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2010年12月17日 (金)

総合医療論講義(9) 保健医療行政

保健医療経営大学学長
 橋爪 章
2010 年 12 月 17 日 総合医療論講義(9)

<保健医療行政>

食品、家庭用品、化学物質などによる健康リスクを低めるための様々な行政施策(対物ヘルスサービス)が実施されています。

身近な問題については保健所が技術的拠点として働いていますが、公害問題や環境対策については、国家レベルあるいは地球的規模での取り組みが必要です。

人に直接働きかけて健康リスクを低めるための行政施策(対人ヘルスサービス)は、技術的に高度なものは保健所が実施していますが、基本的・普遍的な活動については、より身近な機関が責任の主体となっています。

学校保健は、学校の児童・生徒・学生の健康を守るための活動で学校長の責任で行われます。

健康的な生活習慣を確立するための保健教育は、学校保健の役割として重要です。

母子保健は、妊産婦や幼少期のこどもの健康を守るための活動で責任主体は市町村です。

保健指導や健康診査が行われます。

社会問題化している健康リスクは「生活習慣病」です。

生活習慣病のリスク要因のうちメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)については、「高齢者の医療の確保に関する法律」により、「保険者」(健康保険の運営主体)が実施します。

健康教育、特定健診事業、特定保健指導事業が実施され、それにより生活習慣病の予防、早期発見、受診促進が行われています。

<老人介護>

介護を要する老人の急増も社会問題化しており、問題解決のために介護保険制度が実施されています。

介護保険では、医療のクリティカルパスに相当する「ケアプラン」がケアマネジャーによって作成されます。

高齢者介護に関わる人々は、要介護者家族のほか、医療施設従事者、訪問看護ステーション従事者(看護師、理学療法士、作業療法士)、保健師、栄養士、歯科衛生士、社会福祉士、ソーシャルワーカー、介護福祉士、ホームヘルパー、ボランティアと多岐にわたり、ケアプランによって有機的に連携することが重要です。

高齢者の介護は在宅介護が望ましいのですが、施設介護がやむを得ない場合は、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)、介護老人保健施設などへ入所することになります。

これらの施設は老人の生活の場であるということから、居住性を高めたユニット型個室の整備が政策的に誘導されています。

(保健医療経営大学「学長のひとりごと」転載)

▽かささぎの独り言

八女市ではずいぶん前から、私たちがお世話になったころから、中学校でも給食が出されました。しかし、お隣の久留米市では中学校での給食は実施されておらず、どこもお弁当だったそうです。このことで何か健康に関して大きな影響を与えることになったのかどうか、比較する例になるかもしれませんね。ならないかな?

ところで、公費での健康診断サービスが例年秋口に実施されていますが、私はまったく利用したことがありませんでした。
ところが昨日は必要にかられて自ら健診を受けました。
自費でやりますと、いかに高価なものかがわかり身にしみます。
6,350円でした。(胸のレントゲン・血液一般・検尿・検便すべて込み)

まだ結果はでていません。はあ。どこもわるくなさげ。
健康であること、ありがたし。大病をしたことがない。
親と神様に感謝。

▽きのうの政治的コメント

自民党が本当にいい政党かどうかは別として、元官僚としての実感は、自民党という政党は、複雑な省庁間の駆け引き、ひいては重要な意志決定においてさえも、官僚に任せてくれた政党だったということです。
悪く言えば、「官僚丸投げ政党」「官僚の傀儡政党」だったとも言え、そのアンチテーゼとして民主党が選ばれたわけです。今回の総理大臣の諫早問題への対処は農林水産官僚の意志に反した決断で、その点、確かに自民党とは異なります。「政治主導」を是とした大多数の国民には拍手喝采ものです。
ただ、自民党、特にベテランの先生方の偉大であった点は、官僚の判断に伴う利害関係者への働きかけは自分らの役割だと認識していただき、実際にうまく根回しをやってくれていたということです。官僚は法的権限の範囲内で業界団体をねじ伏せることは得意であっても、法的権限が発生していない段階での浪花節的交渉はすこぶる苦手なのですから、そこのところは先生方にやっていただかないと国をうまく動かすことはできません。
なお、官僚に任せきりだと、他省庁の利害も視野に据えた大局的な判断はしてくれません。そこらあたりも自民党の先生方はよくご存じで、官僚の限界を超えたところでは「政治主導」で調整に乗り込んでこられていました。
さて、今回の諫早決断では、開門という方向性で、農業者を敵に回してしまいました。
もし、総理が本気でTPPを円滑に推進しようと思うのであれば、政治的には、農業者の心理を逆撫でするようなことはやってはなりません。おそらくTPPへの影響なんてことは微塵とも考慮せずに決断されたのでしょう。ここらあたりが政治家としての資質が問われるゆえんです。
きっと、普天間問題の解決への影響なんてこともこれっぽっちも念頭にないのでしょうね。
米国の威を借りて、民主党は「辺野古」以外の結論はあり得ないと勝手に思い込んでいますが、「辺野古」はあり得ないというのが、現政権が問題を放置してきた帰結です。週末の総理の沖縄訪問で現実を認識されることになると思います。もし、辺野古を断念して県外移設やむなしということになれば、米国を満足させることができる次善策カードとしては「佐世保カード」か「佐賀空港カード」くらいしかありませんが、諫早の決断で長崎県を激怒させてしまいましたので「佐世保カード」は消えてしまいました。

