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2010年7月28日 (水)

脇起歌仙『海の果』裏二、三句目

落日を拾ひに行かむ海の果     檀一雄
 紅輝よ波間にわが身を照らせ   香川宜子
榎から衢へ延びる路ありて      姫野恭子
  猫の瞳が街をとらへる       中山宙虫(そらん)
ヴィオロンの屋根に谺す月の客   竹橋乙四郎
  夜長を子等は思ひのままに    ひよこ


曼珠沙華風の抜けゆく畔ますぐ   ひよこ
   工場群に煙がたたぬ      宙虫
この命とろとろのぼろ恋の坂    ひよこ

裏三句目、恋

付案

巻き爪の痛みに耐えて大舞台

より添うて違う景色の見ゆるごと

雷鳴に急ぎ取り込む作業服

この命 とろとろ恋して 坂のぼろ(原句)

この命とろとろのぼろ恋の坂(一直句)

相席を受けて珈琲こぼす僕

はがひじめされて抱かるる夢をみた 

路地裏でぶたれてみたい二頭筋

ぶたれればあなたにもっと近くなる

訥々と聞きたくもない出自など

耳たぶもまぶたもゆびもうすべにに

寄り添ふて爪先立ちてせがまれて

この部屋になじられるため君はくる

下ネタのこの盛り上がりもやひ風呂

▼きのう、こんなにたくさんの恋句がでました。
びっくりしましたよね。かつてない、もりあがり。


ことに、九州俳句賞受賞俳人の熊本の中山宙虫さんは、マゾかといわれなき中傷に耐えつつも(笑)、名句をだされました。
連句人の鑑としたい俳人です。(麦年間賞受賞、おめでとうございます。ことごとくかっさらっていかれますね。詳しくはわかりませんが、それだけ努力をされているだろうことは、かささぎにもよく見えます。)

ぼんさん、えめさん(もっとも純情な恋句でした)、せいこさんも出してくださいましたが、ここは捌きの独断で、ひよこさん(どこがひよこかと今思っているところ、不気味なほどに底知れない人)の恋句を少しことばを並べ替えて使わせていただきます。

それほど、句がよかった。
かささぎの破礼句(ばれく=下ネタ川柳)とは好対照、上品に、しかし、内容は恋の濃密空間が詠みとめられています。恋が心情のみならず身上に及び、命のやり取りとなる様を、まるでわらべ歌みたいなのんびりした口調で。
あっとおどろきました。(しばらく何を詠んでいるのかわからなかったほどです。)

究極の恋は、いのちをとるかとられるか、ってところまで行くのだろう。

かささぎは石川さゆりの『天城越え』を連想し、阿久悠という詩人の詩嚢を思い、それがために『モンスター』にまで意識がとんでしまったほどです。
これがちゃんとわかる人は大人だ。すぐにも結婚できます。
ちょうど、『幻の命』の意味がわかることとおなじくらい大事。
恋ってさ。かなしいものなんだよねえ。(かささぎの独り言)

恋句にさしかかると、座がぱあーっと色めきだちますよね。
これがいいんですよねえ。みんなのきもちが一度に生き生きとなる。
性は聖、正、そして生であります。すべてがこれによって整うのです。
芭蕉が、恋句のない連句はかたわもの、といったことがよくわかるではありませんか。

ほかのどんな文芸にもない、連歌連句だけのもつ、もやひの精神。

さっき、もやい風呂(共同風呂)を調べていたら、やっとわかったことがあります。
筑後弁に「もえもん」ということばがあり、だれでも使える、共通のもの、というような意味ですが、これは「もやひ」からの派生語だろうな。ってことです。

ひいておきます。yahoo辞書から引用。
  1. もやい【舫い】

    もやうこと。また、そのための綱。むやい。もや。「―をつなぐ」「―を解(と)く」
  2. もやい【催合い/最合い】

    共同で一つの事をしたり一つの物を所有したりすること。あいあい。おもやい。 「墨ヲ―ニ使ウ」〈和英語林集成〉[類語] 共同
  3. もやい‐かかり【舫い繋り】

    1隻の船から錨(いかり)を下ろし、この船に他の船がつなぎ合わされて、幾艘もの船が停泊すること。

ひよこさんの句を三つもとりました。これはあるまじきことです。
しかし、ですねえ。やむにやまれぬものがあるんです。
かささぎはこと連句に関しては、一切ギリとか人情とか飛びます。

次も恋、この句は、むずかしい。

ぼん、えめさん、せいこさん、乙四郎さん、そらんさん、何がつけられるでしょう。

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コメント

蟻をつぶしておんなでいよう

あれ(・・?)夏じゃなかったよね?

女の勘で筍を煮る

ひなたぼっこは卵子とともに

私には、今の状況が信じられません。
何かふわふわ夢を見てる感じです。
まさに、<行き先のわからぬ大きな船にのりこんだ>
そんな気持ちです。

やさしいふわふわした印象の恋句。
でも、その裏には命を削る激しさをこめた展開になったと思います。
このたおやかさをひきずるのか。
あえて、固い言葉あるいは軽妙な語彙でこわすのか。
迷うところでんなあ。

1、音はしろがね指にせせらぐ
2、燃えさかる火に榾木(ほだぎ)くづるる
3、ポルシュカ・ポーレ聴きつつふたり

4、「このままじゃあのひと、駄目になっちゃう」

「よぽどのことがきっとあったね」

すんません。ドラマ見てましたので。笑

初めて挑む絶叫マシン

裏、四句目

頼みごとすれば目線をはずされて

うわさにもならぬうちから消えていく

一足お先に四句目出しておきます。

おはようございます。
付け句>>
子宮は宇宙神秘の泉
マーマレードは薄く塗ってね
背中のラインそのままでいて

おおっと。えめさん。ごめんなさい。
きづきませんでした。
四時おきでしたが、書いてる途中でしたため、気づくのが遅れました。
つけくわえようとしましたが、ひらけなくなって。
たぶん、メール文をそのままはりつけたことが原因です。
ふしぎと子宮ですね。そらんさんは卵子。どうしてかいな。原点回帰したくなるような前句だったのでしょうね。マーマレード、いい句ですね。いつか使えそう。
ところで。きのう、仕事がえり、ぼんとえめさんに私の本を送りました。ぼんにはバイオリン、えめさんにはあすかの武士道。あのこがひょっとしたら一人でよめるかも。と思って。まだ早いかな。なみだ、でます。よんでください。よんだら、学長にまわしてくださるとありがたし。ほんとはね、もう一冊あって、それは一番よむ時間が必要で、でも内容が面白いので、ことに将来に迷う年頃の子達にはぜったい面白いので、読んでいたのですが、それをたかひろに取られてしまって、さらにたかひろはともだちのふじやまくんにとられてしまって。2冊いっしょにまわしたかったんですけど。これはいつになるかわからない。

ありがとうございます☆

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