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2010年12月 4日 (土)

総合医療論講義(4) 癒しと医療の不確実性       シャーマンも医者もびびりぬ評判を

保健医療経営大学学長
 橋爪 章
2010 年 12 月 4 日 総合医療論講義(4)

<癒しの行為>

太古より、癒しについては特別の役割を担う人々がいました。

呪術師、祈祷師、シャーマン、宗教家などの時代が長かったのですが、現代では、科学的根拠に立脚した医療者にその役割が転移してきています。

しかし、医療の特質である「不確実性」があるために、必ずしも科学的とは言い難い、病院や医師の「評判」が、患者の側からの「癒し」の行為者の選択において幅を利かせているという現実があります。

そういう意味で、現代医療といえども、呪術師と同じ土俵に置かれている側面があり、時に、迷信的妄想のほうが現代医療に優先してしまうことさえあり、人間の心理につけ込んで利得を得ようとする「えせ医学」が蔓延(はびこ)っています。

医学は科学であるとはいえ、普遍的な絶対真理に接近しているわけではなく、まだまだ試行錯誤の科学です。

西洋医学だけではなく、中国医学など、世界には独自の医学体系が存在し、それぞれ独自の説明原理と治療成果を上げていることからも、人類にあまねく普遍的な学問だとは言い切れないことがわかります。

また、科学的メカニズムが解明されていなくても治療の「経験」の蓄積がそのまま普遍化されるような、一般科学の手法とは異なるアプローチを許している学問でもあります。

この医学と科学との距離感が「えせ医学」の入り込む余地を許しているのです。

現代医学といえども、人々の視点では、まだまだ呪術と完全に切り離されているわけではないのだ、という謙虚なとらえ方が必要です。

人々の求める「癒しの行為」には、呪術も、宗教も、いろんなものがあるのだという現実に立脚して、医療者による「癒しの行為」を提供し、それに満足していただける努力をしなければなりません。

まだまだ世の中には、病気になっても医療機関を受診しない人々がたくさんいます。

人々の受療行動には文化的背景が根ざしており、「癒しの行為」の提供者としての信頼を医療者が勝ち得ていないと言うことができます。

(保健医療経営大学『学長のひとりごと』転載)

▽かささぎの独り言

目からうろこ。本当に仰るとおりです。
「医療の不確実性」って何だろうと思ってました。

かささぎは、学長ブログの記事を毎日こぴぺして、最適な見出しをつけてアップしておりますが、どーか、ともだちに免じて許されたし。んが、もし都合わるいときは、下品なかささぎが勝手にやったもの。というて、にげてくだされ。にげきれぬときは、一人でかぶってくだされ。(かささぎは逃げます。)

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