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2010年6月17日 (木)

『雲』第44号より  歌仙『ファドの坂道』

歌仙『ファドの坂道』の巻

    前田圭衛子 捌

 若冲の顔明るむや外は雪     佐藤榮一
   ふくら雀の集ふ大屋根     伊藤 眠
 足跡は言葉となりて野辺行かん  調 うたまる
   汽笛の音を口遊みつつ     三枝 桂子
 後の月寄せてはたたむ波がしら  秋野美広
   百味箪笥に木の実転がる    坂間恒子

 松茸飯料理の腕の見せどころ   神崎さくら
   誰にも会はず誰も来ぬとは   大高ゆきお
 君包む鳥の子紙の仄白く         榮一
   古傷うづくファドの坂道         眠
 ひとかどの男たらんと魚捌き       ゆきお
   猫の蹠と思ってください        恒子
 ユニコーンとタップ踏みたり夏の霜   桂子
   閂寂びて伊勢の御田植        恒子
 ミステリーサークルのごと風去りぬ    眠
   みなと桟橋船行き交ひし        うたまる

 
耳つねに花の主でありしとか       榮一
   ひばりの杜と草木成る里        ゆきお

ナオ
 春日傘 拳ほどける児の眠り      美広
   鉛の兵隊トテチテタッター      桂子
 納品の遅れがちなり胸算用       眠
   パソコン抱え走る自転車       うたまる
 火の国のおんな霙の宿に着き      恒子
   寒椿落ち馬いななきぬ         榮一
 奈良まではくらがり峠我が妹よ      美広
   とくとく響く恋のまなざし         桂子
 観音の御手より洩れし二日酔ひ      眠
   鬱にやさしき川のせゝらぎ        ゆきお
 満月の水底をゆく石ひとつ         眠
   菊人形は小首かしげて         桂子

ナウ
 歯切れよきニュース始まるとろゝ汁    恒子

 
 血液型は知らないけれど         ゆきお
 あの町のカフェ・ド・テラス通り過ぎ    榮一
  目借時なら母も安らか           眠
 現し世は今宵はげしく花降らせ      うたまる
  初虹映える日本海峡           美広

  平成21年10月30日首尾
  於・東京文化会館  

先日、俳諧誌『雲』44号を伊藤眠氏よりいただきました。
俳句作品巻頭には大木あまり氏の『子烏』十句、エッセイとしては、『旧帝国ホテルと地震』と題する帝国ホテルの建築家フランクロイドライトと関東大震災とを綴った福原暁氏のものが目を引いた。
一年前の前田先生捌の歌仙が、版元の誤植のお詫びとともに、別立ての栞として挟まれていました。

ちょうど今、これをご紹介できるのも、天の配剤だと思いました。
版元の方に、あの時誤植をなさったことを有難く御礼申し上げます。
『かささぎの旗』、退くか進むか、進退窮まっていました。
そこへ、まさに天の助け。天佑というのが、ちゃんとありますね。

前田先生、伊藤眠さん。
ほんとうにありがとうございます。
これからも未熟な私達に何卒ご指導、お願いいたします。


  

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コメント

現し世のうたまるみやびきわだちぬ

命運びて調べよき歌

こんにちは
ファド>>「むかし男ありけり」を思い出します。ポルトガルと檀一雄・・☆
「ファド」ってむしょうに聴きたくなる時があります☆

かささぎさん

俳句はむずかしそうですが・・・
ポルトガルの「ファド」、歌詞の意味も
わからないのに、つい、聴き入って
しまいます。
こういう歌は日本にないなと
思いながら。

サンタ・来栖にて

落日を拾ひに行かむ海の果  檀 一雄

これでしたね、えめさん。貸してくださった古いビデオは、これ一句がくっきりとこころに刻まれる良質なドキュメンタリーでした。
しみじみとあじわいふかい句です。
これに脇をつけませんか。
ネット歌仙ひさびさにやりませんか。
なんかぞくぞくしてきた。

yokoさんへ。コメントありがとうございます。
連句はたのしいです。
だれでもできます。
ネットですと、いつでも暇なときに参加できます。
檀一雄の発句に脇をつけられるなんて、滅相もなくて滅多にできることではありませんが、これもノリというもの、天にいただいた縁です。
起死回生歌仙、「海の果」のはじまりはじまり。
脇のつけ方。
発句の季語は、落日。夏です。晩夏のイメージ。
(と書いて確認のために検索、しかし夏での登録はないようです。健吉の季語にはあったと思うのですが)、ま、そんな細かなことは気にしない気にしない。
夏として、脇は夏の季語をいれて、77.
これをごらんのみなさま、どなたでもどうぞ。


