無料ブログはココログ

« 天窓 | トップページ | 「加算による政策誘導」とは?            乙四郎元官僚語録     »

2010年1月26日 (火)

診療報酬のおおもとにある人員配置基準数を求める数式

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

2010 年 1 月 26 日 火曜日 

<人員配置基準>

[医療法による人員配置基準]
            
医師  看護職員・看護補助者 薬剤師          

一般病床       16:1 3:1(看護職員)    70:1

療養病床(病院)48:1 6:1(看護職員)   150:1                         6:1(看護補助者)
  

<病院の標準医師数の算定方法>

一般病床の入院患者と、療養病床の入院患者を3で除した数と、外来患者を2.5で除した数の合計数(特定数)が、52までは3人。

52を超える場合は、特定数から52を減じた数を16で除した数に3を加えた数。

(一般病床の入院患者+療養病床の入院患者/3+外来患者/2.5-52)/16+3

(療養病床の比率が50%を超える場合、「52までは3」は「36までは2」となり、計算式の末尾も「/16+3」は「/16+2」となる。)

常勤医師は1人とし、非常勤医師は全員の1週間の勤務時間を積み上げた上で、当該病院の医師の通常の勤務時間で換算した数とする(常勤換算)。

<病院の標準看護職員数の算定方法>

下記のAとBを足した数

A:一般病床の入院患者÷3+療養病床の入院患者÷6

(端数は切り上げ)

B:外来患者≦30→1人(31人以上の場合は、30又はその端数を増すごとに1)

「診療報酬請求上の人員配置(看護職員配置)」
例:一般病棟入院基本料
(1日につき)
7対1入院基本料 1,555点(19日以内)正看護師比率70%以上

10対1入院基本料 1,300点 (21日以内)   〃   〃

13対1入院基本料 1,092点(24日以内)   〃   〃

15対1入院基本料   954点 (60日以内)  〃  40%以上

特別入院基本料   575点

71」「101」などは、患者に対する看護配置を示し、たとえば「71」とは、1日24時間を平均して、患者7人に1人の看護職が勤務していることをさす。

入院患者50名の病棟で、一人の看護職員が提供する1カ月の看護時間を150時間程度と想定した試算での看護職員配置数は、概ね次の通り。

7対1で37人、10対1で25人、13対1で20人、15対1で17人。

療養病棟は、看護職員25対1以上(重症者は20対1以上)、看護補助者 25対1以上(重症者は20対1以上)。結核病棟、精神科病棟についても基準あり(略)。

(保健医療経営大学『学長のひとりごと』転載)

▼かささぎの独り言
段々開かれる世界。みえてきました。すばらしいです。
かささぎはこれまで数学などなんのためにするのか、と思っていましたが、こういう実務の場面できちんとした数式が作れ、それがかちっとした基準として守られていることに、心からおどろきました。
ことに、下の「一般病棟入院基本料」の算定表。
気になっていた正看比率、入院料が安くなるほど低くなります。
最高料金のクラス、それでも70パーセントなんですね。その最高と最低の差、値段にして三倍の開きがあり、部屋にしてえーと自分で計算してください。の差があります。妥当な線をどこにひくか、は、時代によってかわるでしょう。いろんな人情の機微までこきまぜて、それをかような数式に仕立てる。すばらしいといわずして、なんともうしましょうぞ!
かささぎは三十年前に医療事務を学んだのですが、こういうのはまだなかったように記憶します。
ところで。きのう今日と緊張するこちこちの格調高い講義ですので、2ちゃんねるで拾ってきた俗の細道的格言を一個紹介してしめよう。

「年取った正看と役付の准看は扱いにくい」微苦笑。にか~
「つけくわえて、ひねくれかささぎ族はくえない。ほっけんぎょうで昔よくくわれた、黒つぐみはうまいらしいが。」
*ほっけんぎょうがなにかわからん都会の人は九州のいなかのおじいちゃんにたずねましょう。

