無料ブログはココログ

« 韓国の口蹄疫続報  殺処分対象数120万頭に迫る勢い | トップページ | せせらぎの薄氷  歌仙「一行の詩」第三 »

2011年1月 9日 (日)

歌仙 『一行の詩』

文音歌仙 『一行の詩』
       
  起首平成23年1月9日
一行の詩をしたたむる淑気かな  月野ぽぽな  新年 発句
  あをく薫れるあらたまの墨     姫野恭子   新年 脇
                                春  第三 
                               春
                               春の月
                                                                    雑
おまたせしました。
月野ぽぽなさん。俳句は一本の詩である。
という明確な迷いのない発句を頂戴しました。
対する姫野はひねもので、俳句は反詩である。
とずうっと思っていましたよ。
まだ、その答えは出ておりませぬ。
答えを探しに、いざ、まいろうぞ。ってなかんじなんですわ。
詩は聖と俗のせめぎあいの中に生まれる風だからです。
淑気は清新な清浄なおごそかな気風。
その詩を書くのはたっぷりと墨をふくんだ、たましひ。
青くくゆれる新玉の墨、とよむか、青くかをれる新玉の墨とよむか。
いずれにしても、薫りはくゆるもの、ゆらゆらと立ち上るものです。

それでは、次は雑をはさまず、春に参ります。
早春の句をお願いします。
発句脇から転じてください。
乙四郎さん、脇を譲ってくださいましたが、どうですか、第三。
表ぶりをお忘れなく。神祇、釈教、無常、恋、地名、人名、懐旧。これらはだめです。
それと、第三のかたち、「に、にて、て、もなし、らん」どめをお忘れなく。
なお、ぽぽなさんのお句は、現代仮名遣いであるようです。
現代俳句賞新人賞受賞作を拝見しますと、そうです。
さあ、ここで姫野は考えました。
旧仮名で作品を編みたいからです。
しかし、発句は(これ一句ではわかりませんが)現代仮名。

かつて、一度だけ、現代仮名で巻いたことがあります。
それは古賀音彦氏(短歌結社やまなみ所属歌人)を客人に迎えたときのことです。
彼は現代仮名の作品を詠まれました。それで一巻全部をを現代仮名で巻きました。
なぜなら、仮名も現代でしたが、口語俳句だったからです。

しかし、ぽぽなさんのこの発句は、文語です。
旧仮名のほうがふさわしいと思います。

かささぎは現代仮名でも旧仮名でも、どちらでもいい。とは決して思いません。
伝統的な文芸をするにあたって、歴史的な位置に立ちたいと思う。
ですから、時間の柵を設けたくない。
そのために、現代の枷ははずしたいとおもいます。
旧仮名とはそのようなものではないか。と思っています。
それにね。
ぽぽなさんがこの先長らく俳句にかかわっていかれるのであれば、旧仮名は勉強になるからです。かつて自分自身がそうでした。
頑固な現代仮名派、何の懐疑もない現代派のなかにあって、いつから旧仮名派に転じたのだろう。と振り返りますと、安西均先生にであった、平成のはじめのころからのように思います。そのころのあの言葉にはできない心の昂ぶり。旧仮名ってどうしてこんなに美しいのだろう。と、こころがふるえました。
ま、たくさんまちがうのですけどね。
それでも、旧仮名。調べつつ、間違えつつ、学びます。

« 韓国の口蹄疫続報  殺処分対象数120万頭に迫る勢い | トップページ | せせらぎの薄氷  歌仙「一行の詩」第三 »

コメント

恭子さま

すばらしい脇をありがとうございます。色と香りが鮮やかです。旧仮名の件、了解です。たくさん間違えると思いますがどうぞご教授ください。

1 猫柳平安美女の眉に似て
2 せせらぎに薄き氷の輝きて
3 飛び立ちぬ眼下に雪の残るらん

ぽぽさん、ほめてくださってありがとう。
青い墨があって、それ、あおずみ、とかせいぼくとかいうんですが、松で作るのだそうですよ。だけど、実際のそういう墨のちしきよりも、イメージとして、筆にひたす魂の気韻が、ぽぽなさんは青いイメージがおありだったから。あらたま、というのは、浅沼璞さんのはくという字もありますが、いずれも原石のたましひというようなかんじがします。それ、私のぽぽなさんの印象なんです。ですから、そのままです。
発句、さらりとしてるのに熱く勢いある句でした。

乙四郎、せせらぎに。いただきます。がしかし。
輝きて。がね。
五句目に月をだします。
おもてでは、常に月が五句目までに出るということを、しっかり頭にたたきこんでおかねばなりません。月、輝くものですので、これは別の言葉にかえてくださいませんか。

かささぎ、むすこがまだおきているので。
たとえば、こんな句ではどうでしょうか。
ほかにいい代案があればお願いします。

一行の詩をしたたむる淑気かな  月野ぽぽな    あをく薫れるあらたまの墨     姫野恭子   
せせらぎに薄き氷の流れゐて   竹橋乙四郎

ではおやすみなさい。

せせらぎの薄き氷の融けゆきて

だめかな?
流れゐて で可です。

融ける、使わせてもらいました、うすらひと一緒に。ありがとうございました。↓

交通案内

こちらに移動しています。
   ↓

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 歌仙 『一行の詩』:

« 韓国の口蹄疫続報  殺処分対象数120万頭に迫る勢い | トップページ | せせらぎの薄氷  歌仙「一行の詩」第三 »

最近のトラックバック

2020年8月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31