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2009年11月 5日 (木)

政権交代と医療(54)  乙四郎元官僚語録

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

新政権下での国会論戦が始まりました。

閣僚が具体的な質問へ答弁します。

国会は「国権の最高機関」(日本国憲法第41条)ですので、国会答弁には重みがあります。

そのため、一字一句を間違いなく記録する速記職員も配置されています。

答弁したことを、後になって、「あの答弁は間違いでした」とうやむやにすることは許されません。

答弁ひとつで市場が動いたり、企業が計画を変更したりします。

国会質疑で自殺者が出たこともありました。

答弁してしまったことは、国権の最高機関における閣僚の発言として永久に記録され、取り消しはできません。

国会答弁を官僚たちが徹夜で作成していたゆえんです。

長妻厚生労働大臣は、11月2日の衆院予算委員会で、段階的に後期高齢者医療制度を廃止する方針を明らかにしました。

制度廃止はマニフェストに記載してあり、段階的廃止の方針も大臣記者会見等で旧聞ですが、国会答弁として記録されたことにより、正規の方針であることが確定しました。

国会答弁では、後期高齢者医療制度の問題点を改善するとして、たとえば次の事項が述べられています。

○75歳以上の人を原則、「被保険者資格証明書」の交付対象としないこと

○自治体による健康診断の対象にすること

被保険者資格証明書というのは、特別な理由がないのに保険料を1年間以上滞納している人に対して保険者証の代わりに交付されるものです。

保険者証と違い、診察を受けたときには診療費の全額を病院窓口で支払い、後日、滞納している保険料を納めてから、保険支払い分の払い戻しを受けます。

健康保険は、病気とは縁が薄い時に保険料を納める社会保障の仕組みです。

保険料を納めようが納めまいが保険診療が受けられるのであれば、保険料を正直に納めている圧倒的多数の人が馬鹿を見てしまいます。

病気になった時だけ保険料を納める、という人が増えれば制度維持が困難なのですが、現実問題、滞納者であっても高額支払いを理由として必要な医療からシャットアウトさせるわけにはいきません。

被保険者資格証明書の交付は、そのような滞納者救済の苦肉の策として行われているものです。

「被保険者資格証明書」の交付対象としない、と答弁してしまった以上、大臣はこれに代わる名案を出さなければ、保険料滞納者が増えて、廃止するまでもなく制度が崩壊してしまいます。

「学長のひとりごと」11月5日 木曜日

コメント

皆様、大変ご無沙汰しております。

黒木では大変お世話になりました。<(_ _))>
そして先週も懲りずに(笑)、東京の「俳諧みなと座」に出席させて頂きました。
当初、句の世界に興味本位で触れるだけ。。
とも思っていたのですが、どうやら少しずつ深みに入りそうな気配がしています。改めて貴重な出会いを頂きありがとうございました。

ところで、かささぎさんからのご連絡でこちらに久しぶりに訪れたのですが。。。なんと、とても政治色の濃いものになっていて、どこにコメント入れてよいものやら。。少々迷いました。(笑

今の混沌とした世の中、自分を含め周りを見ても希望や期待、喪失感と虚無感が激しくぶつかり様々な感情が激しく入り乱れてますね。。ただ、表に出てくるのは大抵苛立ちと怒り。。。

今日はマルタに在住している方と会食したのですが、稼ぎは少ないが常に喜怒哀楽、明らかに現在の日本人の生み出している感情とは違い、より人間味のある生活を楽しんでいるようでした。

表現が難しいのですが、受け継がれてきた無常の寂びを感じ取れるようにしたいものです。

では、また訪れます。

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コメント

うたまるさんお久しぶりです。お元気そうでなによりです。
最後に色んな資料を見せていただいてほんとに良かったです。 ありがとうございました。
先日は星野の大円寺さんへ行ってきました。
懐良親王を偲ぶ十三夜観月茶会>>という長いタイトルの催しものです。
曇りの夕方でしたが、暗くなってから急にくっきりとお月様が顔を出しました。
やはりそういう神秘の場所なのでしょうね

蹴洞>>句会のあの日、差し入れに持参したお菓子が同じ名前だったので、会議室の名前を見て偶然に驚いた私でした♪
「山々の風景の美しさを伝え聞いて、日向の神様達が皆で見物に訪れた時、乗っていた馬が蹄で蹴って大きな穴がほげた」という伝説のお話も素敵ですね^^

えめさん
書いてくれるの待っていました
意味があるのですよね全てのことに
観月茶会 行きたくても仕事で行けず どうだったかなあと案じていました
一度大円寺に行ってみたいのですが


こんばんは。エメさん。ご無沙汰しています。
「懐良親王を偲ぶ十三夜観月茶会」ですか。
いいですね。私も参加したかった。。
距離はありましたが、恐らく同日連句の帰りに上野の空で前田先生に教えてもらい先生と眺めていました。
エメさんはやはりとても感受性の強いお方なんですね。。次回訪れた時もお会いするのを楽しみにしています。(^ ^;
感受性と言えば。。かささぎさん。いつもながら鋭い独特の感性には驚きます。
ただ、かささぎさんの場合、星野村を訪れた場合でも必要以上に思い入れをされないで下さいね。。
これ以上に余計なものまで背負う事もないので、「良かった・・」くらいに留めていたほうが良いと思います。

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