間:200.3.23-2005.3.22
先方関係機関:マヒドン大学、保健省、教育省
日本側協力機関:日本寄生虫学会、厚生労働省、国立国際医療センター、等
協力の背景と協力内容
1997年のデンバー・サミットにおいて橋本首相(当時)により国際寄生虫対策(橋本)イニシアティブ(人材育成のための拠点と国際的ネットワークの構築)が提唱されました。
国際寄生虫対策アジアセンター(ACIPAC)プロジェクトは、同イニシアティブを具体化する案件として、タイ及び日本政府の合意に基づき、タイ及び周辺国(カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム)の寄生虫対策に係る国際研修の実施、情報ネットワークの構築等を目的とした広域技術協力プロジェクトとして開始されました。
(1)スーパーゴール

東南アジアにおいて、公衆保健上の問題である寄生虫疾患が減少する
(2)上位目標
保健人材の育成によって東南アジアにおける寄生虫対策が強化される
(3)プロジェクト目標
国際寄生虫対策アジアセンター(ACIPAC)が、東南アジア地域の寄生虫対策のための国際人材育成センターとして機能する
(4)成果
1.カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム(CLMTV)を中心とする地域
で、ACIPACの提唱する学校を基盤とするアプローチが寄生虫対策に有効な手段として、受け入れられる
2.ACIPACの国際研修(フィールド実習含む)によって、東南アジア地域で寄生虫対策に携わる人材が養成される
3.学校保健を基盤とするマラリア及び腸管寄生虫対策のための小規模パイロットプロジェクトが、人材養成研修の一環として、CLMTV各国で実施される
4.域内の関係者間のコミュニケーションを向上させるため、ACIPACが人的・情報ネットワークセンターとしての機能を果たす
(5)投入
日本側
長期専門家派遣 7名
短期専門家派遣 23名
研修員受入 9名
機材供与 31.603千バーツ
ローカルコスト負担 37,596千バーツ
SSPPコスト負担 123,852USドル
相手国側
カウンターパート配置 52名
土地・施設提供
ローカルコスト負担 1,027千バーツ

<終了時評価結果>
本プロジェクトの有効性については、ACIPACがタイ周辺地域の寄生虫対策活動において国際人材育成センターとしての役割を果たし、国際会議などを通じて関係者の間で明確に認識されるようになったこと、ACIPAC国際研修に100人以上の研修員が受講し人材育成に貢献をしてきたことが高く評価されました。
コミュニケーション・ネットワークの構築については、帰国研修員、周辺国関係省庁、国際機関、ドナー、NGOなどの関係者をカバーしているものの、人的、組織的なネットワークと情報ネットワークのさらなる強化が必要とされました。

効率性の観点でも、ワークショップや研修等を通じて人的・情報ネットワークの構築や強化に貢献してきたものの、ほとんどが国内でのコミュニケーションに限られ、周辺国間、ドナー間でのコミュニケーション・ネットワーク構築についての達成度が低いことが指摘されました。

自立発展性の観点でも、技術的、財政的な懸念は少ないものの、情報ネットワークの自立発展性についての懸念が指摘されました。

人的・情報ネットワークに関する問題点を惹起した要因は次の4点です。

・政策決定者のワークショップの未実施
・限定的な帰国研修員への情報伝達・普及
・ウェブサイトへのアクセスの技術的問題
・情報ネットワーク構築の目的・方向性の不十分な共有


終了時評価調査団は、人的・情報ネットワークの維持・強化のためのシステム確立を提言しました。
具体的には、人的・情報ネットワーク担当のスタッフを任命すべきこと、IT委員会を再設置し、実施すべき業務を明確にすること、各国でのフォローアップ活動を検討すべきことです。

本プロジェクトの実施を通じ、広域技術協力プロジェクトでは、計画・実施段階において、関係者間、特にJICA本部、在外事務所、カウンターパート機関、専門家との間の密な意思疎通及び相互理解が重要であることが教訓とされました。
このような意思疎通・相互理解が欠ければ、先方関係機関の主体性を低める可能性があります。
また、ターゲット・グループの状況に応じて適切な通信手段を適用すべきであることも教訓となりました。

(保健医療経営大学『学長のひとりごと』転載)

▼かささぎの独り言

相手国の通信手段にあわせる、という教訓なんでしょうか。
水は高いところから低いところへと流れるけれども、水圧が強いと低きから高きへ還流することもある。

文中の反省点の一つ、「情報ネットワークの自立発展性」、これは日本では根回し文化があって、連句という座の文芸が脈脈と続いていることにもうかがわれるように、共通の暗黙の了解土壌を築くのは比較的容易であるが、亜大陸のように隣り合う国々がそれぞれ多民族国家で言語も文化も多種多様である場合、一筋縄ではいかない、ということなんだろう。かささぎには想像すらできません。

ちなみに。

亜の会、でどなたか検索されたらしく、あとをたどると、かささぎの旗の連句会がトップに出ます。英語でAsian Sosiety ?いいえちがいますそんなたいそうなんじゃありません。笑。
この命名は前田圭衛子師でありまして、その会あの会、この会のあの会、であり、よこしまなところとしては、連句会「ああの会」よりも先に(あいうえお順で)真っ先に登録されたい、という単純な発想であったよし。(じっさいはああの会の方が先です、笑)
亜の会は何の協会にも所属しておらず、というのも会費納入を回避しているため、連句教会にも現代俳句協会にも伝統俳句協会にも俳人協会にも未加入です。(ただ九州俳句協会には所属してますが。)それなのに、かつて加入していた期間が五年ほどありましたためか、連句教会からはいまだに会報が届きます。どうもすみません。あと、俳句新聞というものが毎月送られてきますが、私は入っておりませんので、どうかもう送らないでください。もったいないです。そのぶんをどなたか読まれる方へお回し下さればと思います。
亜の会はとらんすふぉーまーですし、かなりいいかげんです。時間もないし、みな忙しいし、かささぎなんて言っていることとやっていることがしばしば違っていたりします。

きのうも、みなおしていたら、あれ~?うちこしに体のことばが幾重にも続いている、切腹、病院、傷、これもことばだけみていたら、さわるという人はいうだろうね。けれども。
そういうきまりは、作品に変化をつけるための式目でありますから。
あまりごちゃごちゃはいいますまい。てか、その余裕がいま、まったくない。笑。
いいさ。式目がきちんとまもられていても、つまんない作品はつまんないんだし。

機会の詩である、ということです。そのとき、その場で与えられた座をうめる。そのときのじぶんのすべてで句をだす。みえないところでつながっているものがある。ということの確認作業がこれでできます。

« 病棟の南窓から | トップページ | 国際協力論講義(69)例4)ケニア共和国感染症及び寄生虫症研究対策プロジェクト »

コメント

各社が菅首相のダボス会議での演説を速報しています。日本を「開国」するのだと。
自分の国は閉ざされている、と世界へ高言する世にも珍しい国家トップです。どの国でも、露骨な保護貿易やってても、外交の席では市場開放していると主張して国益を守っています。
国債の評価が落ちる所以。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« 病棟の南窓から | トップページ | 国際協力論講義(69)例4)ケニア共和国感染症及び寄生虫症研究対策プロジェクト »

最近のトラックバック

2020年7月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31