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2010年6月30日 (水)

『折り紙ちょうだい』 香川宜子著

香川宜子著『あすかの武士道』に併録。

少女が幼い時からかかっていたおいしゃさまとの交流を通じ、人はどんなふうにして愛情を学んでいくのか、相手の思いやりをそれとしてうけとっていくのかという原点を、あからさまなことばでではなく、折り紙というやさしいものによってそっと示してくれる。
みじかい話なのだが、ことばが抑えられていて、よけいなものが何一つないことに驚かされる。うけとるこどものこころの大きな働きを信頼し、それへむけて放たれた愛情深い一冊

先生が、注射をこわがる女の子にやさしくさとす場面。

先生は、ほほえみながらあすかにたずねました。
「いたいのはどうしてか、わかるかい?」
あすかは首をかしげました。
「それはね、君(きみ)が生きているからだよ」
「ふうーん」
「はい終(お)わり、いたかったかい?」
「へいき、へいき」
「それじゃあ、先生が作(つく)った折(お)り紙(がみ)をあげようね。どれでも好(す)きなのをどうぞ」

折り紙ちょうだい

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コメント

真ん中ほどに書いていた一行を消してしまいました。
仕事中に読んで感動してなみだがでた。って書いていたのですが、やっぱり仕事中はいかんだろう。とおもって削除しました。
ジャンヌダルクさんの筆によるこのお話は、あのブログ文体からは想像できません。しつれいでしょうか。絵もいいし、その年のおんなのこになれる。ラストのおさめかたが俳句みたいで、ひとことを書かなかったために余情がうまれた。すばらしいです。

ハハハ、そうですか・・・こうして宣伝くださってありがとうございます。出版社の倒産でもう流通してなくて、残り分を100冊以上引き取って在庫に眠る一冊でした。私自身が大好きな一冊で、この2編は本当にあった話です。

心が通いましたよ。
今、診察室を読んでいますが、これもまた、いいですねえ。これが先生の等身大だとお察しいたします。ここにも、娘さんが登場されます。痛快です。
ああ、今日、三者面談があったのですけど、むすこの夢をそまつに扱ってしまい、なんと泣かれてしまいました。そこまで・・と思ったら、こっちまで啼きたくなりました。ああ啼くの字がちがう。青春ですなあ。とここで遠い目をしてはいかんのでしょうね。敬礼。

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