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2010年4月26日 (月)

高柳重信のことばと映画『Bee Season』と『幻の命』と支考と連句的

『澤好摩句集』には澤好摩の随想も掲載されています。
「上州と高柳重信」と題する一文を途中より引用いたします。
高柳重信の文章の引用からです。
澤好摩句集を贈って下さった横山康夫氏にあつく御礼申し上げます。

 思えば、言葉から言葉への僕の旅は、この僅かに物ごころのつきはじめた頃を起点として、はるばると現在に至るまで、実に久しく続いて来たとも言えようが、この数年間、いつも僕の心を微妙に揺さぶっていたのは、よりいっそう模糊とした感じの、いわば何ものとも知れぬ不思議な呼び声であった。
 それは、はっきりと自覚されぬまま血の流れの中に伝えられて来たような、はるか遠い時代の、さまざまな精神の昂揚についての仄かな記憶の喚起であり、また、長い歳月の曲折を経て来たような昔の地名などに、なぜか明らかな理由もなく、いたく心惹かれてゆく思いでもあった。

 (高柳重信  句集『山海集』ー「後記」)

 高柳重信没年の年齢をひとつ越えてなお、何かにつけて迂闊な私は、ここに述べられている、はるかな時空に関する高柳重信の感慨が、この夏の旅の余韻もあってか、いまさらながら身近に感じられてならなかった。(この部分は澤好摩の地語り。)

     *

リチャード・ギア、ジュリエット・ビノシュ主演 『Bee Season』(『綴り字のシーズン』)をたまたま昨日みた。
最も印象に残ったのは、少女がつづり字コンテストの決勝にむけて父から特訓を受けているとき、少女が折り紙origamiの綴りを思い浮かべると、ほんとうに鳥が折り紙の姿で舞い飛ぶところ。が、少女は家族の欺瞞から父を救うため、本来なら勝ち得た「おりがみ」のつづりの最後の一文字をまちがえる。

ことばは神だ。というカバラ(ユダヤ教神秘主義)信者の父。
こども時代の事故のトラウマから、光りものを盗み蒐める母。
劣等感から内に篭り、黄色の服を着て異質な宗教に走る兄。
目立たない少女は、スペリングコンテストでひらめきをみせ、カバラにのめりこむ父の期待を一身にあつめる。

「文字は特別でパワフルなエネルギーをもつ表現手段。
文字が組み合わされ、言葉が生まれ、そこに宇宙の神秘のすべてが隠されている」


並べ替えれば、earthがheartになるふしぎ。

http://movies.foxjapan.com/beeseason/site/index.php

     *

ことばが顕現する場にたつ。そのための俳諧。
そのための座。
ことばはどこからおりてくる。
それをずっとおもってきた。

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