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2010年1月10日 (日)

医療と統計学 予防か治療か(8)       鬱病100万人時代と薬と自殺率を考える

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

2010 年 1 月 10 日 日曜日 

“「うつ百万人」陰に新薬?”

過日の読売新聞の見出しです。

記事を要約すると次の通りです。

・うつ病患者が100万人を超え、この10年間で2・4倍に急増している。

・国の調査では、うつ病など気分障害の患者は、2000年代に入り急激に増えており、一概に不況だけの影響とは言えそうにない。

・抗うつ薬市場は1999年に新規抗うつ薬「SSRI」が登場してから急伸している。

・欧米でも、この薬が発売された80年代後半から90年代初めにかけ、患者の増加がみられた。

・うつ病啓発キャンペーンで精神科受診の抵抗感が減った一方、一時的な気分の落ち込みまでうつ病だと思う人が増えた。

・精神科診療所の医師に対する調査では、約8割の医師が、うつ病の診断が広がり過ぎていることに懸念を示した。

・安易な診断や処方を見直す動きも出つつある。

SSRIの登場により、うつ病の医療は画期的に進展しました。

薬では治らないのでは、と精神科受診をためらっていた人たちに、薬で治る希望を与え精神科を受診させることができるくらいのインパクトがありました。

このように、医療の進歩がかえって受療率を引き上げることもあります。

うつ病患者の激増に対比すれば、自殺者数の増加は穏やかです。

裏返せば、自殺者数の増え方程度しか、本当はうつ病は増えていないのかもしれません。

本当にうつ病が激増しているのであれば、自殺を抑制するのに医療とりわけSSRIが大きく貢献していることになります。

医療によって自殺者数を減少に転じさせる希望(可能性)をもつことができます。

(保健医療経営大学「学長のひとりごと」転載)

▼ かささぎのひとりごと

うつ病患者が激増している理由。それは厚生労働省管轄の保健医療に病として認定されなければ、病院を受診しても保険料が出してもらえないから。投薬があった時点でカルテに書き込まれるしくみ。うつ、あるいは鬱疑いと。増えるはずです。昔よりずうっと世の中にゆとりがでてきた証拠。以前なら気鬱なんて生きてる証拠だ、甘えるな。で片付けられてきたし、鬱が人を育ててもきた。今、宗教心が育ちにくい時代なんだろう。不快な感情や暗い感情、負の感情からすぐに脱出できるような方向へどんどん時代と世間は向かっているようです。

「うつ病患者の激増に対比すれば、自殺者数の増加は穏やかです。

裏返せば、自殺者数の増え方程度しか、本当はうつ病は増えていないのかもしれません。」

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