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2010年1月19日 (火)

山棲の人(山窩)  八女市老連広報誌42号

山棲の人(山窩)

  八女市山内  木附大子 

 山窩とは山奥に住む漂泊民のことを云うそうです。小学生の頃、何処から来たのか、矢部川の河川敷に、小さいテントが二つ立ちました。好奇心の強い私達子供は、さっそく見物に行きました。一つのテントには、親子三人(夫婦に男の子一人)も一つのテントにはおじいさんとお嫁さんと、孫三人のようでした。テントのそばにしゃがんで、見守っていましたが、おとなしい人達のようで、いやがりもしませんでした。川が近いので水に不自由しないでしょうが、どんなにして煮炊きしていたのか、不思議でした。
 男の人は背が高くて、身軽そうに箕を肩にかけて、注文取りに廻っていたようです。私達は「箕そっくり」と呼んでいました。
  女の人達は、観音笹で茶碗かごを上手にあんでいました。私の家でも観音笹で編んだかごを使っていましたが、杉の枝を敷いてお茶碗を入れていました。或日さっぱりした着物にかえて、当時近くの町であっていた野芝居にも行っていたようです。そのうちどこかへ引越していました。
 あの荷物をどんなにして運んだでしょうか。山窩の文字を見ると思い出します。
 私の実家は立花町ですが、近くに「ながふち」と云うところがありますが、その後、テントを一度見たことがあります。
 山棲の人はどんなところへ行ったでしょうか。大きくなって山棲を書いた小説を三つ程読みましたが、山奥をかくれたように渡り歩いた人達を思い出します。
 この時代にどこに住んでいるのか、どのようにしてくらしているのか、可愛想に思います。

(『八女市老連広報2010年第42号』より引用しました。)
 

参照:観音笹(観音竹)http://www.saisyokukenbi.jp/howtoraise/kannonchiku.html

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