>きっと、普天間問題の解決への影響なんてこともこれっぽっちも念頭にないのでしょうね

はあ、さすがです。
これっぽっちも気づかなかった人がここにいます。

TPP.
不勉強でしたが、ちょっとだけ調べました。
農業の敵ではないのだと思います。ひょっとしたら救世主になるかもしれないと。担い手の絶対的な不足。これからの農業の担い手をどう育てるか。そこにも着眼せねばなりません。これまでの百姓のやり方では農業担い手の未来に明るい光はない。
ノーキョーがなぜ反対運動の旗を振るのか。
目先のことしか考えていないから。
町でTPP関連の会合があったら、わたしはオットを差し置いてでも行きたい。と本気で考えてる百姓見習いです。

産経新聞より引用(抄)
~~~~~~~~~~~~~~~~~
菅直人首相は15日、諫早湾干拓事業に関する国の上告断念を表明し、「最終判断だ」と強調した。だが、大局的見地からの決断ではなく、自らの指導力をアピールするための場当たり的な対応だったようだ。外交・安全保障も、財政も、国会運営も、すべて思いつき。 自らが指示した法人実効税率の5%引き下げの財源確保策も「財務省が必ず掘り出してくれる」と官僚任せ。民主党の小沢一郎元代表の国会招致問題からもひたすら逃げ続け、岡田克也幹事長に「一任」しっぱなしだ。
「物事を進めるためのスケジュール感、手続き、段取り、根回しが全くない。行き当たりばったり、思いつきだけ。この政権にはほとほと愛想が尽きた」(民主党現職幹部)
~~~~~~~~~~~~~~~~~

>物事を進めるためのスケジュール感、手続き、段取り、根回しが全くない。行き当たりばったり、思いつきだけ。この政権にはほとほと愛想が尽きた

鳩山さんもまさしくそうだったような気がするのはわたしだけ?
今朝のわが家の夫婦の会話。
ツレ「首相の発言の重みを、いつどこでどんなふうに発揮したら効果的なのかがこんやつはわかっとらん」
ツマ「これまでは、ずっとだれかシナリオば書いてやりよんしゃったとよ。いまは自作のシナリオやけん、やぶれかぶれになるとたい」

官僚の反対を押し切って上告断念をした前例に、小泉首相のハンセン氏病訴訟での政治決断があります。
当時、担当していた友人たちは、何度も何度も官邸へ呼び出され、首相みずから何日も猛勉強をされ、上告断念の決断の責任をすべて首相が負う覚悟を決められた上で政治決断を下されました。決して官僚と全面対決みたいな姿勢での政治決断ではありませんでしたので、上告断念後のややこしい後処理も、必要な予算措置を御配慮いただき、大きなトラブルなく行うことができました。

そうでしたか。
そういう裏話はとても価値がありますね。

結局、苦労したらしたぶんだけ、ちゃんと後に残るということでありましょうね。

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コメント

~~~~~(毎日新聞)~~~~~
厚生労働省は75歳以上の後期高齢者医療制度に代わる新制度の改革関連法案について、来年の通常国会への提出を見送る方向で検討に入った。高齢者らの負担増を盛り込んだ同省の改革案に、民主党内に来春の統一地方選への影響を懸念する声が出ているほか野党の反発も強く成立の見通しが立たないためだ。同省は新制度を13年3月にスタートさせる意向だったが、最短でも1年程度ずれ込む可能性が高まっている。(中略)また、法案の柱となる市町村の国民健康保険(国保)の都道府県への移管に対しては全国知事会が反発し、調整がついていない。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
もともと、厚生労働省(官僚側)にとってベストの高齢者医療制度は現行制度(多くの利害関係者との長年にわたる些細な調整と交渉の産物)なのですが、民主党がマニュフェストで「後期高齢者医療制度の廃止」を国民へ約束してしまったものだから、不承不承、代替案を作らされて国会へ提出させられている、というのが背景事情。
どんな案を作っても、現行制度と比べれば難点が噴出してくるのは自明。
そもそも、負担増を理由に廃止すべきと言ってたはずなのに、見直しを指示したらさらに負担増となってしまった。そりゃいくら何でもヤバいから国会提出を見送ります・・・な~んて笑い話にもなりゃしません。

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