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2009年10月28日 (水)

ふうちげ(風狂)の仲間たち

ありあけ連句興行の三回目は開かれた場で巻きました。
人が自由にのぞいていけました。
じつはかささぎは強度の「つらつっこみ型にんげん」でありまして、人前にでるのが苦痛でありました。こどものときは赤面症でした。
年をとるのは有難いもので、中年の図太さが身についてきた今はかなり楽です。というか、
捌いていたら、そういうことはどこかへいってしまいます。連句をまくスピードのことばかり考えていたからかもしれません。はやくあげたかった。

俳句の総人口が十万人近いとすると連句は千人、超マイナーな世界。
その風狂な文芸に興味をもち、やってやろうじゃないのといってくださる人は、滅多におられません。

ですから。

あの日しばらくの時をわたしたちと分かち合い、強い印象をのこしていった和久光陰氏は、まごうことなき「ふうちげ」でありましたよねえ。
このかささぎめが名誉あるふうちげの烙印を押してさしあげまする。ぺたぺた
(風狂者、漢字ですとこう。)

これは最大のほめことば、芭蕉の夏炉冬扇におなじです。

乙四郎大学のとある先生の奥様でいらっしゃる三枝凛さまの登場も爽やかでした。
颯颯(さつさつ)とした一陣の風。そんな感じでございました。
入ってみえて、乙四郎学長に「かくかくしかじかの情景を句に仕立てたいのですが」とおっしゃいました。
名残おもての一句目がおわったばかりでした。
青い鳥が川にまいおりて、なにかを捕獲したらしく水紋ができていた、それをよみたいのです。と。
鳥の推測、まずは水辺の鳥ということで、鷺、それも青といわれるので青鷺(青みがかった灰色の大きな鷺)かとおもいましたが、ちがうとのこと、では翡翠だろうか。かわせみ。
時間がないとのことで、夏の短句の位置にそれを仕立て置き、去られました。
そんなふうにイメージが明確に形を結べば、連句への入り口は無数にひらかれます。
どうかまたおいでくださいませ。それにしても、超かっこいい俳号。さえぐさ・りん。
水紋つくる翡翠の嘴(はし)。格別の風韻がある毅然とした短句です。
一巻のなかでもっとも目をひく句、これが政権交代句のあとにおさまった不思議。

月の句をいただきました龍ハルさま。
ドラゴンであります、水神であります。
久留米や三潴に多い姓の一つが龍と笠ふたつの「りゅう」です。
きっと千歳川=筑後川にちなむ姓であろうかとおもうものです。
俳号におもいついたハルは、『2001年宇宙の旅』にでてくるコンピュータのなまえ。
春であり、カンダハル、ハルマゲドンなどのハル(何語よ)、原田(はるだ)など九州訛りの原のハルであります。
英語が得意でとっても流暢な英語を話されるとか、どうかまたおいでください。

匂いの花(名残折の花、挙句のひとつ前の)を出してくださった中島倶(とも)さま。
堂々とした風格の花、りっぱでございました。
そしてみんなにコサージュをわけてくださいました。
とても器用な方で、連衆の中ではもっとも裁縫が得意なぼんにもクラフトバッグを教えてくださってます。(紙の丈夫な紐を竹かわりにかごを編む。)
連句は手芸ともどこか通じるものがあると思います。
ひとり黙々の世界を時に抜け出し、どうぞ又おつきあいください。

挙句をだしてくださった、結城登さま。
山形出身で仙台在住でいらっしゃるのですね。
どちらも芭蕉のあしあとがぺたぺたついているところ。
山形は尾花沢の裕福な紅花商人・鈴木清風の家でわらじを脱ぎ歌仙をのこしています。

すずしさを我やどにしてねまる也  芭蕉*

仙台での芭蕉の足跡はhttp://www.bashouan.com/pjPhoto8.htm

この日、記念講演をなさった結城登美雄氏のふるさと山形では、おじいさんが村にのこる前句付け連句(農作業が一段落したころに行われた)で、

春が過ぎ(これが前句だったのでしょう)
夏の浴衣を縫う娘(とつけられたのでしょう)

とつけられ、拍手喝采をうけられた記憶を今も大事になさっていると話されました。
そこで、それをそのまま挙句にいただきました。
前句づけというのは、いまも連句協会報などで行われている連句の一形式です。

短句には長句をつけ、長句には短句をつけます。

仙台にはれぎおんでもおなじみの連句人、狩野康子さんがおられます。
(宮藤宮九郎のおばさんだそうです)。とっても上手なかたです。

結城先生、機会がございましたら、今度は連句の座でお会いしましょう。

* この句について書いたれぎおんの文章がありました。:
http://tokowotome.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_6d1f.html

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