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2010年5月14日 (金)

口蹄疫ウイルスとは。

余録:被害広がる口蹄疫

 細菌の混じった液を素焼きの陶器でろ過した19世紀末のことだ。ある時ドイツの細菌学者レフレルと獣医フロッシュは、病牛の水疱(すいほう)からとった液を珪藻土(けいそうど)を焼いたろ過器に通し無菌にした。だがそのろ過液を注射された牛は同じ病気に感染した▲「ろ過器をすり抜ける病原は毒素か、細菌より小さい微生物か。ごく少量で病気を起こすところを見ると、おそらく増殖する微生物だろう」。レフレルはそう「ろ過性病原体」--現在でいうウイルスの存在を言い当てた▲牛の病気は口蹄疫(こうていえき)だった。当時葉タバコのモザイク病の病原体でも同じような発見があり、こちらは「生きた液体の病原」と推定された。共に人類が素焼きのろ過器すらすり抜けるウイルスの影をとらえた歴史的出来事だ▲人類とはそんな因縁もある口蹄疫だが、それから1世紀以上を経た今日もその強烈な伝染力は畜産農家を苦しめている。宮崎県の3市町で発生した口蹄疫は牛から豚へ感染を広げ、今までに7万頭以上が殺処分の対象になるという日本では過去最悪の流行となった▲人に感染せず、感染した家畜の肉を食べても人体に影響ないという口蹄疫だ。10年前は流行を抑え込んだ経験もあった。だが今度はもう飼育する牛や豚の4割を失った町もある。現地からは防疫作業の人手不足や、処分した家畜を埋める場所に困る窮状が伝わってくる▲ウイルスはアジアで見つかっているものの近縁だという。海というろ過器もやすやすとすり抜けて日本に現れた口蹄疫である。ここは地域住民と行政の連携ばかりでなく、国民的な連帯を密のうえにも密にしてウイルスの浸透を阻みたい。(毎日新聞コラム;http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/news/20100512k0000m070137000c.html

口蹄疫のウイルス学

    橋爪章

調べてみました。
前回の流行について。
確かに病原性・感染性は弱かったようです。

   ↓
http://www.sat.affrc.go.jp/special_pgm/FMD_Japan_review.htm

(追記)

前回のウィルスは感染力が弱かった、という文献はあるものの、今回のウィルスが前回と比して強いかどうかはわかりません。
ただ、前回は牛への感染に留まったのに対し、今回は豚にまで及んでしまった時点で、流行リスクが格段に高まったといえるようです。牛が排出したウィルスは物理的付着により周辺へじわじわと拡散するだけなので水際対策が可能ですが豚に及ぶとそうではないようです。
口蹄疫のウイルス学では、牛をdetector(検出動物)、豚をamplifier(増幅動物)とみなす概念があるのだそうです。
・水疱形成前のウイルスを排出期間(潜伏期間)は1~5日(牛)、2~10日(豚)で豚はウイルス排出期間が倍となること。
・豚のウイルス排出量は牛の100倍~2000倍で、また、高濃度のウイルスを気道から空気中へ排出すること。
・口蹄疫ウイルスが風で運ばれる場合、陸上では60km、海上では250kmもの距離を風で伝播すること。

牛の段階でいかに阻止するかが勝負どころだったようです。

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