>>祭りのあとの港町過ぐ 

檀一雄氏のゆかりの地が大学の近くにあります。
   ↓

乙さん紹介の壇一雄氏の歴史を始めて詳しく知りました。
福岡と東京、中国などを転々とされていますが、生粋の福岡人ですね。

壇ふみさんがおかあさんと思しき方を連れて石神井公園を散歩されているのに出会ったことありますが、一雄さんと律子さんの後妻さん(ふみさんの母上)との本拠地は石神井であったことがわかり腑に落ちました。

 ファドと言えば「暗いはしけ」ぐらいしか知らなかったけど、本場ポルトガルでポルト酒飲みながら聴いたことあります。団体客のようなのが帰った後、テーブルを寄せでオーナーらしき人が自ら歌ってくれたのが最高でした。かつて壇一雄が住んでいた港町も訪れました。半年とは言わない、1ヶ月ぐらいでもこんなところで1人のんびり過ごせたら…でも「火宅の人」にも「無頼派」にもなれず、ひらく夢などありゃしない。すいませんが句も出来ないでしょう。
 石神井公園か、今勤めてる所から近いなぁ、でも自宅から遠いなぁ、と通勤疲れは続くよどこまでも。

えめさん、それ、とってもよくついている。
びっくりしました。
発句のもつきぶんは、人生の夏をおえて、衰えを実感している人の哀感あふれるものです。死を射程にいれてる目がみえます。
ポルトガル、これは炉入りさんが海外に行くなら、ポルトガルがおすすめ。っておっしゃったことと重ねて思い出す国です。
檀一雄は長男をおんぶして、あちこち放浪した、みやま市のあちこちにゆかりの地があるようです。
北原白秋の実家と、檀一雄の実家とは隣同士だったってこと、これをわたしは『句集雪女』で有名な俳人であり、且つ又、高名な連句人であり、実は小説家である眞鍋呉男先生(天魚先生)の檀の評伝で知りました。

『火宅の人』、愛人と妻とのあいだでどろどろとひょうひょうとすさまじいセイをいききる、そのいいわけしない男そのものの姿には、なにか赤裸々な胸を打つものがあり、折に触れ、その生き様をおもいだしてしまいます。ことに、わたしは、あいじんのあかんぼうをなんどもなんどもだたいさせた、その告解ともいうべき場面でのユーモラスな表現の仕方に、どうしようもない人間の業を感じて、なみだがでてしかたなくなります。
こんな物語、檀のほかに、だれもかけなかったよ。小説家って、すごい人種だなと、胸をえぐられるし、この小説に、かささぎはふしぎと救われる。

ところで。
かささぎは数日前より、パソコンメールの送受信が一切できません。
連絡はすべて、ここでお願いします。

ほかに、脇、ありませんか。
ろいりさん、なにかありませんか。

漂着物は外国の文字

麦畑裂きガンダム走る

修正

麦の波裂きガンダム走る

季語がなかった。

烏賊釣り船は波に漂い

脇句案
 1、へくそ葛が握る海砂
 2、夏を限りの遠吠ゑの波
 3、サンカ彷徨ふ朝凪の浜

数はそろえました。笑
質より量。

乙四郎さん。ガンダムみたいな妖怪は表にださない。異質。異質すぎる。たとえば、時代は異なりますが、檀の時代の同種類のヒーローでおきかえてみると、わかります。
麦の波裂き走るのらくろ。麦の波裂き走る五右衛門。・・・発句のもつ稚気につけているとわかりますが、キャラクター名をもろに出しますと、目立ちすぎる。脇は発句をこえてはいけない。
ここの本文歌仙の『ファドの坂道』の発句脇、ことに眠さんの脇の見事さをご覧ください。
発句はみごとにきまったイメージの一句、それにつけるに、ふくらすずめが屋根に集まっているだけの句。発句の虚に対して、脇句の実景。堅実でさりげないこの脇があるからこそ、発句が宙に浮かず、締まるのです。

ぼんさん。
烏賊釣船は・・。これよりまだ初案がいいです。
漂着物。このあと、具象ではなく、実体のないものをおきます。前田先生がこういうことをおっしゃっていますので、参考にしてください。なまえにはりつけ↓

せいこさん。
へくそかずら。互換がいやだ。語感。だって屁糞。
サンカもまずい、乙四郎のガンダムとどっこいどっこい。うーん。どれもいまいち。
しっかりさんか。いや、しっかりせんか。

落日を拾ひに行かむ海の果  一雄
祭りのあとの港町過ぐ   えめ


落日を拾ひに行かむ海の果  一雄
  浅葱斑蝶が坂を随きくる   恭子

あさぎまだら。

まだそらんさん、すぎさくさん、さくらさん、しらべさん、でていません。ろいりさんはパスですか。
なんどでもどうぞ。やりなおすたび、確実に句はよくなります。
焦点があってくるからです。ゆっくりやります。

