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2010年12月 4日 (土)

ナオ5の恋。

歌仙「冬に入る」

素牛の育つスピード冬に入る   姫野恭子
  蜜柑明るい湾岸道路      中山宙虫
泥饅頭まるめならべてきりもなし  山下整子
  古地図片手に歩く楽しみ    青翠えめ
あなたには月虹見ゆと人の言ふ   竹橋乙四郎 
  厚岸草は枝を広げて       八山呆夢


俗縁のひっぱりこっぱり秀野の忌 東妙寺らん
  らふそくゆらり影もゆらめく    整子
風の日は貴方の視野のなかにゐる  宙虫
  愛を引き継ぐサファイアリング    えめ
真っ白いシャツとパンツのたたみ方 神崎さくら
   積木は崩れ夏燕飛ぶ        宙虫
いつのまに巣立ちて静かな午後なりき  澄たから
   足が攣りますあいたたたたた   恭子
黄海の島たからかに交戦し       整子
   伝言ダイヤル役にたちしか     ぼん
月までも誰が知らせた花便り          杉浦兼坊
   草の褥に春の露降り        えめ

ナオ1
猫の仔のミャアと鳴きたる縁の下   ぼん
      大人を真似てシガレット菓子   乙四郎
だまし絵の階段影が駆けてゆく    宙虫
   遠き潮の匂ひかすかに      恭子
にじむ血をなめて証とする一夜    ぼん

ナオ5恋、案(冬または雑)

1待つわけでもなく待ってゐる冬カモメ

2付け差しの紅あかあかと金屏風

3男妾の君が差し出す冬林檎

4牡蠣を喰ふオネエ言葉のをとこたち

5時雨から愛が微熱を帯びている

6河豚チリの骨をはずした夜のヌード

9吹雪くからこめかみに女棲まわせる

10冬薔薇エスカミリオの紅き布

11パラフィンに抱かれしづかな冬の薔薇

12サッカリンのごとき甘さに冬ぬくし

13初詣陸上仲間の巫女姿

14箒目のわずかな乱れ女人行く

15もち肌を誉められている八十路娘

16にじむ血をなめて証とする一夜

17フリーコール見知らぬをんなの声ひびく

18嗚呼二人諸人旦暮(もろびとあけくれ)冬苺

19うるはしき思慕とことばと冬の陽と

選句)えー以下のページは十六歳未満お断りです。見ちゃだめ。

恋句はなにをもって恋であるか。と申せば、まぐはひ句に代表されましょう。
そのものずばりを詠んだ一句に、鈴木しづ子の

まぐはひのしづかなる雨居とりまく

というのがありました。(記憶ですから表記間違いあるかも。ああなんて適当なんだ)
それでいえば、ぼんのこの一句、さばきの欲目で見れば、破瓜の句と思う。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A0%B4%E7%93%9C

エッチな、というよりエロスの匂いが濃厚な句で、情景がうかぶ。
かささぎ世代くらいまでは、バージン崇拝主義が健在でした。(いまも?)
なんといいましょうか、迫力におされて、これをとります。

箒目の乱れも座五を女人寺としていつか使えるはず。

せいこの冬苺、夫婦で日々の労働をしている句で、わたしはわかりますが、もろびとあけくれ。という言葉に、普通の人たちは「俳句は諸人あけくれの詩(うた)であり」という日野草城の有名なフレーズを思い出すことはあっても、夫婦愛は浮かばないかもしれません。http://yahantei.blogspot.com/2006/01/blog-post.html
思慕の一句は、うるわしき、とやった時点で他人事になる。
自分でうるわしがらんとばい。
パラフィンの薔薇、におい立つ感じで、これは秀句でした。
しかし、前句とならべおいたとき、血がにじむ、なめる、という味覚や嗅覚にからむ言葉があるぼんの一句が生々しく、潮風が生きると思いました。
せいこ句のエスカミリオ、カルメンの恋人の名前でした。調べましたよ。

えめさん、つぎでがんばってください。今回は迫力勝負でした。

ぼん、一皮むけましたね。

で、そらんさんは、やっぱりうまい。
一人異次元レベル。願はくは、眞鍋天魚先生をめざして精進してくだされ。
とりませんが、決してつまらないわけではありません。
こめかみ、ということばのいろっぽさ。吹雪とのとりあわせ。
非常によくできている。

恋句は、照れたらいかんのです。真正面から詠むべし。

では、次は冬の77、恋。季語を入れてください。
以下に予定を。月の位置をご確認ください。

ナオ
1春
2雑
3雑
4雑(恋前)
5恋
6恋、冬
7恋、冬
8恋離れ
9雑
10雑
11秋月
12秋

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コメント

義母の味するふろふきを割る

枇杷を咲かしてふたりおだやか


枇杷を咲かせてふたりおだやか

綿虫が棲む男の鼓動

 根深いほうも嫌ひぢゃないわ
 くたり煮えてる白菜の鍋
 とろりとろりと煮凝り崩る

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