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2009年12月 2日 (水)

『九州俳句』 俳壇抄33号より

肩書きを返し余生を涼しくする    福岡 長尾キヌエ
焼きソバと桃の葉エキスと月半個  福岡 姫野 恭子
夏椿未然の故意を恋として      長崎 小山 淑
神になった君の笑くぼよかたつむり 長崎 橋本 和子
喪失感モディリアーニの柿の種   熊本 赤峰 卓次
ぽろんと夏月無名の男ばかりなり  熊本 宮部 鱒太
父を返せ母を返せと蝉時雨     大分 土屋 北彦
秋の山閂落とし喪中です       宮崎 疋田恵美子
青田原老婆ひとりを呑み込んで   鹿児島 肥後洋子
六月のシーサー不戦の爪で立つ  沖縄 玉城 幸子
軍靴めく安全靴の黴拭う       福岡 中村 重義
恋に落ちたこともあったな子守柿  福岡 福本 弘明

第五十回九州俳句大会   記

   大会事務局      堀川 かず子

 九州俳句作家協会主催の第50回九州俳句大会は、平成21年6月20日、21日の両日、≪篤姫≫人気の鹿児島市の桜島で開催された。
 桜島は二日前に歓迎の噴煙が揚がったということで降塵も懸念されたが、関係者の情熱に満ちた完璧な準備で滞りなく進行し、有意義で感動深い二日間を共有できた。
 事務局を引き継いで初めての総会に少なからず緊張したが、その後の前夜祭で古代ギリシャの美しい弦楽器(プサルタリー)とギターの二重奏に綻びた。このギター奏者村上芳樹の「桜」の旋律は圧巻で誰もが陶酔し歓喜した。半世紀に亘るキャリアだとか。
 大会の講演、藤沢周氏(芥川賞作家)の「言葉の見る夢」は自著の朗読を交えた内容の深い心理描写で、一言一句聞き漏らせなかった。講演後も精力的に著書にサインをされ、頼もしかった。
 第41回九州俳句賞は熊本の中山宙虫氏に決定、表彰された。
 
 
風花の僕に都合のよい記憶  熊本 中山 宙虫

なお大会賞には福岡の安部泰子氏が選ばれた。

異動期や背凭れのない椅子ばかり  福岡 安部泰子

和服をきりりと着こなし、笑顔とユーモア溢れる司会者(山下久代)の一体感を醸し出す話術、力量は特筆に価する。
大会会長 野間口千賀氏、実行委員長 高岡修氏のご尽力で各県の固い絆を再確認し、盛会裡に終了した。
 鹿児島水族館でノーベル賞の下村博士で有名な「おわんくらげ」の発光体を何度も確かめ、大いに一人旅を楽しんだ。

参照:おわんくらげ、下村博士ノーベル賞記事:http://blog.goo.ne.jp/kagayaki_001/e/5eb45b2741d9094bd2eb677f47e83b91

▼かささぎのひとりごと

伝統俳句派からみますと、ここにある九州俳句の表情は、すべてといっていいほど、ブロークン俳句にみえることでありましょう。かささぎの採ってもらった月半個の句なども、あれは発句ではなく、もろ連句の付句(夏月)です。
いつも思う事ながら、九州俳句っていうのは、超結社であることがめでたいのであります。こんな俳句誌、どこにもありませんもの。たいがい縄張りというか、きっちりと結界をめぐらしているのが俳壇であります。
これを偶然目にされて、ほーう。俳句ってなかなかおもしろいじゃないか。
と思われた方。また、年に一度、夏に九州のどこかの県で大会があることに興味をもたれた方。どうぞどうぞ、九州俳句にお入りください。
ご用命はかささぎの旗まで。

出典:全国俳誌ダイジェスト夏・秋33号≪俳壇抄506誌≫
   平成21年11月1日発行
編集人:マルホ株式会社≪俳壇抄≫編集室
発行所:マルホ株式会社
発行人:高木青二郎

後援・現代俳句協会・日本伝統俳句協会・俳人協会

 

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