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2009年9月26日 (土)

政権交代と医療(27)  乙四郎元官僚語録

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

民主党政策集には予防医療の推進について次の記載があります。

○ヒトパピローマウイルスワクチンの日本での開発を推進し、任意接種に対する助成制度を創設

○ヘモフィルスインフルエンザ菌b型ワクチンの定期接種化

○肺炎球菌ワクチン接種の対象年齢を拡大

○自治体の保健師採用基準の年齢要件の撤廃

○メタボリックシンドローム対策

○禁煙対策

ヒトパピローマウィルスワクチンは子宮頸がんの予防に有効ですが、承認申請中のものは外資系2社のみで、日本での開発承認ははるか未来のことになります。

ひとつ(グラクソ・スミスクライン社の「サーバリックス」)が10月にも承認される見通しですので、当面は1社独占となります。

ヘモフィルスインフルエンザ菌b型ワクチンは細菌性髄膜炎の予防に有効ですが、サノフィパスツール第一三共「アクトヒブ」の1社独占です。

肺炎球菌ワクチンは万有製薬「ニューモバックスNP」の1社独占です。

これらのワクチンの公的予防接種プログラムへの組み入れは特定企業に莫大な利益をもたらします。

旧政権では何かにつけ特定企業との癒着が噂されるのがトラウマとなり、慎重に検討されていましたが、新政権にはそういう杞憂はなさそうです。

予防医療の観点から導入すべきものは、たとえ寡占製品であれ、導入すべきでしょう。

これらのワクチンは、欧米諸国では公的予防接種プログラムに組み込まれています。

『学長のひとりごと』2009 年 9 月 26 日 土曜日 付

▽きょうの難解用語かいせつ▽

寡占(かせん)と独占
独占は1社だけが市場に財を供給していて、競争状態よりも生産量が少なく価格が高い状態。
寡占は数社だけが市場に財を供給していて、競争状態よりも生産量が少なく価格が高い状態。

コメント:

せいこさん。

今日、っていうかきのうっていうか、は、アメリカで鳩山さんが重要な演説をいくつかなさいましたね。
さっきニュース番組でのそれ(国連演説)をみていたら、鳩山さんのとなりでオバマさんが熱心な顔で鳩山さんの話に耳を傾け、メモをとっている姿が映りました。その前はやはりアメリカの政治家たちが鳩山さんが日本の政策としての温室効果ガス25パーセント削減を提唱したとき、わたたたた・・っていうようなかんじでどよめいた。それほどセンセーショナルなことだったんだ。
国民がこれほどまでに心配するくらい、ええかっこしいだったってことですよね。
国民によびかけたかな、じぶんは世界にこういう提案をするけど、これはおおきな痛みをともなうことだから、死ぬ気で鋭意努力協力をおねがいしたい、と。・・・なにもなかったよね。
さくらさんのいうとおり、はじめに、ことばありき。ですね。
(ときに鳩山さんっていくつだ?団塊の世代だろうね、あの理想肌は。けっして三無主義世代ではない。)

>国民によびかけたかな、じぶんは世界にこういう提>案をするけど、これはおおきな痛みをともなうことだ>から、死ぬ気で鋭意努力協力をおねがいしたい、
>と。・・・なにもなかったよね。

これが国民に付託を受けた、選挙に勝ったということはそういうことじゃないの?