たからさんもどうぞ。もしごらんになっていたら。
たからさん、いい脇がでそうなんだよね。
(そうそう。こないだ宝さんにあいました。
少年でした。
なまえ、すぐに覚えられて、いいね!っていうと、にこっと最上の笑顔をしました。)

ばどさんももしごらんになっていたら、どうぞ。

雨雨雨。すくないです、あめの日は。患者さん。

学生自治会が、秋の大学祭(10月?日程未定)の企画をしています。
とりあえず、連句興行を仮エントリーしました。
よか?

学長とりまきさん。
よかち思うです。
お計らい感謝。

脇句

 1、ひがしなだりに夕菅の丘
 2、ハングル文字が油照りする

くちなしの雨など生ぬるい
蜻蛉がとまる助手席の窓
くわがたとなら本音を語る

6月最後の日曜日は行けそうにない。

1.イワシ焼く香に故郷想う
2.波の花かけイワシにワイン
3.塩焼きイワシにレモンをたらし

あかん、ポルトガルと海といえば、イワシの塩焼きしか思い出せん。花より団子、句より食欲。

学長世話人さん、連句興行も入れてくださって、どうもありがとうございます。よろしくお世話お願いします。

せいこさん、再度ありがとう。
ゆうすげ、がいいですね。

えめさんの句ですが、こういうことを思い出しました。
最近、女優大竹しのぶの特番を国民放送でみました。演ずるとき、この人は、「そこへ行くんだ」といっていました。そこというのは、演じる人がいるそのところです。もちろん、こころのなかでそういう状況に自分をもっていく。という意味のことばです。
えめさんの脇句は、まるで、じっさいにサンタクルスにいて、その句を檀がよんだときとおなじであるかのようにかささぎには感じられました。なにとはいえないけれど、句のもつ雰囲気にそれがあります。
こう感じるのは、わたしもそのドキュメンタリーをみたからです。
考えてみたら、二回は確実にみています。
放映されたとき(檀がなくなった昭和五十一年よりあとのいつか)、それからえめさんが貸してくれた今年(でしたっけ)。

落日を拾ひに行かむ海の果  一雄
  ひがしなだりに夕菅の丘  整子

とってもいいと思います。落日とゆうすげ、それも朝日しか当たらぬ丘に咲く花が、照応しています。
でももうすこしまってください。

上を書いている間に、そらんさんとろいりさんが脇をだしてくださいました。ありがてー。どもども。
そらんさん、では、あしたはみえるのですね。
ありがてー。どもども。
(祝婚の句を一句ご用意ください。)
27日は、いらっしゃれない。わかりました。

落日を拾ひに行かむ海の果  一雄
  蜻蛉がとまる助手席の窓  そらん
  

本音、ということばはおもてぶりからは遠いです。裏にまわってから出す語彙であろうと思われます。上の句はさらりとしていて、いいとおもいます。くちなしの雨は下半分がいまいちこなれていません。


ろいりさん、どうも。
檀さんは料理がうまかったんだし、くいもの句、いいとおもいます。
たべて、のんで、という場面がおおかったし。

落日を拾ひに行かむ海の果  一雄
  イワシ焼く香に想ふ故郷  ろいり

これがいいかな。
述懐(懐旧)ですけどね。
これは表では禁じられています。
ただ、かささぎの考えですが、発句にそれを引き出す要素が濃くあるときは、それから逃げないほうが自然でいいと思います。

お二人とも、どうもありがとうございました。
おじょうずです。

追伸。
ろいりさんのイワシ。秋の季語でした。
鰯雲も鰯も秋。
アジなら夏です。
小鯵。

言い忘れてしまった。
明日も行けないのでっせ。

青梅雨の部屋の空気となるエンヤ

ごめん。

でも、おめでとうです。

了解。。。
句、やさしい句をどうもありがとう。

わがつまが、いつもきいてたなあ。エンヤ。

それから珍しく当方からお願い。
大分県現代俳句協会が来年創立20周年。
今年はその前企画。
大分県現代俳句大会を企画しました。
俳句作品の投句は6月末まで。
下のブログに投句用紙などあります。
ちょっと声かけさせてもらいました。
実は、ここでちょっとした仕事させてもらっています。

http://blogs.yahoo.co.jp/nakamusi5011/41242561.html

宣伝でごめんね。
メール使えないみたいなんで、ここに書き込ませてもらいました。
どなたさんもきょうこはんも参加くだされ。
「樹」関係の方はもう届いてるとは思いますが・・・。

おやすみ。

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