無料ブログはココログ

« 警備士のいる風景 | トップページ | 追悼 加藤和彦 6 フォークソングとロマンポルノと »

2009年10月23日 (金)

政権交代と医療(48) 乙四郎元官僚語録

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

民主党政策集によれば「統合医療」を確立し、推進するとのことです。

○漢方、健康補助食品やハーブ療法、食餌療法、あんま・マッサージ・指圧、鍼灸、柔道整復、音楽療法といった相補・代替医療について、予防の観点から、統合医療として科学的根拠を確立します。

○アジアの東玄関という地理的要件を活かし、日本の特色ある医療を推進するため、専門的な医療従事者の養成を図るとともに、調査・研究の機関の設置を検討します。

相補・代替医療とされているものの中には、西洋医学に比して、科学的根拠が乏しいものがあります。

医療は生命に関わることですので、科学的根拠のない療法は淘汰されなければなりません。

相補・代替医療について、科学的根拠を確立するという方向性は間違っていませんが、さらに、その科学的情報を正しく広めることがとりわけ重要です。

相補・代替医療に関する最大の問題点は、怪しげな民間療法がもっともらしく広まり、そのために正しい医療を受療する機会を逃している人が夥しいことです。

「学長のひとりごと」10月23日 金曜日

コメント

金銭感覚が麻痺している人たちがいます。

N「母子加算、10月から始めるので90億円ください」
N「間に合わなかった。11月からで75億円ください」
N「また間に合わなかった。12月からで60億円ください。来年度予算には事項要求で金額は計上してませんが、来年度は要求額より180億円余計にください」
F「12月からは半額支給で32億円ではどうか」
H「全額支給で60億円にしなさい」

3億円あれば、あれもやれる、これもやれる。(石を投げる、エピソード参照)*
いろんな企画がこんなことでぶっとんでしまいます。

米流時評の人が書いていたように、時間とお金がおしいです。
来年まで待たなきゃいけないのでしょうか。ストレスたまります。
新郵政社長は元官僚。あべしげさんはアドバルーンをあげてみたんだろうね。京セラの人じゃなくてよかった。どっちにしろ小沢人事みたいですが。

兆とか億とかいわれてもわかりません。
五円十円ならわかります。

エピソード:B型肝炎母子感染防止事業

B型肝炎という病気。
血液を介して移るので、この病気の予防知識が乏しかった時代には日本中に蔓延していた。
B型肝炎ウィルスを保有している人(キャリア)が国民の2%もあった時代。
B型肝炎は「国民病」と称されていた。
そんな時代を生き抜いてこられた高齢の方のキャリア率は高い。
すなわち、高齢者の肝硬変、肝癌も多い。
乳幼児期に感染するとキャリアになりやすく、キャリアが次の世代へとウィルスを引き継いでゆく。
輸血血液のチェック体制が充実し、血液が付着する医療器材が使い捨てになると、キャリア数は激減した。乳幼児期の感染機会は、ほとんど出産時の母子感染のみという状況になった。
乙が医系技官として厚生省児童家庭局母子衛生課に配属された昭和57年当時は、毎年、4000人の赤ちゃんがキャリアになっていた。この子たちがキャリアになるのを阻止できれば、次の世代にはB型肝炎の脅威が日本からなくなるはずである。

昭和59年、近くB型肝炎ワクチンが承認される見込みであるとの情報を得た。
このワクチンをキャリアから生まれる新生児に接種することができれば、キャリアは激減するはずである。早速、昭和60年度の政府予算案に本事業を盛り込む検討に着手した。
新薬の承認情報は株価等に影響するので所管部局(薬務局)外には漏れにくいが、技官同志の情報網により予算編成に必要な情報は得ることができた。
大事業なので予算規模は例外的に大きくなった。

当時から予算要求には厳しいシーリング(要求上限枠)があり、大きい要求を上げる時には、他の予算を犠牲にする必要があった。局ごとにもシーリングが課されており、児童家庭局からの要求なので、局内の根回し、説得が必要だった。

肝炎対策は他の部局(保健医療局)の仕事だ、乳幼児期にキャリアになるとしても発症は大人になってからだから児童の健全育成を司る児童家庭局の仕事ではない・・・などなど、縦割り行政の論理を振り翳す抵抗勢力に対し、医系技官のネットワークをフル活用し、局シーリング枠の例外として全省的に取り組む事業と位置づけることができた。
その他、いろんな紆余曲折を経て、昭和60年度予算にB型肝炎母子感染防止事業を盛り込むことができた。

