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2010年12月 9日 (木)

医学の基礎(精神疾患の4) 自殺行動

保健医療経営大学学長
 橋爪 章
2010 年 12 月 9 日 医学の基礎(精神疾患の4)

<自殺行動>
自殺行動は、生体の防衛反応としての攻撃性が、外部に対してではなく、内部に向かった場合に起きる極端な病態(事態)です。
自殺行動は、次のような要因の相互作用の結果として起こります。
・精神的因子(うつ病、精神疾患による幻覚・妄想、アルコール乱用など)
・身体的因子(治療困難な疾病など)
・社会的因子(喪失、屈辱など)

自殺を試みる人の半数に「うつ病」があるという報告があり、うつ病への適切な対処が自殺行動の予防のポイントとなります。
うつ病の回復期に自殺行動のリスクが高まりますので、入院による行動制限が必要な場合があります。
自殺の手段が身近にあるかないかは自殺予防の重要な決め手です。
銃や薬物の規制が緩い国では銃や薬物による自殺のリスクが高まります。
また、自殺行動に際しての「サイン」が発せられている場合、その「サイン」を生への願望ととらえ、
自殺既遂を未然に防ぐこともポイントです。
自殺予防のホットラインが自殺行動を留めさせた例も数多く、自殺行動の「サイン」の受け皿つくりもポイントとなります。
このように自殺予防のポイントは枚挙に暇がありませんが、実際の自殺既遂例については、関係者によって予防できたはずだったかと言えば、そうではありません。
「うつ病」に適切に対処することは現実には多くの困難がありますし、自殺の手段を完全に除去することもできません。
自殺行動の「サイン」も後になって気づくものであり、あらゆるサインを見逃さないことなどできるわけがありません。
自殺予防のポイントは、今後起こり得る自殺行動を少しでも未然に防ぐためのポイントとして重要です。

(保健医療経営大学『学長のひとりごと』転載)

用語

自殺未遂と自殺既遂

http://merckmanual.jp/mmhe2j/sec07/ch102/ch102a.html

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