無料ブログはココログ

« 水の変態(宮城道雄)嗚呼。正月早々水攻めに遭うほか水談義   | トップページ | 医療と統計学 医療従事者の動向(3)      保健師、助産師 »

2010年1月16日 (土)

歌仙『ちゃっきり節』

歌仙 『ちゃっきり節』

      
           日・平成22年1月9日
     於・八女市堺屋
     
(ナウ~文音)
             捌・姫野恭子

初折表
月地球一直線に初日の出     澄 たから (新年)
  四方拝からあがる歓声     姫野恭子 (新年) 
粥鍋に入れる春菜の揃ふらん  竹橋乙四郎 (春)
  水の面に鮎の子は跳ね    青翠 えめ  (春)
無人駅朧夜に発つ人のゐて   八山呆夢  (春、月)
  母の報せはいつも突然       たから   (雑)


束ねたるもの又ほどく縁側に        恭子   (雑)
  グリーンノートで擦れ違ふ君       えめ   (雑、恋前)
あ・うんの呼吸で渡すスペア・キー     呆夢     (恋)
  忍ぶしかない迷ふしかない       山下整子  (恋)
青葉木莬をさなき夫の置き土産      恭子  (夏、恋離れ)
  待てば海路の梅雨の月あり      呆夢   (夏)
胴上げは足首つかむ決まりにて       夢   (雑)
  ドクターヘリで運ぶ急患          恭子  (雑)
この国の未来予想図描けぬなり       えめ  (雑)
  捨て方の本並ぶ本棚           たから  (雑)
花の香に送られ今日より島の人       恭   (花)
  末黒に穂草つのぐみてけり        夢  (春)

名残表  
茶摘女のちゃっきり節で幕が開き   えめ(晩春)
  獅子と龍とがにらむ賽の目     梶原呂伊利(雑)
快楽か自己満足か芸術か
      たから(恋前)
  ワイングラスに残る口紅        夢  (恋)
筑波嶺に深く染み入る恋の彩     調 うたまる(恋)
  終はり世に降る雪は愛しき     森山光章(恋離れ・釈教)
松明に火を焚(く)べ神事粛々と    夢(冬)
  マラソンびとと旗もち走る        えめ(雑か冬)
折鶴を折って記憶をたしかめて      夢(雑)
  庇の間より黒い土壁           恭(雑)
夕景に秘して上れる居待月*         えめ(秋)
  芋きんとんを宴の仕上げに       たから(秋)

名残裏
お彼岸の長蛇の列の端につく    神崎さくら(秋・釈教)
  ポケットのなか秋は時雨るる   整子(秋)
魁皇が九十九場所踏みし四股   乙四郎(時事、雑)
  コサックダンスが上手くなったね 中山宙虫 (雑)
薄墨のしづく集める花の笑み    東妙寺らん(花)                     77                    (春)

名残裏

一句目、初詣として出したもらっていたものをアレンジしました。
さくらさんは二句出してくださっていました。

1初詣長蛇の列にわって入る
2初詣ポストの賀状持って出る

2、ポストの賀状はなにか。
届いた賀状か、それともこれから投函するものか。
前者だと、どこかへ行く用事のついでに今きた賀状も持って出る。早くよみたいから。と読めます。だけど、普通には投函する賀状を持って出たとよむでしょうね。さくらさんの意図は不明ですが、俳句を詠むってことを習慣づけると、第三者の目が自然と備わってきます。自分を客観化して冷静にみれるようになる。そこが俳諧の功徳だとおもいます。自然への造詣も深くなりますしね。えめさんブログで今朝も青鷺と五位鷺のちがいをまなんできました。鳥って寒いと首なくなるのね。それに脚だって一本脚に折りたためる。だからカタチで覚えていては同定に失敗する。オコジョさん教えてくださってありがとう。くちばしの色で見分ける、はい記憶しました。
ところで。えめさんの居待月。居待月は何時ころにのぼる月かな。十時ころ?夕景に秘して、という表現、説明をきかないとわからないかもしれません。もう少しよみたいもの、きもちでもいいですが、を的を絞ってみてはいかがでしょうか。きっともっとよくなります。