あーそうか。
選挙のときの公約の実現ってことなんですね。

あたらしい政権のことでこどもと話すと17才なりにおもしろいことをいいます。
たとえば高速の無料化。
ああおかあさん。それは今は過渡期だから混乱しているけど、先々完全無料になったら、うそのようにスムーズにいくって。心配要らないよ。(このこのこの)

>これが国民に付託を受けた、選挙に勝ったということはそういうことじゃないの

そうね、これが選挙に勝った、政権をとったってことなのよ。国民が全権委任をしたってことなのね。

ところで、ふたたび、高速道路無料化の話。
相互扶助の精神と受益者負担ってことばがあるでしょう?相互扶助の精神にのっとって、医療保険制度は保たれている。高い国民健康保険料をはらって、一年間無受診の人もいる。でも、人間、死ぬまで一度も病院にお世話にならないひとはいないでしょう。いつかはお世話になる。そのときのために払い続けるわけよ、保険料を、ずっと、文句も言わず。

じゃ、高速道路。無料化にしますよ。赤字の補填は国税でやりますよ。無駄な公共事業を見直せば浮いたお金でカバーができますよ。高速道路を使わない人の税金もがっぱがっぱ投与するからご心配なく。ってことなのね。
高速道路を無料化しますから、国民のみなさんどんどんお使いなさい。二酸化炭素をびゅんびゅん撒き散らしてお使いください。なーに、地球温暖化は心配入りません、地球温暖化税を設けますから。ってことよね。

地球は税金では救えない。
昨年だったか、地球温暖化は国際社会の最緊急課題で、世界レベルいや、宇宙レベルでの課題なんだと聞いた覚えがある。
青少年科学館で天文ボラをやってる後輩が言った。「太陽の寿命は50億か60億年か。その前に地球は消滅するでしょう」「えっ?じゃあ、人間はどこに住むの?」「いや、せーこさん、ご心配なく。地球が消滅する前に人類はとっくに滅亡しますから」

だから、地球のことは心配せんでもいいっちゅうこつったい。

政治というのは無意識のものなんだな。ということも最近わりとおもう。たとえばさっき話した今17のむすこだけど、ちょうどゆとり教育の弊害をまともにこうむって育った世代です。わたしたちが習ったことの半分以下しか学校では教えてもらえなかった。そのとき文部大臣は有馬朗人。ゆとり教育へたどりつくまでの世論というか風潮を記憶しているけど、とことんの思考の末に、とかでは断じてなく、ただなんとなくの現状否定がもたらした逃避型の政策だった。おかげで日本は理数系の学力ががたっと落ちた。

鳩山さんが国連総会で、世界各国に発信した温室効果ガス25パーセント減の話題。日本の企業にとって、これ、すごいハードルの高いリスクになるよね。中国なんか、環境保護なんて眼中にないけん、これでまた、差が付くね、とツレと会話していたばかり。

「夏の馬鹿は奥に座る」
そうたい、これが言いたかったんよ。

今朝の読売新聞のコラム欄「編集手帳」から抜粋。
ブン屋さんって本当に引用や言い回しがうまい。
ほれぼれするわ。

・・・賞賛の拍手をもらい、閣内は高揚感に包まれている。自民党政権のもとでこれまで、「どうぞ、主役は奥へ、奥へ」と上座に通されたことがあったか、と◆温暖化対策の旗手たらんとする首相の志やよし、いい気分に水を差すつもりはないが、<夏の馬鹿は奥に座る>の格言も頭の隅にしまっておいてもらおう。最大の排出国である米国と中国が同じ座敷に入らぬまま縁側で涼み、日本だけが床の間の前で経済悪化に歯を食いしばって一人ぼっちの我慢大会をするーーーーというのは願い下げである◆(後略)・・・

公共事業も激減するだろうと思われる昨今。
製造部門の企業も厳しい足かせがついてまわる。
劇的な政権交代の時代に、生き残れる企業がはたしてどれだけあるのだろう。これが、九州の片田舎に住む夫婦の、今朝の話題でもある。

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コメント

「民主党政策集には予防医療の推進について次の記載があります。」
このような細かく専門的な知識は、誰が入れ知恵をしたのでしょうか。いずれにしても、予防医療は極めて重要であると思われる。

在日民主党さんの名前に貼り付けてあるHP.
随分過激な発言が多いですが、これって真実なのでしょうか。右翼街宣車に乗っておられた刈り込み頭のサングラス姿のお方から、まことに慇懃無礼なごあいさつ(国旗を掲げていなかった職場に対しての)を一度だけ受けたことがある身としては非常に興味をそそられる箇所がありました。