号外:
連句での友、熊本の俳人・中山宙虫(九州俳句賞受賞俳人)の作品が、『月刊俳句界』に掲載されました。どうかみなさま、買ってやっておくんなまし。世が世なら紅白のもちを配ってお祝いをするところ。しないか。まあ、きもちだけ。
二月号。
かささぎのもってけどろぼう的寸評。
中山宙虫の俳句世界は、どこか懐かしく深く叙情的で、あたかも木下夕爾を彷彿とさせる世界を内包している。
(みうちぼめかもね。連衆の句をほめるのは。)

▼中山宙虫の俳句:http://musinandanikki.at.webry.info/200912/article_11.html

木下夕爾のふるさと
http://libwww.gijodai.ac.jp/cogito/essey/shiki12.htm

かささぎはこの木下夕爾という詩人に、久留米の詩誌『母音』(復刻版)のなかで出会いました。俳句を核にすえた日記文でした。すばらしい俳句でした。

« 天窓 | トップページ | 「加算による政策誘導」とは?            乙四郎元官僚語録     »

コメント

この記事がすごくヒットしてる。見出しがよかったのかな。テレビ番組の見出しの長さに辟易させられていますが、それ、今ならわかる。
竹橋乙四郎の無機質な無味無臭の文章。どっこもひっかかんないほどつるんつるんのおはだってかんじ、これ、まっこて官僚体ぜよ。(今名づけました)
俳人もみてくれているみたいですよ、そらんさん。
もう一つ、乙四郎の記事でヒットしてるのに、荒木田守武シリーズがある。これざんす!こんどからときにアクセス解析みますわな。すんまへん↓

黒岩祐治「明日を語らふ」

暇じゃない方のために、上記の文章(よくみたら、平成18年度改定だった)より、ワンポイントレッスン。
「本来7対1看護は急性期医療のための改革でしたが、診療報酬のうまみに誘われて他の病院も獲得を目指しました。それも想定外のことでした。」

ということは、この7対1となったばかりのころは混乱を極めたわけですね。血で血をあらうようなバトルが繰り広げられたのですね。いやそれはいくらなんでもオーバーだけど。かんごくさんをとりあったんだね。

はい、すごい争奪戦でした。

看護師不足は看護師の労働条件が悪いからだ。
   ↓
じゃ、労働条件を改善したところにご褒美をあげるとしよう。
   ↓
看護師たち、労働条件のいい所へ大移動
   ↓
地方病院の看護師不足に拍車

という構図でした。
昨今の医師不足対策の発想も似通っています。
人間の学習能力ってたいしたことなさそうです。

木下夕爾を研究しておられる方に、母音の復刻版から一部抄出している引用文がこのブログ内にありましたのを思い出しましたので、ご参考までにつけておきます。原文ではかいこの俳句は五つくらいありました。数句カットしています。

「医療職 配置 人数 基準 世界」の検索用語でここへたどり着かれた方。ありがとうございました。
おかげで、
「日本の病院の看護配置はこれでよいのか」
をよむことができます。アメリカと比較してあります。↓

橋爪先生の配置基準に関してご質問がありメール致しました。
上記の説明と記載されている計算式は全く違うものなのですがどちらが正解なのでしょうか・・・。
((一般病床の入院患者+療養病床の入院患者)/3)+(外来患者/2.5-52)/16+3
※説明文を式化すると上記のような数式になるかと存じます。(私の理解力が劣っていたらすいません)


また、看護基準の件も同様、50床辺りの看護師必要数が計算式と異なるのですが、この差異を教えて頂けると幸甚です。

説明文だけだと、/3がどの項まで及ぶのか、(特定数)はどの範囲を指しているのかが不明確なので、あわせて数式を示すことで明確にしています。
数式を言葉で説明すると説明文のようになり、説明文を数式で表すと文の解釈により数式が多様化します。
/3は療養病床の項のみに掛かっています。
(特定数)は合計数です。

