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2010年8月17日 (火)

脇起歌仙『海の果』  満尾

脇起歌仙『海の果』
落日を拾ひに行かむ海の果     檀一雄  
 紅輝よ波間にわが身を照らせ   香川宜子 
榎から衢へ延びる路ありて      姫野恭子
  猫の瞳が街をとらへる       中山宙虫 
ヴィオロンの屋根に谺す月の客   竹橋乙四郎 
  夜長を子等は思ひのままに    ひよこ   


曼珠沙華風の抜けゆく畔ますぐ  ひよこ   
 工場群に煙がたたぬ     中山宙虫  
この命とろとろのぼろ恋の坂  ひよこ  
    初めて挑む絶叫マシーン   竹橋乙四郎 
寄り添ふて違ふ景色の見ゆるごと 八山呆夢
  月もろともに凍る水甕    山下整子 
居留守決め催促かはす寒鴉     青翠えめ  

 レジャーシートの中心にゐる     宙虫      
米軍機着陸地点が定まらず     乙四郎        
 終日けぶるかげろふの峰      恭子    

万人の幸せくばり花散りぬ      宜子  
 浮世を燈す蝶宙にあり         ひよこ 
 ナオ
蕨野に大黒耳を置いてゆく      宙虫  
 前傾姿勢のママチャリレース     整子 
三分でコイン精米できあがり      えめ   
  皎皎皚皚舞ひのぼるもの      一雄   
はつかなる揺れを女は聞き分ける    そらん 
 飛びだせないんですわかってるんです 呆夢
待ち惚け恕してくれぬか油照リ    乙四郎
  ほたる耀ふ闇の切なさ   せいこ
いつしかに与へ尽くせる愛の道  よしこ
 櫨の実採りに爺は又行く 恭子
望月の水を差出す諏訪神社  宙虫
 冬を迎ふる手はずととのへ  せいこ
ナウ
秋冷の鏡の間ある能舞台    ぼん
 みんなの穴をみんなでうめた   恭子
飲まずともありんくりんに酔え狂ひ  乙四郎
 午後のラジオを友に初湯す    そらん
花人(はなびと)に風颯々と二つ三つ ひよこ
  善光寺てふ長閑なる里       えめ
起首  平成22年7月12日
満尾  平成22年8月16日
ネット文音
連衆

檀 一雄(発句・ナオ四句目)
香川宜子
ひよこ
青翠えめ
竹橋乙四郎
中山宙虫
八山呆夢
姫野恭子
山下整子

文音捌  かささぎ

『虚空象嵌』

  檀 一雄

この夢は

白い頁に折りこめ

ああ この夢も

白い頁に折りこめ

その頁頁 夢にくらみ

皎皎(こうこう)

皚皚(がいがい)

舞ひのぼるもの 

遂(つひ)に虚空に満つと    

 -詩集『虚空象嵌』よりー 

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コメント

祝・満尾
ひよこさん、よしこさん、みなさんおめでとうございます
ひめさんおつかれさまでした☆

ゑめさん、ありがとうございます。

ひよこさん。お願いがございます。
かささぎは俳号をつけていただきたく思います。
ひよこだけでは、符牒すぎて無用心です。
いいかえれば、信用がありません。
じぶんの言葉に責任をもつ。
という意味でも、俳号をきちんとつけられますことをお勧めいたします。御自分で考えられてください。

俳号、中島俱さん。ここでは、「ひよこ」というコードネームで投稿されています。現在西日本新聞歌壇へ投稿中であられます。これがデビュー作ということで、その意味でも記念すべき巻でした。

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