支援組織がどうのこうのということは問題の本質ではないと思います。
国民がしっかり監視して意見すればいい。
政党には必ず支援組織があり、政策にその色が出てくるものだ、ということを認識した上で、戦後の我が国が培ってきた民主主義の慣習を守れば、独断専行にもブレーキがかかります。
問題の本質は「国民がしっかり監視して意見する」手段が、政治主導の名の下に奪われてしまったら大変だ、というところにあります。
旧政権でも、独断専行でスピーディに支援組織へ利益誘導したい案件は山とあったかもしれませんが、あまりにも身勝手な政策判断は民主主義慣習が許しませんでした。
政府の審議会は政策判断にお墨付きを得るために開催している、との印象が強いかと思われがちですが、審議会メンバーは公開され、利益が相反する委員をバランスよく委嘱し、議事録も公開されますので、必ずしも官僚のシナリオ通りに事が進むわけではありません。患者団体代表、労働者代表、消費者代表などと丁寧に意見を交わしながら、妥当な結論へと導く作業が行われています。
官僚は、できることなら審議会やパブリックコメントなしで、ぐいぐいと政府方針を貫きたい、そのほうが楽できる、というのが本音のところですが、民主主義の慣習だけは守り通してきました。
母子加算の復活にせよ、子ども手当にせよ、ダム中止判断にせよ、25%削減にせよ、審議会やパブリックコメントの慣習が完全にないがしろにされています。
ひとつひとつの政策の是非はともかくとして、意志決定のプロセスに、問題ありとせざるを得ません。
「議会制民主主義」が、他の形の「民主主義」による牽制を排除するようになると、政党支持組織の思い通りに国家が運営されるようになってしまいます。
報道規制によって監視の手段が奪われ、意志決定過程で意見を述べる機会が奪われようとしています。

うわぉ。議会制民主主義なんて、ことば、久しぶりに耳にした。いやー、じつに4年ぶりの再会。笑

マニフェストに掲げてきたことの大方は、大衆の同意(失礼、国民の賛同ですね)を得ているものとお考えなのだと思います。それを実行にうつさなければ、投票した国民からはマニフェストと違うではないか、公約違反だとのお叱りをうけるでありましょうから。
議員さんって、けっこう議会制民主主義ってことば、お好きですよね。少数意見を排他する手段として、頻繁にお使いになります。

とりまきさんには、申し訳ないけど、そもそも、この国の政策決定のプロセスは、意識しないと国民には見えにくいようにできている気もします。だから、政策決定のあらすじは決まってんだけど、便宜上、カタチだけの審議会などを設けているのではないのかなどと国民に思われるのではないでしょうか。(少なくともわたしはそう受け取っていたフシがあります。)
国民目線での政策が唄い文句でもあった民主党。国民が目線をはずせないという意味だったのでしょうか。

元厚生官僚だった乙四郎の書いていることを読むと、じぶんらはまったくなーんも知らんでよくも堂々と選挙のときにはあーだこーだゆうて、投票に行ってたな。とこっぱずかしくなる。だけど、それが民主主義なんだべなあ。みなばくぜんとしたじぶんのなかの政党イメージへむけて、あるいは政治家本体へむけて清き一票を捧げているよね、いつだって。
あとは勝った負けたの世界ですが、勝ったからといって全員がその政策を支持していると思ったら大間違い、とんでもないっす。
ところで。うちの次男の先日の高速道無料化に対する民主党の声みたいな意見、どっから仕入れてきたのかな?学校の先生?と思って尋ねたら、いや、おれがじぶんで考えた。との返事でした。
むすこはへんにしっかりしている。それはおそらく病気がちなせいですが、それに加えて親たちが別々に暮らしていて心配させているからでもある。びみょうなところまでよくかんがえてくれて、わかっているらしいからおそれいる。ひとりでかりてきて、みている映画の題名をみて驚く、私でさえ借りないような深刻なのを沢山見ている。レナードの朝、とか、シンドラーのリストとか。わたし、みたことないもんね。
戸畑へひとりで時々いきますが、そのたびに借りてくるのは、世界の名作文学、父のこどものころの。
上ふたりも読んでいたと思うけど、末っ子が一番この本をたくさん読んだ。こいつを連句にさそいたい、というのがかささぎのひそかな願望なんですよね。こいつとよしのりくんとあとその仲間を数人。
ただ、受験があるから。再来年だけど。いつかは誘う。こどものころ、俳句を作らせていたように。