診療報酬上の看護職員数は、医療法上の必要数に上乗せしたもので、両者には違いがあります。


おおっ。。。。
質問が高度すぎて、かささぎにはついてけません。(てか、さっぱりわっかりませーん。)
そんな優秀な頭脳の方々が読者についておられるのかと思うと、かささぎちょびっと緊張しまっす。

上記コメント6月15日につけたかった「日本の病院の看護配置はこれでよいのか」はこれです↓

上記に記載がありました。以下、ひっぱります。
「<複雑で誤解を産む看護配置基準>
看護師の配置基準は病院ごと、病棟ごと、病棟種別ごとの細かい基準で決められており、看護管理者にもわかりづらい。またいずれも「患者一人対看護師何人以上」と最低ラインを指定しているが、いつの間にかそれが標準になってしまう。もともと劣悪な配置基準が実際にはもっと劣悪になる理由である。

<日本の医療と世界との比較>
社会保険旬報の8月号にあった濃沼論文の一部を紹介する。医療パフォーマンスシステム達成度で日本は一番であるが、1位から3位までの差は2ポイントしかない。10カ国先頭集団の中でこの差は意味がないという。自己評価ではアメリカは1位、日本は17位、病床数では日本は欧米の2~3倍、職員数1/2~1/3、在院日数は3~5倍、外来の患者数は2~3倍、診療時間は1/2~1/3である。CTやMRIの台数では日本はどこの国よりも突出している。日本人はサービスではなく検査で補っている。一般企業の意識はポスト産業資本主義時代に入っているといい従業員を重視している。日本の医療は器械に頼りすぎる傾向にある。」

「医師の配置基準」検索300万件中5位です。
4位のサイトがなかなか気を吐いているので、ごらんください。そうなのか、医師がたりないのではなく、配置がまちがっているだけだ、逆だよ逆。って主張されています。↓
唐突にこんなとこへきましたが、この頁は毎日検索があっているもんですから。アクセス解析まだやっていませんでしたねえ。
あしたも早番、翌日はお休みなのでその時に。

医師の配置基準

検索266万件中3位です。
一年半前のコメント☝でも書いていますが、ここは毎日結構な数アクセスがあっている。

医療法に基づく薬剤師人員配置 計算法

でも2位

手術部看護師の適正配置数計算式

三番目あたりに出ます


検索サイト Yahoo  検索ワード 15対1の人員配置の考え方
検索で、開かれています

人員配置基準 3:1 実際は

2位!

検索サイト Google  検索ワード 准看と正看の数で入院基本料の違いはあるか

ヤフー検索でもおなじ4位です
それにしても、ここはよくいろんな検索で読まれていますね。

検索サイト Yahoo  検索ワード 療養病床が全病床の50パーセントを超える計算式

1位


神奈川県のデータを扱ったブログがおも白し。

医師の配置標準 療養病院

3位

30:1配置基準 外来

4位

診療報酬 看護師 常勤換算

1位

悩み相談のです。
おもしろので、よみました。↓

検索サイト Yahoo  検索ワード 精神科病院 人員基準

2位

1位は宇都宮病院事件。

医療法 人員 計算

3位

検索サイト Yahoo  検索ワード 看護基準の算式

5位

看護職員配置の考え方

13位

検索サイト Yahoo  検索ワード 医師数 計算方法

8位

検索サイト Yahoo  検索ワード 医師標準人員算定式

4位

正看比率

7位

5位の 集中コンヒィデンシャル、生殺与奪の権握る、生還比率、おお、セイカンでません、読みたい!

アクセス解析やらねばね

これ、一位みたいです

いまも、scu人員不足
でみえていた

滞在時間 2分38秒 閲覧ページ数 2ページ 参照元 医師 療養病棟 配置基準

いつもわりとよまれているのですが、ひさしぶりによみかえしました。
さきほどは、

「医療法に基づく人員配置 常勤換算」

でみえていました。

標欠(標準数にたりない)の問題について↓

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 診療報酬のおおもとにある人員配置基準数を求める数式:

« 天窓 | トップページ | 「加算による政策誘導」とは?            乙四郎元官僚語録     »

最近のトラックバック

2020年7月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31