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2010年8月22日 (日)

戦争の話(8) 橋爪一郎従軍記

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

2010 年 8 月 22 日 戦争の話(8)

<橋爪一郎従軍記>
   満州は暑かったの巻
 五月上旬雪どけ、六月やきつくような真夏、春はわずか四十日ばかりです。春は花園、目もさめんばかりの忘れられない花の春の話は後にして、満州の夏の話です。
 満州の太陽は日本のよりまん丸く、昼は金色、夕方は大きくて黄色、そんな気がしました。だだっ広い荒野の端から朝日は昇って、再び土の荒野に沈んで行きます。七月はま上に太陽があって、自分の影は足のまわりに黒くまん丸くうつります。そんな時が一番暑い時、そしてその暑い最中を使って、飛行機を相手の夏季大演習が始まるのです。
 鉄かぶとをかぶって、体中すっぽりとギソウモウと言う目の荒いあみをかぶります。そのあみの目に所かまわず木の枝、草のつる、何でもかでもさしこんでつけるのですが、出来上りは、まるで一ッの人間のやぶ、人間の森です。飛行機から見えないようにぎそうして歩くわけです。こんな時は暑い寒いの段では勿論ありません。汗はタラタラ、目は汗の塩でまっかです。首すじには、白く汗の塩が筋を引きます。飛行機が来れば、一せいに座って、実弾(本ものの弾)で射ちます。飛行機が引っぱってくる吹き流しを射つわけですが、飛行機の方を射ちます。後で吹き流しに当った丸の数で私たちの成績がきまるのですが、暑さのやけくそで飛行機の方がねらわれてしまいます。暑い上に昼食は煙が出ないように火のかんづめを使ってたくので苦労と暑い事この上なし、満州の夏は地獄の火の釜でした。

(保健医療経営大学『学長のひとりごと』)

「満州の夏」
かささぎ、これを読んだ。
http://cache.yahoofs.jp/search/cache?ei=UTF-8&fr=ie8scint&p=%E6%BA%80%E5%B7%9E%E3%81%AE%E5%A4%8F&u=osaka.cool.ne.jp/avater/natsu.doc&w=%22%E6%BA%80%E6%B4%B2+%E3%81%AE+%E5%A4%8F%22+%22%E6%BA%80%E5%B7%9E+%E3%81%AE+%E5%A4%8F%22&d=c0hCMrZfVPMN&icp=1&.intl=jp
②http://jfn.josuikai.net/nendokai/dec-club/hatou/naiyou/771.htm

コメント

叔父はシベリア経験者でした。叔父の言葉と重なります。小便が凍った話やぬれたタオルを振り回すと棒状になったことなど。

叔父の話は恐くて聞けませんでした。小学校低学年の頃だったと思います。今ならどんな話でも聞けると思いますが、ずいぶん前になくなりました。

テレビのゲゲゲも核心部分に入りこの数日真剣に見ています。
北方、南方と戦場の広さを思わせますが、人間はそんな目に合っても生きられるということが不思議ですね。
そんな目に合ったのは一生のうちほんの2、3年のことなのに、その人たちの一生を左右し、頭から離れられないと言われますもんね。

ゲゲゲ>>今週はほんとに目が離せませんね。
セリフが事実の言葉なのでとても身につまされます。

他界した義父は陸軍に徴集されて入隊しました。
自動車免許を持っていたのが身をすくってくれたようで、すぐに将校用のジープの運転手になりました。
敗戦は南方で迎えました(帰国は23年)
数人の戦友の方はその後現地に残り、東南アジアの各地で相次いでいた独立戦争に参加されたと聞きました。
お一人とは時々手紙のやりとりをされていたようで、それを見せてもらったことがあります。
現地の方と結婚して家族を作りご商売をされていて、マレー帽をかむったご本人と家族写真が同封されていました。
30年ほど前、その方が義父を訪ねてくださいました。
おみやげにはマレー帽を置いていかれました。
私は残念ながらお会いできませんでしたが、現実にハリマオのような方が身近にいらっしゃるものなんだ~と、不思議な気持ちでした。
ご存命なら90歳を越えられてる位です☆

今日、被爆者手帳というものをかささぎは生まれて初めて見ました。ひっそりとしたお方でした。なんだか、ことばにできないものがこみあげてきた。12歳で被爆。とかかれていました。
つい、それが癖の、保険証にある有効期限をさがしました、(そんなものはないんだった・・・)

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