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2010年5月26日 (水)

口蹄疫とケーススタディ(3)農場200のデータ       地区毎の検証記事

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

2010 年 5 月 26 日 口蹄疫とケーススタディ(3)

24日に感染が判明した農場が7か所あり、口蹄疫発生が200か所となりました。

4月20日   1例目

  21日   3例目

  23日   6例目

  30日  12例目

5月 5日  25例目

   9日  50例目

  15日 100例目

  24日 200例目

数日ごとに倍増の勢いでしたが、100例目から200例目までの間隔は少し鈍りました。

84例目以降はすべて、今回のワクチン接種の圏内での発生です。

まもなくワクチン接種が完了します。

ワクチン接種だけでは感染は阻止できませんが、発症は予防できますので、今後の発生報告は急減するものと思われます。

すなわち、これからは感染の広がりの実態が把握できにくくなりますので、発生報告のひとつひとつに着目することが、終息に向けての最終段階として重要になります。

194例目(川南町)110例目の農場から南約150m

※22日に飼養牛に発熱等を確認。

195例目(新富町)184例目の農場から北東約300m

  ※22日に飼養牛の鼻に水疱等を確認。

196例目(都農町)173例目の農場から西約650m

  ※22日に飼養牛に流涎等を確認。

197例目(高鍋町)158例目の農場から東約1km

※23日に飼養牛の鼻に水疱等を確認。

198例目(川南町)57例目の農場から北東約200m

※23日に飼養牛に流涎等を確認。

199例目(川南町)160例目の農場から東約300m

※23日に飼養牛に流涎等を確認。

200例目(新富町)168例目の農場から南東約300m

※23日に飼養牛に流涎等を確認。

これらの事例は、潜伏期間を考えても、各農家が万全の感染防御対策を実施している中での感染です。

今後の感染阻止のためにも、どういう感染経路があり得たのかを検証する必要があります。

(川南町)

194例目は110例目の農場から150mです。

198例目は57例目の農場(養豚)から200mです。

199例目は160例目の農場(養豚)から300mです。

110例目の農場も160例目の農場も殺処分未実施です。

57例目の農場は殺処分は完了していますが消毒が未実施です。

近くに防疫措置が完了していない農場がたくさんあり、口蹄疫ウィルスに包囲されている状況下での感染です。

これまで感染しなかったのは農場の防御態勢が万全であったことを意味します。

飼料や衣服等に付着してウィルスが持ち込まれるような隙は与えていなかったことでしょう。

しかし、ウィルス密度が濃い一帯ですので、わずかな隙が狙われたのかもしれません。

199例目は、160例目と判明日が3日しか違いませんので、牛と豚の潜伏期間の差を考慮すると、共通の感染源に暴露された可能性があります。

160例目は89例目の農場から400mで、この農場も殺処分未実施です。

(新富町)

195例目は184例目の農場から300mです。

200例目は168例目の農場から300mです。

184例目の農場も168例目の農場も殺処分未実施ですが、判明日が近接していますので、共通の感染源に暴露された可能性があります。

184例目は141例目の農場から150mですが141例目の農場も防疫措置は完了していません。

168例目は130例目(牛)の農場(高鍋町:後述)から1キロも離れています。

1キロというのはウィルスの自然拡散としては距離感があります。

168例目と200例目については、ウィルス密度が比較的薄く、防疫態勢が万全である中での感染事例ですので、この間の人や物の動きを再検証しないと、同様の感染経路でワクチン防波堤の外へウィルスが持ち出されないとも限りません。

(高鍋町)

県立高鍋農業高校での発生です。

158例目(20日判明)の農場から1キロ離れています。

158例目の農場は143例目(19日判明)の農場から200mですが、143例目の農場は130例目(18日判明)の農場から1.5キロ離れています。

130例目の農場は、119例目(18日未明判明)の農場(新富町)から2.5キロ離れています。

119例目の農場は、101例目(16日未明判明)の農場(高鍋町:県家畜改良事業団)から8キロ離れています。

101例目の農場は、73例目(12日判明)の農場(川南町)から2キロ離れています。

73例目の農場は、15例目(2日判明)の農場(川南町)から2キロ離れています。

そして15例目の農場は、1例目の農場から8キロ離れています。

それぞれの発生は、自然拡散が考えにくいほどの距離を飛び超えての感染です。

貴重な種牛が飼育され感染防御態勢も万全だった県家畜改良事業団への感染経路が最も気になるところですが、これらの事例については、至急、詳細に検討しなければ、せっかくのワクチン防波堤が意味をなさなくなってしまいます。

(都農町)

都農町については気がかりなことがあります。

字数が多くなってしまいましたので、次回に書きます。

(保健医療経営大学『学長のひとりごと』)

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