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2010年2月 5日 (金)

福岡県の後期高齢者保健制度をめぐる汚職事件におもうこと   乙四郎元厚生官僚語録

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

2010 年 2 月 5 日 金曜日 

後期高齢者医療制度の運用をめぐって、福岡県前副知事が収賄容疑で、県町村会長が贈賄容疑で逮捕されました。

県内全市町村でつくる「県後期高齢者医療広域連合」設立の際、県町村会側に便宜を図った謝礼などとして現金100万円が授受された疑いです。

後期高齢者医療広域連合は、後期高齢者医療制度の開始に際し、全市町村が加入して都道府県ごとに設けられた特別地方公共団体です。

広域連合の意志決定機構は「議会」です。

議会が歳入歳出予算を議決します。

福岡県では、広域連合の設立準備委員会で、議員定数を少なくするよう求める市長会側と町村会側が対立しましたが、全町村からの議員参加を求めていた町村会側の意向が通り、議員定数は77人になっています。

設立時の議員定数は、福岡が最多で、次いで千葉56人、岐阜49人、兵庫41人の順です。

議員定数20~30人の自治体が大半で、福岡の多さは突出しています。

ところで、町村からの議員が多いと、町村にどういうメリットがあり、広域連合にどういうデメリットがあるのでしょうか。

議員には議員報酬がありますが、福岡県の広域連合一般会計予算(21年度)では議員報酬も含めた議会費は総額252万円にすぎません。

一般会計上大きな予算は市町村事務費負担金です。

その総額は3億8千万円(21年度)ですが、全市町村均等割や高齢者人口割だと町村の負担金が大きくなり、人口割だと都市の負担金が大きくなります。

町村からの議員が多ければ、町村の負担金が大きくなるような意思決定は退けられがちですので、市町村事務費負担金の出費を数千万円少なく誘導することが可能かもしれません。

なお、福岡県後期高齢者医療広域連合の特別会計の予算規模は5615億円です。

地方公共団体としては桁違いに大きな額に影響力がある議会です。

(保健医療経営大学『学長のひとりごと』転載)

リンク記事:

山下整子「31文字倉庫」
http://tanka-souko.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/post-ddbf.html

▼かささぎの独り言

こういうとき、公務員はどっちをむいて仕事をすればいいのだろう。

公務の中にも公のうつわの大小があるんだね。


乙四郎の解説でおぼろげに事件の本質がわかりましたよ。
後期高齢者医療の福岡県広域連合って事務組織をたちあげるとき、福岡県では全市町村の議員さんが全員参加ってことになったのですか。よそは半分くらいなのに。福岡県のこれ、おかしいぜよ。だんとつすぎ!なんでやろ?ってここに理由、かいてくれてますけど、かささぎは、あんまり理屈がわからん。

だけど、

「町村からの議員が多ければ、町村の負担金が大きくなるような意思決定は退けられがちですので、市町村事務費負担金の出費を数千万円少なく誘導することが可能かもしれません」

ここだけは、なるほど!
地方公共団体とか、特別地方公共団体とかって書いてあってもそれがなにかよく知らないてもんですが、文中のお金の数字だけにはギランと目がひかりまする。いみ、わからないけど。

だれがなんのために動いたか。ってのをみていかなきゃ、事の本質はみえないんでしょうね。100まんえん払ったほうは、公費から払ったんでしょ。市町村側のために、市町村を代表する議員さんが。で、もらったほうは、だれのために便宜をはかったのかな?やはりお金をもらうためじゃなくて、市町村民のために、だと思うのですよ。じゃ、何が悪いの。中島さんがついしふくをこやしたから?便宜を図る(こういうときも便宜をはかるっていうのかな)謝礼として個人がもらったから。もちろん、それは悪い。
じゃ、だれが損をしたのですか?
ってところが、かささぎにはよくわからないのです。