でナウ1句、最初、彼岸でやっていたのを「お弘法さん」と変えました。
おこぼうさん、とよみます。春と秋の二回、おこぼうさん参りがある。千人参りともいう。秋と記載しなくても、秋の句の中にあるので、秋の句とみなされます。(『摩天楼』の連句集にも似た扱いあり)→向かいにかいおう(人名)あり。彼岸にもどす。
彼岸の句、どんな風に読める?と東妙寺らんに聞いてみた。
すると、あの世からもたくさん霊たちがおりてきて、列のあちこちについているようなそんなイメージが浮かぶ。といいました。なるほど。
さくらさん、メールでべつの句を送信して下さっているかもしれません。
でもかささぎメールはへんです。自分の携帯から送信しても、送信済みと出るのに、届いてません。ご迷惑おかけいたします。時間がとれしだい、プロバイダにききます。パソコンメール不通。

そらんさんが出してくださった花前句。
なんどもだしてくれてありがとう。

ポケットとパッチワークが衣で近かったので。
コサックダンス、にんまり。前句とよくあう。
ベリーダンスはセクシーな踊り、やめとこ。

天気予報にこころうきうき

これもいいですね。これも前句にほどよくついている。
どっちするか。ナウに口語は避けるか、笑いをとるか。
うちこしをみる。時雨。天気はやめとこ。
さばきによっては、カタカタ同士の打越がさわるという人もいる。
それは単にカンにさわるのだろうと思う。
らんさんの花が立派だから、これでみんなチャラだ。

パステルの空一面に花便り

これと二句だしてくれました。

ろいりさんの博徒句も、博徒ということばを使わずとも、前句との距離だけでとってもいい作品になりましたし。ああよかったなー。
あと、枝折の花句、これをやり直します。
二つ気になる。人、五句目に既出。それと今日より、が未来と時の詞同士。
古賀の音彦さんにたのんでみます。
それから挙句は函館の先生に頼んでみます。

ばどさん、すみません。また次に巻くときに頼みます。
希望さんにも句をお願いしていました。ひょっとしたら作っていただけてたかもしれないのですが、何しろかささぎのメールが受信不能、うけとっても、じぶんで接続できない状態で、迷惑をおかけしてたかもしれません。その節は、お詫びいたします。まことに申し訳ございませんでした。


ふつう、季節と季節の間は三句以上あけますが、新年と春は雑をはさまず季移りができます。新年が春の中にあった旧暦時代の名残だと思います。あわせて五句以内。

« 水の変態(宮城道雄)嗚呼。正月早々水攻めに遭うほか水談義   | トップページ | 医療と統計学 医療従事者の動向(3)      保健師、助産師 »

コメント

しゅくまんび。けいたいから書き込んでいたので展開をなかなかみれなかったんで失礼しました。
まあ、間に合ってよかった。

そらんさん。まだです。まんびしてません。
挙句と、それからしおりの花がのこっています。
音彦さんには頼めませんでした。今とっても多忙でそれどころではないらしい。これ、らんさんからさっき聞いたばっかり。邪魔してはなりませぬ。笑
で、どなたかしおりの花を詠んでくださいませんか。
ばどさん、いかがですか。どなたでもどうぞ。おまちしています。練習と思ってどしどし出してください。
初折裏の花、ひめの句の差し替え句575です。

お相撲さんがコサックダンスをしている姿が頭にこびりついて離れない。
絶妙な付け句でした。

こんばんわ
去年は10月4日が満月でした(月の出時刻(17:41)
二日後の6日に居待ち月の句を作りました(月の出時刻(18:48)
日没が済んでしばらく、あまりの雲の美しさに空を眺めてて薄暗くなりつつの時(ああ西の空に心を奪われている時今日の月が静かに昇ってきているのだな)と思いまして^^
ブログタイトルを「夕景に、心取られて・・」として句を作りました「夕景に秘して昇るや居待ち月」
月は昇るではいけませんか?上る?

