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2010年3月 7日 (日)

福本弘明句集 『SHOW BOAT』             この一句

背に

霧の

駅の

喧騒

SHOW  BOAT

これが句集の帯。では、句集は高柳重信みたいな分かち書き句かというと、そうではない。句集の中では一本の棒書きであり、棒書きのほうがいい。装丁の高岡修、なにか意図ありてのことか。

たしかに句集のたたずまいがすっきりと片付いたのは事実である。
(ちなみにSHOW  BOAT は銀行マンの作者が折々に立ち寄る折尾のショットバーの名前だという。)   

背に霧の駅の喧騒SHOW  BOAT    福本弘明

鯉口は切らぬ菖蒲は白もいい

かささぎはこの天籟通信誌と九州俳句誌、二誌をもたれているお方を天籟通信時代より存じ上げています。
といっても、誌面でながめて知っている程度、かささぎは一度も句会にも大会にも出たことのないままの同人もどきで三~四年お世話になっていたのが戸畑の穴井太師の天籟通信でした。それでも、かつて、おなじ釜の飯を食っていた仲間だったという目で句と人とを眺めますと、この日本刀を詠んだ一句に、福本弘明のすべてが出ていると感じます。

日本刀が一振り、ここにある。
男はそれを毎夜眺めているだけ、どんなことがあっても、決して鞘はぬかない。
人に斬りつけるようなことは決してしないのである。
では、この男は平和主義者か?ちがう。そこまでおめでたくはない。
怒りや愚痴は肚にとどめて、酒を飲んでよくあたため、句作で晴らす。
自家発電でおのれをまかなうことができる日本の男なのである。
一句だけと思ったが、口の句が他にも目についたので、付け足す。

入口は出口と同じ五月闇

口の端にのぼらぬがよし残花かな

口中に入りて艶増すさくらんぼ

句集『SHOW  BOAT』 福本弘明

ジャプラン 九州の俳句作家シリーズの10
2009年12月7日発行

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日本刀福本

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