ううーあたまわるいおれ。
なんか全体がいまひとつ釈然としません。
すっきり腑に落ちないんですよ。
▼整理せいり。お金の額。

100まんえん。県町村会長が中島さんにあげた。
252まんえん。福岡県の広域連合の議会予算。
3億8せんまんえん。年間の市町村事務費負担金。
5615億えん。福岡県の後期高齢者医療広域連合の予算。
便宜を図らなかった場合、市町村の負担金が数千万円も多くなる。
と、おつしろうは言外にかいていますよ。
それ、どうしてわるいのですか。

だれか、きちんとあほなかささぎにこたえてください。


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コメント

今回の山本会長のリードはまったくもってミスリード。
擁護する気は毛頭ありません。
たとえ、高齢化率の高い小規模町村のことを思ってのことであっても、してはならないことだから。
民主主義そのものを無視(否定)したやりかたは、一町村の最高責任者を長く務めたお方がなさることではない。
議員が多ければ多いほど議論はまとまらないし、時間調整はただただ無駄な時間を食うし、たとえ少ない議員報酬でもタダではないから無駄な経費にはなるし、県広域連合にとってはメリットはないと思う。少額であっても、県民からの税金、預かりものの金であります。県民として許せることではない。
今回の事件で、一番のメリットを受けているのは高齢化率の高い小規模町村であろうと思います。だからこそ、ここで山本氏は画策なさったのですよ、たぶん。

ご批判を覚悟で言えば、中島さんは被害者かもしれんと思う。あの発言力の強い、影響力もかなりのものであったあの山本氏に収賄を持ちかけられて、断る勇気があっただろうかと推測します。あとからの報復がなかことなかろうもん、とも思う。

山本氏の書かれた書物を読んで、一時期たいそう感動したことがあったのですが、どんなに高尚な独自の理論を持っておられたかたでも、このような大きな思い違いをなさるのですね。「おれは万能である」という思い込み。今回の事件は、それにつきると思う。

せいこ。よく書いた。そういうものなのでしょうね。
わたしは厚生官僚乙四郎のこの文章を朝よんで、これは制度自体にそのような犯罪を招く隙があるんだな。と感じたよ。乙四郎はあからさまには責めていないけど、そういうゆるさがたしかにあったのだろう。
「市町村事務費負担金の出費を数千万円少なく誘導することが可能」って、おいおい、ちょっと待ってよ、なんでそんなに信じられないほどに高額な差ができるの?しくみはさっぱりわからないのですが、素人考えで考えてみても、数千万円のために捨てる(または投資する)百万円ならちいとも惜しくありませんからね。それに自分のためにやるんじゃなくて、弱者保護のためという大義名分があるのですし。また、副知事も正義のためくらいの認識だった、つまり日本人特有の弱者の見方ってやつ、だから犯罪としての認識はあまり感じなかったのじゃなかろうか。これはたぶんそう思っていたに違いない。

こないだ、鳩山さん事務所のインタビューをきいた。いろんな陳情がくるんです、こまるんです。っていうのやっていたのですが、交通違反のもみけしとか身内の就職の世話とか入試の合格依頼とか、ほんとに多彩だって。で、むげに断ったらあとが大変な場合もあるから、とっても対応が難しいと語っておられました。選挙絡みだからです。
それをきくにつれ、民主主義ってほんとうにむずかしい。正義っていったい何。っていいたくなるものね。

乙四郎blog更新をお待ちかねの皆様 大変申し訳ありません
ちょうど山場を迎えていますのに かささぎのパソコン接続ができません
邪魔が入ってるようで復旧出来るかな
心配ですが
午後まで仕事だし 夕刻までには何とか立ち上げ 書きたいことを書きたいがるる まけへんで。

これですね。さがしました。
山本会長でした。
すぐわすれる、健忘症かささぎ。
結果、罰されるお二人でありますが、それはそれとして、通ったものは動かないのでしょう?

後期高齢者医療制度 福岡県 山本会長 贈収賄

でこちらへおいでいただき、感謝です。
検索1位
通ったものは動かない、ということは、中島内蔵助さんとおなじく、中島氏は人柱にたたれたともいえるのでしょう。いま、どうしておられるか。山本氏も。
本音をだれかインタビューしてはもらえまいか。

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