夕景に秘して上るや。夕景に秘すという言い方。
夕暮れの景色のなかにこっそりと居待月がのぼる。この句が奇異なかんじを与えるのは、居待月ですから、月の出を座って今か今かと待っている。にもかかわらず、その人の目は肝腎の月は見ておらず、周りの景色に注がれているってことなんです。えめさんの自句自解でよくわかりました。そこがこの一句の魅力であり弱さなのかもしれません。ことばのひびきはとってもきれいですよね、リズミカルで。

暗がりをともなひ上る居待月    後藤夜半
行き暮れて何処さまよふや居待月   恭子

まんびまだでしたか?
やっとパソコンで確認しました。

えめさんの居待月で久々月の呼び名を思い出しました。

十五夜よりだんだん月の出が遅くなります。
陰暦で八月十六日の月。つまり十六夜。
八月十七日の月。立待月。
八月十八日の月。居待月。座待(いまち)とも。
八月十九日の月。寝待月。臥待(ふしまち)月とも。
八月二十日の月。更待月。

立って待つ月。立って待ってても出ないので座って待つ月。座って待っても出ないので寝て待つ月。そして、夜更けに出る月。八月二十日は午後十時くらいの月の出だそうで、昔のひとは早寝だったんですね。
ちなみに月が出るまでの闇を「宵闇」。
居待月には日暮れから月の出まで宵闇と言う闇があるってことですね。

かささぎ凄い。

って、このコメントを見ながら勉強しました。
自分の俳句には、これらの月は登場しませんから。
現代の生活とはやはりずれがあります。
居待月などけっして座って見ません。
仕事帰りとか、車運転しているとか。
更待月のころに座っています。

では、まんびまで「祝」はお預けってことですな。

あ、忘れてた。
九州の日の入りは、東の方からすれば随分遅いから、陰暦八月十八日はまだ明るいってことです。
そんなことを考えると、こういった季語も実際は矛盾多いですね。

おはようございます
ひめさん、ありがとうございます。
自句自解はいけないと前田先生から教えていただいてました。反省☆
夕景と居待月はありえないシーンですね。
宙虫さん、月のおはなしありがとうございます。
コメを参考にまた考えてみました。
・宵闇に秘して上れる居待月
・ひつそりと宵を運びて居待月
・居待月謐なる闇を運びたり
・・・う~ん、難しいです。。


えめさん。最初、えめさんのあの句を読んだとき、居待月の説明におわっている気がした。
つきがのぼる。夕方から待っていてゆうそらの西のほうにばかり気をとられていたら、いつのまにか東にくっきりと上っていた月。
そのあと、自分でも居待月を健吉の季寄せで見てみたら、夜半の句にであいました。月という光ものをだすのにくらやみを連れて上るとかいていた。あったりまえではありながら、ざぶとん五枚ってかんじなのは、物理的な自然現象だけにとどまらない精神的なものを感受するからです。(この俳人は芸妓をよんだ粋な句がたくさんあり、それで名前をおぼえていた。後藤比奈夫の父。)
居待月はくらやみをつれてくる月、とおぼえれば、時間帯もなんとなく把握できますね。その意味では、きのうえめさん句につけたいちゃもんそのものにあたいする、説明句ではあるのです、夜半の句も。だけどそれをはみだすものがあるから名句として残っている。
てことで、えめさんの再提出句から、ひっそりとの句をいただき、夜半の句と折衷して、
ひっそりと真闇運べる居待月
これ、いただく。よござんすね?(「て」を一句にいれて小休止するとゆるむ気がする。前の遣り句にぴったりあっている句ですね)
えめさん、ありがとう。
なにか気になって、どんどん調べさせられる、そんな奥深いものを秘めている句でした。駄句ではない、感覚的なシャープな句でした。ありがとうござんす。


ありがとうございます。 よろしくお願いします^^

アクセスみてたら、こちらへ

茶っきり節の踊り方を教えて 動画でお願い致します

と言うのでこちらにおみえでした

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 歌仙『ちゃっきり節』:

« 水の変態(宮城道雄)嗚呼。正月早々水攻めに遭うほか水談義   | トップページ | 医療と統計学 医療従事者の動向(3)      保健師、助産師 »

最近のトラックバック

2020年7月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31