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2010年7月10日 (土)

口蹄疫対策特別措置法(2)             国と地方公共団体の責務

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

2010 年 7 月 10 日 口蹄疫対策特別措置法(2)

特別措置法においては、国と地方公共団体の責務が明示されています。

家畜伝染病予防法においても、条項ごとに責任主体が明示されていますが、あえて国と地方公共団体の責務についてだけを強調した第3条が設けられました。

第3条 国及び地方公共団体は、口蹄疫の発生が確認された場合又はその疑いがあると認められた場合には、速やかに、口蹄疫のまん延を防止する等のために必要な措置を講ずる責務を有する。

家畜伝染病予防法では、たとえば次のように、全般的に家畜の所有者の責務が前面に出されており、国と地方公共団体の責任主体としての位置づけは総じて弱いようです

第62条の2 家畜の所有者は、家畜の伝染性疾病の予防のために必要な消毒その他の措置を適切に実施するように努めなければならない。

2 国及び地方公共団体は、家畜の所有者又はその組織する団体が行なう家畜の伝染性疾病の予防のための自主的措置を助長するため、これらの者に対し、必要な助言及び指導を行なうように努めるものとする。

特別措置法においては、国と地方公共団体の双方に責務があるということで、責任の押し付け合いとはなりません。

また、次のように通行者の責務も明示されました。

車両や身体の消毒は通行者の責務です。

第4条 農林水産大臣が口蹄疫のまん延を防止するために車両等の消毒の義務を課す必要がある地域として指定する地域内において、都道府県知事が農林水産省令で定める消毒のための設備を設置している場所を通行しようとする者は、農林水産省令で定める基準に基づいて、当該設備を利用して、当該者の使用する車両その他の農林水産省令で定める物品を消毒しなければならない。

 都道府県知事は、口蹄疫のまん延を防止するため特に必要があるときは、前項に規定する設備を設置している場所を通行しようとする者の使用する同項に規定する物品について、当該者による消毒に代えて、当該都道府県の職員にこれを消毒させることができる。 

 第1項の地域内において、都道府県知事が農林水産省令で定める消毒のための設備を設置している場所を通行しようとする者は、農林水産省令で定める基準に基づいて、当該設備を利用して、自らその身体を消毒しなければならない。 

埋却や焼却も、家畜伝染病予防法上は家畜の所有者の責務ですが、国と地方公共団体の関与のあり方が特別措置法で明示されました。

第5条 農林水産大臣が口蹄疫のまん延を防止するために患畜又は疑似患畜の死体の焼却又は埋却の支援を行う必要がある地域として指定する地域内に存する患畜又は疑似患畜の死体の所有者は、家畜伝染病予防法(昭和26年法律第166号。以下「法」という。)第21条第1項の規定にかかわらず、当該死体を焼却し、又は埋却することが困難な場合には、家畜防疫員に対し、これらの死体の焼却又は埋却を求めることができる。 

 家畜防疫員は、前項の規定による求めがあったときは、当該求めのあった死体を焼却し、又は埋却するものとする。 

 国は、前項又は法第21条第4項の規定により家畜防疫員が行う患畜又は疑似患畜の死体の焼却又は埋却の円滑な実施に資するため、埋却の用に供する土地の確保、埋却のために必要な作業に従事する者の派遣その他の必要な措置を講ずるものとする。 

 第1項の指定に係る地域をその区域に含む地方公共団体は、第2項又は法第21条第4項の規定により家畜防疫員が行う患畜又は疑似患畜の死体の焼却又は埋却の円滑な実施に資するため、埋却の用に供する土地の確保、埋却のために必要な作業に従事する者の確保その他の必要な措置を講ずるよう努めるものとする。 

(保健医療経営大学『学長のひとりごと』)

コメント

>確認時点が3月以前であれば特別措置法の対象外ということに

もし旬刊宮崎の報道が真実なら、すべての事態が3月以前の口蹄疫に起因していることになるので、すべてが特別措置法の対象外、余計な税金を使わずにすみます。
損失補填は民事レベルで。

グエッ (かささぎ語で「んだ」)ヽ(´▽`)/

日に二回もたちあげバイオス。
朝一回。昼一回。
嫌がらせはやめてください(*^ー゚)bグッジョブ!!、
まちごうた、こっちだψ(`∇´)ψ

口蹄疫対策特別措置法の国会審議実況
平成22年5月26日午後3時1分

衆議院農林水産委員会
○赤松国務大臣
「(特別措置法の必要性について)これは与野党間で協議をされているということで、その協議の最中で、まだ結論はどうなったかも聞いていませんので、そういう段階で、ここは必要だ、ここは必要じゃないとかいうのはいささか問題があるんじゃないかと思います。しっかりと委員の皆さん方が、今の制度、法律の中ではここが足りないんだ、ここを補強しなきゃだめなんだということを議論していただくことは大変ありがたいことだと思っておりますし、その中身が合意のもとにもし出されるということであれば、それは決して否定するものでもない。むしろ、私どもがそれでよりやりやすくなれば、歓迎すべきことだというふうに思っております。」

この直後、休憩に入り、午後7時40分に再開。
○筒井委員長「休憩前に引き続き会議を開きます。この際、口蹄疫対策特別措置法案起草の件について議事を進めます。本件につきましては、理事会等において協議いたしました結果、お手元に配付いたしておりますとおりの起草案を得ました。」
○筒井委員長「起立総員。よって、本案は委員会提出の法律案とするに決定いたしました。なお、ただいま決定いたしました法律案の提出手続等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。」

(休憩直前に、担当大臣は、与野党間協議の結論も聞いていない、しっかり議論を、という認識でしたが、休憩直後には委員会に法案が提出され、何の議論もなく成立しています。たった4時間そこらの休憩時間に内容が吟味できたのでしょうか。)

翌々日、5月28日午前9時1分
参議院農林水産委員会

[法案の趣旨説明]
小川委員長「以上で本案の趣旨説明の聴取は終わりました。これより質疑に入ります。」「別に御発言もないようですから、これより討論に入ります。」
「別に御意見もないようですから、これより直ちに採決に入ります。口蹄疫対策特別措置法案に賛成の方の挙手を願います。」
[賛成者挙手]

これだけです。

元官僚様はこの議事録だけで、水面下に何が行われたか、おおよその見当がつかれるわけですね。
ご立腹なさるのもうなづけます。
種牛の処分に関しても、いったりきたりで、お上の立場で処分したい側と民意を重んじ助けたい側との駆け引きが毎日報じられています。
おや、「民意を重んじる」と言っていた政党の方が大臣ですよね。記憶違いかしら。

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