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2010年8月 6日 (金)

被爆者援護法の前文

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

2010 年 8 月 6 日 被爆者援護法の前文

「原子爆弾被爆者に対する援護に関する法律(平成六年十二月十六日法律第百十七号村山内閣)」には第一条の前に「前文」があります。

前文がある法律は珍しいのですが、この前文に、法の制定に携わった方々の思いが凝縮されています。

「核兵器の究極的廃絶に向けての決意」が日本国の法規に明記されたことの意義と意味を噛みしめたく思います。

(前文)

昭和二十年八月、広島市及び長崎市に投下された原子爆弾という比類のない破壊兵器は、幾多の尊い生命を一瞬にして奪ったのみならず、たとい一命をとりとめた被爆者にも、生涯いやすことのできない傷跡と後遺症を残し、不安の中での生活をもたらした。

このような原子爆弾の放射能に起因する健康被害に苦しむ被爆者の健康の保持及び増進並びに福祉を図るため、原子爆弾被爆者の医療等に関する法律及び原子爆弾被爆者に対する特別措置に関する法律を制定し、医療の給付、医療特別手当等の支給をはじめとする各般の施策を講じてきた。また、我らは、再びこのような惨禍が繰り返されることがないようにとの固い決意の下、世界唯一の原子爆弾の被爆国として、核兵器の究極的廃絶と世界の恒久平和の確立を全世界に訴え続けてきた。

ここに、被爆後五十年のときを迎えるに当たり、我らは、核兵器の究極的廃絶に向けての決意を新たにし、原子爆弾の惨禍が繰り返されることのないよう、恒久の平和を念願するとともに、国の責任において、原子爆弾の投下の結果として生じた放射能に起因する健康被害が他の戦争被害とは異なる特殊の被害であることにかんがみ、高齢化の進行している被爆者に対する保健、医療及び福祉にわたる総合的な援護対策を講じ、あわせて、国として原子爆弾による死没者の尊い犠牲を銘記するため、この法律を制定する。

(保健医療経営大学『学長のひとりごと』)

▼コメント
「口蹄疫の安全・安心」へのものです。
http://tokowotome.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/post-7662.html

>日本は戦争にまけてから、ばらばらに分割統治さ>れるはずだったとよ

東西ドイツ・南北朝鮮みたいになるはずだったのです。
戦争が終わる前から戦後どう分割するか、米ソ間で駆け引きが行われていて、アメリカがソ連に対して力を誇示するために原爆が使われ、その通りになったのです。
原爆は戦争に勝つためでもなく終結するためでもなく実験とソ連への威嚇のためです。
占領中のマッカーサーは原爆の被害の大きさに驚き、また日本中焼け野原のなかで混乱もなくひたすら黙々と復興に精を出す日本人のけなげな姿に感動しました。
天皇との面会で「戦争のすべての責任は私にあり私はいかなる責も受けます。国民を救ってください・・・」と言われ、普通敗戦国の元首と言うのは責任逃避で海外逃亡をしたり命乞いをするものなのに、日本の天皇陛下は自分の命はどうなっても国民を・・と言われ、世界一の紳士であると思いました。
天皇を慕う国民の姿と国民を思う天皇の関係には他に類のない穏やかな国であると認識しました。
広島長崎への原爆投下を命じたトルーマン大統領はその後の朝鮮戦争でも原爆投下を命じましたが、マッカーサーは日本の原爆の威力と被害の悲惨さに二度と落とすべきではないと考え、これを断った為解任され、「この戦争は日本のやむにやまれぬ自己防衛の為の戦争であった・・・」との演説を残して帰国しました
。(※読者のみなさまへ。この部分、トルーマンとマッカーサーが入れ替わっていました。欄外のコメント欄で訂正が入っておりますが、ブログ体のもつ自然な文脈を生かすため、そのままにしておきます。かささぎ脚注)
原爆で生家を焼かれても感謝する人もいれば、戦争中はみんな心がきれいであの頃が一番良かったというおばあちゃんもいるし、戦争はその立場や場所、時間、などでその思いは実にさまざまだと思います。

