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2009年11月24日 (火)

政権交代と医療(69) 乙四郎元官僚語録

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

2009 年 11 月 24 日 火曜日 

診療報酬改定の議論があちこちで活発になってきました。

財務省サイドはマイナス改定を示唆していますが、民主党の政権政策集に「マイナス改定が地域医療の崩壊に拍車をかけました」と明確に記載してありますので、政権維持上、マイナス改定は考えにくいのではないかと思います。

診療報酬総額はゼロ改定で、報酬配分を診療所から病院へシフトして勤務医の負担を軽減するという決着シナリオが考えられますが、病院の診療報酬を一律にアップするのではなく、病院間の報酬配分も救急医療など地域医療へ貢献している病院にシフトするようです。

救急医療に貢献している病院の診療報酬を手厚くする、というのは聞こえがよく、それによって救急医療の問題が解消するように思えますが、具体的にそのような報酬配分を行うとすれば、救急医療が行える職員配置の病院の入院基本料等のみを上げるような方策になります。

救急医療の問題点は、軽症の患者が救急医療対応病院に集中して勤務医が疲弊し、重症患者の医療に集中できないことにあります。

これ以上機能分化が進んでしまえば、勤務医の疲弊が限界を超えてしまいます。

むしろ救急医療対応病院ではない病院・診療所の入院基本料をアップして、それらの時間外医療対処の余力を生み出すことが、解決の近道かもしれません。

救急医療には、重症度に応じた医療機能の分化は必要ですが、時間外診療のための「救急」医療体制が重症度と関係なく機能分化してきたために、結果として軽症患者の時間外対応に救急医療対応病院の勤務医が追われることになりました。

対し、入院基本料が抑えられた病院・診療所では、時間外対応ができるだけの経済的余力が奪われてしまっています。

診療報酬誘導による機能分化がここまで進む以前は、地域の診療所や小さな病院が、時間外診療にも融通を利かしてくれていました。

近視眼的な診療報酬改定にならないことを祈ります。

「学長のひとりごと」を転載。
▼これまでの「政権交代と医療」を全部よむ:
1回目~10回目http://www.healthcare-m.ac.jp/app/gm/archives/category/%e6%94%bf%e6%a8%a9%e4%ba%a4%e4%bb%a3%e3%81%a8%e5%8c%bb%e7%99%82/page/3
11回目~40回目http://www.healthcare-m.ac.jp/app/gm/archives/category/%e6%94%bf%e6%a8%a9%e4%ba%a4%e4%bb%a3%e3%81%a8%e5%8c%bb%e7%99%82/page/3
41回~70回http://www.healthcare-m.ac.jp/app/gm/archives/category/%e6%94%bf%e6%a8%a9%e4%ba%a4%e4%bb%a3%e3%81%a8%e5%8c%bb%e7%99%82

連句的コメント

事業仕分け大賛成です。文科省官僚が計画した事業や事業運営に関わるものは、全て廃止すべきです。
文部科学省の仕事は、質の高い教育を提供し、子供達が良い社会生活を送れるようにすることです。ところが、官僚達は、デタラメ政策で子供達の人生を台無しにしました。
大学を天下り機関に変え、世界最低にまで堕落させたのも文科省官僚です。
不登校、退学者20万人、引きこもり、ニート60万人という現実こそ、文科省官僚の無能と腐敗を明らかにしています。文科省は、国民を不幸にする悪性癌です。「『おバカ教育』の構造」(阿吽正望 日新報道)を読むと、すべてが分かります。
不道徳で無責任で腐敗した官僚の行う事業は、国民にとって危険です。
スパコン研究は、文科省を事業仕分けで廃止して行うべきです。

大和さん、はじめまして。
コメントありがとうございます。

文部科学省の官僚についてですか。
わたしにはわかりません。
現場もひとりの文科省官僚も知りませんので、。
すみません。
ですが、~はみな~官僚のせいだ。
とするのは、まちがっています。
そんなに単純な世の中ではありません。

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コメント

昨日の事業仕分けでODAがばっさり。
でも、鳩山首相は9月の国連総会でODA増額を約束してる。
国のトップの発言の軽さ、心配です。

あちこちで発言の軽さが問題になっていますね。
ハルノートまでもちだして過去の轍をふむなかれと心配しておられるかたがありました。

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