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2010年3月 6日 (土)

平成22年度診療報酬改定(22)                新型インフルエンザや結核等の感染症対策の推進      

保健医療経営大学学長
 橋爪 章
2010 年 3 月 6 日 平成22年度診療報酬改定(22)

新型インフルエンザや結核等の感染症対策の推進についての改定です。

1.新型インフルエンザ流行時の療養病床における対応について

新型インフルエンザの大流行によって入院患者が急増した場合、病床確保のために療養病床の活用が必要となります。

新型インフルエンザが大流行した状況において、院内感染対策が十分に行われた上で患者が療養病棟に入院する場合、一般病棟入院基本料の算定が認められ、検査や投薬等についても出来高での算定が可能となります。

2.陰圧室管理の評価

新型インフルエンザ等の新興感染症が発生した際、陰圧室管理が必要となります。

その整備を促すための加算です。

二類感染症患者療養環境特別加算は個室加算3千円が加算されますが、さらに陰圧室加算2千円が新設されます。

3.結核の入院医療についての見直し

(1) 結核病棟における平均在院日数要件の見直し

結核病棟入院基本料や特定機能病院入院基本料(結核病棟)の算定には平均在院日数25日以内という要件がありましたが、その要件がなくなりました。

(2) 小規模な結核病棟の施設基準の変更

患者数の減少等を踏まえ、小規模な結核病棟についてユニット化(一般病棟と結核病棟を併せて1看護単位とすること)のルールが明確化されます。

(保健医療経営大学『学長のひとりごと』転載)

▼かささぎの連句的

 (ちょうど結核に関する改定がでていますので、敗戦直後の国立結核療養所ではどうであったか、というのをここに参考資料として呈するのもまた時代の流れを知る意味で一興かと思い、ここに引用させてもらいます。・・かささぎの旗)

 昭和21年4月22日付の京都新聞コラム欄『今日の主張』に、『療養患者の悲しみ』、と題した父(石橋貞吉のちの山本健吉)の文を要約する。

 国立宇多野療養所を進駐軍が視察するというので三日がかりで清掃した上で見せたが、百五十年前の設備という情けない批評を受けた。事実、病室、炊事場、便所を見ても極めて不潔であり、消毒液のツーンと鼻につくような病院独特な匂いはない。炊事場をのぞくと濁った水で食器を洗っている。
 食事の献立は主食が「朝ダンゴ九勺、昼八勺、夜ダンゴ九勺」と書かれているが、このダンゴが患者の悩みの種で、そのままでは咽喉を通らないから窓ぎわに干して焼いて食べなければならない。せめてうどんなりにしてほしいと言うが費用の点で聞き入れられない。
副食物は魚のつくことはなく、茄子や胡瓜だけでは栄養を必要とする患者には情けなさを通り越している。魚一日百四十グラム、バター一月半ポンド、病人用として特配される筈なのだが、官僚の配給機構の怠慢と不手際から全然入らない。
 創立以来二十年の間に、全快して退院した者わずかに三名と冗談に言われるくらいで、病気を癒すところでなく病人をただ寝かせて置くところだというのが、患者たち一般の見解である、と書いている。

 子を離す話や土用せまりけり  
  
七月二十一日入院
 蝉時雨子は担送車に追ひつけず

 病院の外には蝉がふるように鳴いていた。
 受付で入院の手続きをしていた父の側にいた私は、生母が担送車に乗せられ、いきなり連れて行かれたので、「おかあちゃーん」と泣きながら必死で追う。
 生母の耳には蝉の声と子の声が二重奏となり、追いつけない子の声はどんどん遠ざかっていった。
 蝉しぐれの句は生母が残した最後の句となった。

 療養の甲斐もなく肺から腸結核、肝臓から脳を冒され帰らぬ人となった。
 今年(平成八年)の九月二十六日に生母、石橋秀野の五十回忌を迎える。

 燃えつきて命のきはの蝉しぐれ 安見子 

(山本安見子『K氏のベレー帽』「蝉しぐれ」)

『K氏のベレー帽 父・山本健吉をめぐって』
 山本安見子・著
 河出書房新社 2000年12月30日発行

   

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