さくらさん。いい話を聞かせてくださってありがとう。

八月は戦争について語らねばならない季節だとつねづね思ってきました。たとえ戦争を知らない世代でも、短詩系文学にかかわるものとして、八月は戦を題材に詠まねばならないのだといまでも思っています。二度と戦争をおこさぬために。孫子に戦争の悲惨さを伝えるために。
こうやって、戦争の背景や戦後復興の影にあるたくさんのエピソードにふれること。それがわたしたちにできる「戦後を引き継ぐこと」なのだと思うのです。

ほんとにそうですね。
しらないことだらけです。
しばらく終戦特集です。

投稿: カ。 | 2010年8月 3日 (火) 13時16分

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コメント

首相「核抑止力は必要」 秋葉市長発言を牽制
(産経新聞)
菅直人首相は6日午前、広島市原爆死没者慰霊式・平和祈念式(平和記念式典)出席のため訪れた同市内のホテルで記者会見し、秋葉忠利広島市長が「核の傘」からの離脱を求めたことに対して北朝鮮の核開発を念頭に、「国際社会では核抑止力は必要だ」と述べた。


せっかくの盛り上がりもおじゃんです。

ことしは初めてアメリカの政治家も参列したのですよね。それはオバマ大統領の核廃絶への意思をうけてのことだった。とニュースでも解説していましたね。

さくらさん
 「トルーマン大統領はその後の朝鮮戦争でも原爆投下を命じましたが、マッカーサーは日本の原爆の威力と被害の悲惨さに二度と落とすべきではないと考え、これを断った為解任され、・・・」

 トルーマンとマッカーサーが逆ですよ。


少なくとも通説では逆です。それに、トルーマンの原爆投下作戦を拒否したためマッカーサーが解任したのだったら、後任者リッジウェイに同じ命令すればいいわけだから。
ちなみにマッカーサーが原爆投下しようとしたのは中国の「満州」であり、トルーマンが原爆投下に反対したのは、そうなるとソ連も黙っておらず、いよいよ第三次世界大戦になってしまうという冷静な判断からだったと思います。


上記の「マッカーサーが解任した…」は「マッカーサーが解任された…」の間違いでした。

おお、ろいり先生、訂正ありがとうございまする。
泡さんのご指摘どおり、逆だったみたいですね。
政治家にはいろんな思惑があったようですが、。
よくぞ、踏みとどまったと思います。それから落ちていないことを思うと、。
でも、いま、急にアメリカが核兵器廃絶をいうようになった真意について、どなたかが書かれていましたが、そんな兵器よりずっともっとすごいのができたからだよ。っていうのも、説得力があります。

歴史を捻じ曲げるところでした。

とんだ勘違い、記憶で書いてしまいました。
泡さん、ご指摘ありがとうございます。

朝鮮戦争最高指揮官マッカーサーが作戦に手を焼き、投下を要請してトルーマンに静止されたのでした。

皆様すみませんでした。

文字訂正
静止じゃないでしょう。
制止でしょう。

文字訂正
静止じゃないでしょう。
制止でしょう。

文字訂正
静止じゃないでしょう。
制止でしょう。

3エコー。リッチなきぶんだ。

Old soldiers never die, they just fade away.

マッカーサー松毬松坂ころころりん

McArthur=マックは息子、アーサー王の息子。
the Massacre of the Innocents
(ヘロデ王の幼児大虐殺)

連句人は架薔薇を暇な時考えないかんのや。↑

にしても、なんと時代はかわったのだろうか。
高校生むけにかかれた、ダグラスマッカーサーとは。笑えますし、勉強になります。ご一読を。

熊本の母校の校長先生は、訓話で終戦直後の天皇陛下とマックヮーサーを話題にされることが多かったので、母校の同窓生はマックヮーサーになにがしかの影響を受けています。

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