事業開始後、赤ちゃんのキャリア発生は、年間400人に激減した。
(その後、ワクチンの改良や事業実施方法の改善により、現在はゼロに近くなっている。)

事業予算規模は、当時、地方負担もあわせて3億円くらい。
3億円あればこのくらいの大事業ができる。

わずかな臨床経験を経て、医系技官になりたての頃のエピソードだが、医系技官の業務に要求される「臨床知識」は半端ではなく、臨床医時代の数十倍は骨身を削って勉強した。当時、日本中のどの臨床医よりもB型肝炎については詳しかったはずである。

臨床経験がないことを理由とした医系技官無能論が喧伝されている昨今が腹立たしく、久々にエピソードを書きました。

(医系技官無能論の例)
   ↓

これで一つわかりました。
縦割り仕事を横に連携して、それぞれの部課で天井のある予算をやりくりしながら、ひとつの大きな仕事をやり遂げた官僚時代の乙四郎。
その陰には、血のにじむような努力があったのですね。

「その他、いろんな紆余曲折を経て、昭和60年度予算にB型肝炎母子感染防止事業を盛り込むことができた。事業開始後、赤ちゃんのキャリア発生は、年間400人に激減した。
(その後、ワクチンの改良や事業実施方法の改善により、現在はゼロに近くなっている。)
事業予算規模は、当時、地方負担もあわせて3億円くらい。
3億円あればこのくらいの大事業ができる。
わずかな臨床経験を経て、医系技官になりたての頃のエピソードだが、医系技官の業務に要求される「臨床知識」は半端ではなく、臨床医時代の数十倍は骨身を削って勉強した。当時、日本中のどの臨床医よりもB型肝炎については詳しかったはずである。」

さもありなん。一年半なんでかしらんが、きみのかばんもちをしているような按配のかささぎは、さもありなん・・・としみじみ思います。元厚生官僚・橋爪章はそんな人です。

長男が昭和60年生まれです。おかげさまなんですね。これまでまったくしりませんでしたよ。そういうたくさんの「おかげさま」があって、いまのわたしたちの暮らしがなりたっていたのだな。と、こんどの政権のおかげで逆説的におもい至らせてもらいました。

« 警備士のいる風景 | トップページ | 追悼 加藤和彦 6 フォークソングとロマンポルノと »

コメント

この学長のひとりごとの内容とはまったく関連性はないのですが、どこに書いていいかわからんようになったので、ここに書きます。

どうにも解せん。
昨夜のNHKのニュースで、高速道路完全無料化の影響でフェリー会社の存続が危ういこと、それにともなって、トラック輸送会社がかえって人件費が高くつくことになるのだという関係者のことばを報じていました。
なにがねらいなのでしょうか?この施策。
受益者負担の原則を無視して無料化にして、排気ガスを撒き散らすことなのでしょうか。愚策としかおもえません。

公共交通手段が整備されていない田舎町は完全な車社会でありますが、ある程度の歳になると運転できなくなって、移動手段を失います。車社会だから、地域の路線バスはいつだって赤字。廃線になったり本数を減らしたり、地方自治体の公費を投入したりしてなんとかふんばっているのが現状です。
高速道路を無料化することによって、いくらの国費が費やされるのかは知りませんが、その経費で地方の路線バス、あるいは福祉バスの充実に手を貸してもらえないでしょうか。
こういった地方市民の声はどこがすいあげてくれるのだろう。

そうだそうだ。
路線バス、朝夕は少し乗ってあるけれど、昼間のバスは数えるほど。運転士さんだけのときもある。
かと思えば、私立高校等のばす、結婚式場や飲食店の送迎バス、行政がまわしている地域循環バス。普通免許で運転している人も多いと思う。デイケアの送り迎えとか。
何かおかしいと思う。
1000円高速料や無料化で、遠からず我が家の家計は火の車になる事請け合いだ。

高速無料化、地方の道路は手入れもされないままになりはしないかとしんぱいです。めんてなんすにはとってもお金がいるのに、どうするんでしょう。
それとそれともう数え上げられないくらいの疑問、不満だらけです。
だいたい政権とったからといって、勝手につっぱしっていいわけ?だれが承認したんだ?やることなすことに!?がつきます。あんさつとか暴動とかでなく(笑)、はよ、なんとかせないかんちおもう人は多いのではないでしょうか。かつてないことだ。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 政権交代と医療(48) 乙四郎元官僚語録:

« 警備士のいる風景 | トップページ | 追悼 加藤和彦 6 フォークソングとロマンポルノと »

最近のトラックバック

2020年2月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29