あたしは、一番上の民主党の手下さんの意見の意図するところがよくわからん。ついでに、この本文の乙四郎の意図したいところもよくわからん。(きっと腹の底までわかるのは、乙四郎とおなじ仕事をやっていた人たちだけだろうとは思うけど、ね。)

おーい、ろいりーさん。
マラソンが近いですが、だんだんきんちょうるですね。十二日、かささぎは法事で佐世保まで行きます。だからこの日は連句もオフ会もできません。マラソン応援はいけると思います。

 このところ政権交代に関する話題が多かったけど、以前書いたように、私は政治・思想に関することを、インターネット(HPやブログへの投稿)を通じて言及するのは避けています。なぜならこういうことは一言二言では言い尽くせないし、いろんなHP・ブログなどを見ると、一方的な意見表明や非難・中傷にしかなっていないことが多いようだから、というのもその1つ。「在日民主党」さん貼り付けのHPも、誠に失礼ながら、私に言わせればあまりにも偏見だらけだし。昨日新宿で、いわゆる“新右翼”の一水会が街宣やっていて、こちらのほうがまだ、政権交代・民主党政権の良い点、悪い点・問題点を分析していたようだった~もっとも最初から最後まで聞いたわけではないから、ホントのところはどうかわからないけど。それに黒ずくめスタイルで、中には坊主頭に剃り込み入れているメンバーもいて、あれじゃ、右翼=ヤクザまがいという誤解を受けるのにな。
 ところでマラソンですが、これはホントに私事なので、応援に来てくださるというのは心苦しいようなかたじけないような…。今のところほぼ順調に練習しております。最近順調に事が進んでいるのはこれだけで、あとは悪戦苦闘の日々を送っておりまするが。このマラソン大会は、私の実家のことをいつも気にかけてくれている甥が、ハーフの部でマラソン大会初出場するというので、そのつき合いと両親の様子を見るために出場するようになったものです。私よりも、福祉施設で頑張って仕事している甥を応援してやってください~と言ってもどれかわからんですね。

鈴木さんの一水会、なにやらたのしそうですね。もっともうけとるイメージは右翼イコールやくざくずれですが。
マラソン、
ろいりーさんの甥ごさんを応援したくても、みわけがつきません。それどころか、ろいりーさんでさえ、みわけがつくだろうか。あんまりマラソンの見学をしたことがありません。たいがい冬の寒い日にありますが、十月といえばまだまだ暑い。過酷なレースになりそうですね。

我々は日本の完全なる独立と、敗戦によって失われた国家の誇りと民族の尊厳を恢復するため、
我が国の歴史・伝統・文化を基調に戦後民主主義の誤りをただし、道義的国民共同体を創造する。
また、日本のみならず、世界のあらゆる民族を尊重し、
戦勝国を中心とした現在の国連に対抗する新たなる国際組織と世界新秩序の樹立に向けて邁進する。
この趣旨の実現に向け、我々は自省心のある社会運動を実践し、維新変革の達成を期す。

さっき、みつけてきた「一水会」のサイトにあった、会の趣旨書です。
(真夜中におきれば、まだ虫の声がたくさんひしめいているのにおどろかされる。)

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