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2010年7月20日 (火)

『海の果』第三句目

落日を拾ひに行かむ海の果     一雄
 紅輝よ波間にわが身を照らせ   よしこ
榎から衢へ延びる路ありて      恭子

第三案
1中央に世界に誇る塔立ちて

②こんもりと繁る庭木はとりどりに

③切り株の椅子などひとつ用意して

4二つ目の車輌に客はまばらにて

5止まらない特急電車せんもなし

⑥評判のコーヒー旨し茶店(さてん)にて

⑦榎から衢に延びる路ありて

選句しました。
○つき数字の句が候補です。
雑の景気の句は、2と7、6も場の句に近いですが、まだここでは飲食は控えたい。

ぼん、うまいですね。こんもりと繁る庭木は、これ「は」を「の」にして、庭木のとりどりに、として、これでもいいと思いました。また。せいこさんの切株の椅子など一つ、という口調は、とっても安らぎにみちていて、ほっとした安堵を伝えます。えめさんの喫茶店の句もさりげないけどほっとする句、ということは、発句脇がはりつめたうたいあげ調であったことを転じようとしたことがわかります。ぼんの1は、中央に、と、世界に、と二つ「に」でつなぐような句をこんな重要なところに無造作に置けない。い、の音が頻発し耳障りで緊張します。また、せいこさんの45はともに旅、発句に戻るような気がしました。

ここにちまたの句をおきたい。ちまたは巷とも書きますが、あえてこの字で。
榎が夏の季感を補ってくれつつ、これ自体は無季です。(花は夏、実は秋)
大きな榎が道のそばにあります。かつて一里塚とよばれる処はそうでした。

ということで、四句目をおねがいします。

軽くつける。七七。つぎにくるのは、秋の月ですから。
月前の句です。景の句でも人情句でもどっちでもいい。

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コメント

角を曲がれば見えてくるもの

着火剤ならまにゅふぇすとなど

広島をとぶ紙飛行機

おはようございます。

三叉現れ左を択ぶ
      一休みする猿田彦前


みんなことごとく撃沈。
だめだ。
どこがだめか、うまくいえない・・。では困るので、いまから難癖をつけます。
まず、ぼん。さわりはありませんし、句も悪くない。
けれどべたつき。路のつぎに角じゃねえ。
つぎ、そらん。どちらも時事、それも政治ネタ。裏にまわってよむべき素材です。ばっさり。
えめさん。脇でとらなかったことが悔いとして残っています、それくらいいい脇でしたよね。あれはふしぎだったよ。なぜかしばらくブランクをあけてしまって、それは真鍋先生の返信待ちのためでしたが、結果的にはそのあいだにじゃんぬだるくさんというきわめて公的な旬の人があらわれて、その方から脇句をつけてもらえた。
ぐうぜんではありますが、なんらかの必然性があったのだとこんなときのかささぎは考える。
で、そのえめさんの四句目。おなじ理由でぼつ。ぼんとおなじ理由です。連句はおはなしをつづけることではありません。付く、転じる、ということの意味。
まだ出していないせいこさん、乙四郎、さくらさん、ろいりさん、うたまるさん、たからさん、寸暇にどうぞやってみてください。
四句目、こうしてみると、意外にむずかしかろ。
軽く出す、恋愛ものとか、宗教的なものとか、ぐちとかくりごととかはだめですから。という理由でここには大きな連句会などにいくと、大概たべもの句がでます。三句目でえめさんが出してくださったような句とか、いつぞや乙四郎さんがだしてくださったようなコーヒーの味とか菓子を焼くとかパンをやくにおいとかどうとかこうとか。
日常の景、けっこうですが、ちょっとだけ人がよまないものをよんでみては。
例、芭蕉七部集から。ふるいけど、これが新しい。

四句目
ひきずる牛の塩こぼれつつ  とこく
鶴見る窓の月かすかなり   野水(冬の月)
北の御門をおしあけの春    芭蕉(新春)
うづらふけれとくるまひきけり  かけい
かしらの露をふるふあかむま(赤馬) 重五
理をはなれたる秋の夕ぐれ   越人
与力町よりむかふ西かぜ   利牛
片はげ山に月をみるかな   利牛

「海の果」では、発句脇第三が雑(気持ち的には発句脇は夏だけど正確な季語はない)ですから、四から秋の句をだしていい。上の利牛の句みたいに短句の月でもぜんぜんかまいません。江戸時代の俳諧はまったく俗のことばを表でもだしています。糞とか牛のよだれとかはげとかね。
なんだかさ。わたしたちのやってきた連句ってなんだったの。ってかんじ。おもてぶり、といって、めいっぱいあれはだめ、これはだめ、もっと格調高く、といって締め上げてるよねえ。やれやれ。
だけど、すみませんが、もいっかい、たのんます。

  

手提げ袋に歩み寄る鳩

猫の瞳が街をとらえる

猫の瞳が街をとらえる

うわあ。これ、いいですね。
きちっとピントがあった句。

落日を拾ひに行かむ海の果     一雄
 紅輝よ波間にわが身を照らせ   よしこ
榎から衢へ延びる路ありて      恭子
猫の瞳が街をとらえる        そらん

そらんさん。これ、いただいた。軽い緊張感あり。
映画のコマわりみたいなかんじですね。
つぎは、秋、月。
人をだしてください。人情句をお願いします。
人情句というのは、人が主役の句です。景色や場面の句ではなくて。月をよむのですが、人を配す。

いう人は、打越の「身」と「瞳」がさわるというかもしれない。でも、許す。ねこのめだもの、ごちゃごちゃいわんといてていいかえします。

ほろ酔いの最終電車で月に乗り

冴え返る月夜に浮かぶ能舞台

さえ返るは冬でしたよ。秋の月をおねがいします。

おはようございます。
月の句>>
サイフォンの音微かなり初月夜
眉月を化粧の手本としてみたり

月がさす部屋に覚えのある日付

もやい綱月は漁師についてくる


ほお!!
お二人ともいい句を出されましたねえ。
えめさん。えめさんの句は、実感がこもっています。
どちらの月もごくほそタイプの月ですね。
一方、そらんさんの月は、最初のが陰の月、漁師についてくる月も、どことなく童話風です。
そらんさんは映画好きだけあって、上手な仕立て屋さんみたいな句です。
竹橋乙四郎、さくらさん、たからさん、作ってみませんか。虚の月。

ヴィオロンの屋根に谺す月の客

きょうは、母方の伯母の葬儀でした。
だれにも、分け隔てなく、やさしかった伯母。
いただいた花柄の絣のもんぺが、形見になりました。

まだ表ですが、あえて、禁句で。

 浄土から見えますか?月 傾ぐ月  セイコ

冴え返る→秋冷の

秋冷の月夜に浮かぶ能舞台

身に沁みて月仰ぎ見る二人かな

おおきな勘違いをしていたようです。無視してください。  ↑

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